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フォンドテックE-11 [モータースポーツ]

フォンドテック(フォンドメタルの関連会社と言ったほうが、F1ファンには通りがいいでしょうか。かつてルノー、ティレル、フェラーリに在籍したエアロダイナミシスト、ジャン・クロード・ミジョーが設立。同社の風洞はチーム・ロータスなどが使用。ミジョーとマイク・ガスコインがティレル時代に一緒に働いていた関連でしょうか。カッコの中が長くて、すいません)がシングルシーターEVを発表しました。

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(写真はすべてFondTech)

8月29日にはTMGが開発したEV P001がニュルブルクリンク北コースのラップレコードを記録(7分47秒794)したばかりですが、サーキットユースを念頭に置いたEVの開発、にぎやかですね。フォーミュレックEF01もそうですし。

過去エントリーはこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2011-06-09

FIAは2013年からフォーミュラE選手権を立ち上げる構想のあることを発表したばかり。フォンドテックがE-11の開発に着手したのは2009年で、その頃はフォーミュラEの構想は発表されていませんでしたから、独自にターゲットを掲げての開発です。仕様の詳細は異なるものの、現行F3相当のパフォーマンスを目指している点で、フォーミュラEの想定と共通しています。

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独創的な格好にはワケがあって、ドラッグを極限まで小さくするため。限られたエネルギーでそれなりの最高速を実現するための策というわけです。しかし、F3並みのコーナリングスピードを確保するためにはダウンフォースも必要。

前後のホイールを部分的にカバーしているのは、ドラッグを減らすため。前後同サイズのタイヤを履くのも同様。サイドポッドはベンチュリー構造にしてダウンフォースを稼ぐ仕組み。センターディフューザーも凝っています。

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減速時の運動エネルギーを効率良く回生するため、各輪にモーター/ジェネレーターを配置。モノコックの背の高さが目に付きますが、シートの下にリチウムイオンバッテリー(300kg)を収めているから。シートの背後にあるのがインバーター。

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コンポーネントのサプライヤーは未公表。モーターとインバーターは水冷、バッテリーは空冷。最高出力は300kW(使用時は最大170kWに制限)、0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は260km/h、航続距離は50km、レーシングスピードでの後続時間は約20分、ドライバー込みの車重は800kg。

動画はこちら↓
http://www.youtube.com/user/FondTech

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