チーム三菱ラリーアートのAXCRトライトン新旧比較 [モータースポーツ]
三菱自動車が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、8月12日〜17日にかけてタイ〜マレーシアで行われた「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2024」に出場しました。
(テスト走行中の写真)
2023年に引き続きトライトンでの参戦でしたが、2023年はデビュー直後だったため、ノーマルに近い状態での参戦。
2024年は前回大会の経験を生かし、要所に手を加えています。
フロントのトレッドは90mmワイド化。
ストロークを増やして悪路走破性や高速走行時の安定性の向上を狙っています。
バンパーガードの追加なども含めてより精悍な面構えに。
(クリックで拡大)
リヤはリーフスプリングから4リンクリジッド式+コイルスプリングに変更しています。
1997年のダカールラリーで1〜4位を独占したパジェロのリヤサスを実測し、ジオメトリーを移植したそう。
(クリックで拡大)
ほかにも、トランスミッションは6速シーケンシャルに換装。
三菱重工製のターボチャージャーはメンテナンス性を考慮して2ステージからシングルに変更したうえで、レスポンスや低回転での扱いやすさを狙って開発したそう。
2023 MITSUBISHI RALLIART TRITON
2024 MITSUBISHI RALLIART TRITON
リヤサスの変更による影響は顕著で、大きなギャップの乗り越し性が良くなり、悪路走破時の平均車速が上がった(ボトムスピードが向上)といいます。
変化点、とっても気になります。
ラリーアート(RALLIART)復活の背景と現在、そして今後の展開については、こちらの記事(↓)にまとめました。
https://ahead-magazine.com/archives/5184/
(テスト走行中の写真)
2023年に引き続きトライトンでの参戦でしたが、2023年はデビュー直後だったため、ノーマルに近い状態での参戦。
2024年は前回大会の経験を生かし、要所に手を加えています。
フロントのトレッドは90mmワイド化。
ストロークを増やして悪路走破性や高速走行時の安定性の向上を狙っています。
バンパーガードの追加なども含めてより精悍な面構えに。
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リヤはリーフスプリングから4リンクリジッド式+コイルスプリングに変更しています。
1997年のダカールラリーで1〜4位を独占したパジェロのリヤサスを実測し、ジオメトリーを移植したそう。
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ほかにも、トランスミッションは6速シーケンシャルに換装。
三菱重工製のターボチャージャーはメンテナンス性を考慮して2ステージからシングルに変更したうえで、レスポンスや低回転での扱いやすさを狙って開発したそう。
2023 MITSUBISHI RALLIART TRITON
2024 MITSUBISHI RALLIART TRITON
リヤサスの変更による影響は顕著で、大きなギャップの乗り越し性が良くなり、悪路走破時の平均車速が上がった(ボトムスピードが向上)といいます。
変化点、とっても気になります。
ラリーアート(RALLIART)復活の背景と現在、そして今後の展開については、こちらの記事(↓)にまとめました。
https://ahead-magazine.com/archives/5184/
プロトタイプ車御用達のカヤバ(KYB)のEPS [モータースポーツ]
Xにポストした画像に、いくつか写真を追加してまとめます。
『Motor Fan illustrated』のVol.214(2024年7月12日発売)では、カヤバ(KYB)のLMH、LMDh向け電動パワーステアリング(EPS)について解説しています(全4ページ)。
WEC LMH向けはこんな姿をしています↓
写真の仕様はフェラーリ499Pが搭載。
KYB S-EPS for LMH
(クリックで拡大)
2023年のWEC富士6時間で撮ったフェラーリ499P↓
モノコックのフロントバルクヘッドはこんなふう。
矢印の先にKYBのロゴ(モーター)が見えます。
Ferrari 499P(LMH)
LMHのヴァンウォール・ヴァンダーヴェル680もKYBのEPSを搭載していたのですね。
ラックケースはカスタマイズが可能。
矢印の先は減速機。
Vanwall Vandervell 680(LMH)
こちら(↓)はIMSA LMDh向けEPS。
誌面ではアルピーヌA424の写真を載せています。
まんま、下の写真の状態で搭載されています。
KYB S-EPS for LMDh
(クリックで拡大)
オレカ(アルピーヌ、アキュラ)のほか、ダラーラ(BMW、キャデラック)、リジェ(ランボルギーニ)もカヤバユーザー。
マルチマチック(ポルシェ)は油圧アシストです。
『Motor Fan illustrated』のVol.214(2024年7月12日発売)では、カヤバ(KYB)のLMH、LMDh向け電動パワーステアリング(EPS)について解説しています(全4ページ)。
WEC LMH向けはこんな姿をしています↓
写真の仕様はフェラーリ499Pが搭載。
KYB S-EPS for LMH
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2023年のWEC富士6時間で撮ったフェラーリ499P↓
モノコックのフロントバルクヘッドはこんなふう。
矢印の先にKYBのロゴ(モーター)が見えます。
Ferrari 499P(LMH)
LMHのヴァンウォール・ヴァンダーヴェル680もKYBのEPSを搭載していたのですね。
ラックケースはカスタマイズが可能。
矢印の先は減速機。
Vanwall Vandervell 680(LMH)
こちら(↓)はIMSA LMDh向けEPS。
誌面ではアルピーヌA424の写真を載せています。
まんま、下の写真の状態で搭載されています。
KYB S-EPS for LMDh
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オレカ(アルピーヌ、アキュラ)のほか、ダラーラ(BMW、キャデラック)、リジェ(ランボルギーニ)もカヤバユーザー。
マルチマチック(ポルシェ)は油圧アシストです。
【人テク2024】JMIAの「次世代フォーミュラ」プロジェクト [モータースポーツ]
いつも展示物が高密度なJMIA(日本自動車レース工業会)のブースです(ブース全体の写真、撮り忘れました)。
ゆえに、この写真(↓)も斜めから。
JMIAは『人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA』の開催に合わせ、2024年5月22日(気づいたら1ヵ月前)に、次世代フォーミュラの開発、すなわち「NEXT- FORMULA-PROJECT」の始動について発表しました。
「TOP FORMULA」に位置づけられるカテゴリーを目指しているとの説明ですが、具体的な名称については触れていません。
ごくフツーに想像すれば、スーパーフォーミュラですね。
フォーミュラのトップカテゴリーが国産化できれば、量産効果により、下のカテゴリーも質の高い部品を安価に使えるようになる──ことまで見込んだ上でのプロジェクトのよう。
プロジェクトの主体は、2024年シーズンから導入されている第2世代FIA-F4車両の開発・製造を務める東レ・カーボンマジック(ブースにモノコックが展示されていました)。
こちら(↓)は検討中のイメージで、車両は2025年8月の予定。
壁面パネル全体像はこちら↓
(クリックで拡大)
人テク展へのJMIA出展社は下記の18社。どうりで超圧縮陳列になるわけですw
・SCT
・イケヤフォーミュラ
・ARJ
・KED
・新興工業
・JHI
・芝ライニングジャパン
・大和ラヂヱーター工業
・タマチ工業
・童夢
・東レ・カーボンマジック
・戸田レーシング
・トムス
・トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
・パンクルジャパン
・ブリッド
・ムーンクラフト
・米島フエルト産業
ゆえに、この写真(↓)も斜めから。
JMIAは『人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA』の開催に合わせ、2024年5月22日(気づいたら1ヵ月前)に、次世代フォーミュラの開発、すなわち「NEXT- FORMULA-PROJECT」の始動について発表しました。
「TOP FORMULA」に位置づけられるカテゴリーを目指しているとの説明ですが、具体的な名称については触れていません。
ごくフツーに想像すれば、スーパーフォーミュラですね。
フォーミュラのトップカテゴリーが国産化できれば、量産効果により、下のカテゴリーも質の高い部品を安価に使えるようになる──ことまで見込んだ上でのプロジェクトのよう。
プロジェクトの主体は、2024年シーズンから導入されている第2世代FIA-F4車両の開発・製造を務める東レ・カーボンマジック(ブースにモノコックが展示されていました)。
こちら(↓)は検討中のイメージで、車両は2025年8月の予定。
壁面パネル全体像はこちら↓
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人テク展へのJMIA出展社は下記の18社。どうりで超圧縮陳列になるわけですw
・SCT
・イケヤフォーミュラ
・ARJ
・KED
・新興工業
・JHI
・芝ライニングジャパン
・大和ラヂヱーター工業
・タマチ工業
・童夢
・東レ・カーボンマジック
・戸田レーシング
・トムス
・トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
・パンクルジャパン
・ブリッド
・ムーンクラフト
・米島フエルト産業
【人テク2024】スバルのS耐使用エンジン部品と再生カーボン材 [モータースポーツ]
『人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA』で見かけたモータースポーツ関連部品、スバルのブースからお届けします。
今回の人テクから自動車メーカー系ブース、すべてパシフィコ横浜の北ホールに集まっていました。
スバルのブースには、スーパー耐久シリーズに参戦するBRZが搭載するFA24型、2.4L水平対向4気筒自然吸気エンジンの部品が展示されていました。
2023年第5戦もてぎで約2000kmを走ったピストンとピストンピン、コンロッドです。
直噴インジェクターの噴霧がぶつかるところだけ扇状に色が違いますね。
カーボンニュートラル燃料を使っても、従来のエンジンそのままですよ、という意図だそう。
こちらは2022年第3戦SUGOから使用する、カーボンボンネットフード。
それまでのアルミ製ボンネットに対し、2.0kgの軽量化を実現したそう。
ただのカーボン(CFRP:炭素繊維強化プラスチック)ではなく、再生カーボン材を使っています。
SUBARU航空宇宙カンパニーで航空機製造時に出る端材(「みなさんが想像するよりだいぶ大きい」のだそう)を再生し、使用。
端材のプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート)から樹脂のみを焼き飛ばし、炭素繊維に戻して、再度プリプレグにしてCFRP材をつくります。
炭素繊維をイチから作る工程に比べ、製造エネルギーを10分の1程度に抑えることができ、そのぶんCO2排出量の低減につながるというわけです。
再生カーボン材、いいですね。
今回の人テクから自動車メーカー系ブース、すべてパシフィコ横浜の北ホールに集まっていました。
スバルのブースには、スーパー耐久シリーズに参戦するBRZが搭載するFA24型、2.4L水平対向4気筒自然吸気エンジンの部品が展示されていました。
2023年第5戦もてぎで約2000kmを走ったピストンとピストンピン、コンロッドです。
直噴インジェクターの噴霧がぶつかるところだけ扇状に色が違いますね。
カーボンニュートラル燃料を使っても、従来のエンジンそのままですよ、という意図だそう。
こちらは2022年第3戦SUGOから使用する、カーボンボンネットフード。
それまでのアルミ製ボンネットに対し、2.0kgの軽量化を実現したそう。
ただのカーボン(CFRP:炭素繊維強化プラスチック)ではなく、再生カーボン材を使っています。
SUBARU航空宇宙カンパニーで航空機製造時に出る端材(「みなさんが想像するよりだいぶ大きい」のだそう)を再生し、使用。
端材のプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート)から樹脂のみを焼き飛ばし、炭素繊維に戻して、再度プリプレグにしてCFRP材をつくります。
炭素繊維をイチから作る工程に比べ、製造エネルギーを10分の1程度に抑えることができ、そのぶんCO2排出量の低減につながるというわけです。
再生カーボン材、いいですね。
【人テク2024】フォーテスキューWAEのLMDh向けバッテリー [モータースポーツ]
『人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA』で見聞した情報、前回からだいぶインターバル開きましたが、今後も散発的になることが予想されます。あしからずです。
今回も、ですが、モータースポーツ関連の展示に的を絞って歩き回りました。
そして、いつものように見逃し多数だと思います。
今回の最大の収穫は、英国パビリオン(北ホール)のフォーテスキューWAEのブースに展示されていたリチウムイオンバッテリーでした。
IMSA/WECの最上位カテゴリーに参戦できるLMDh車両(ポルシェ、BMW、キャデラック、アルピーヌ、ランボルギーニ、アキュラ)の共通バッテリーに指定されています。
フォーミュラE Gen3車両の共通バッテリーもフォーテスキューWAE製。
パウチタイプのセルを180枚直列につないで搭載しており、容量は1.35kWh。重量は35kg。
冷却フルードのインとアウトが確認できます。
冷却プレートを介して各パウチセルの表面を冷やす構造だそう。
電圧や温度を計測するための基板(フレックスPCB)がセルの上に載った状態。
白い筒はヒューズ。その奥にコンタクターがある、と説明を受けました。
今回も、ですが、モータースポーツ関連の展示に的を絞って歩き回りました。
そして、いつものように見逃し多数だと思います。
今回の最大の収穫は、英国パビリオン(北ホール)のフォーテスキューWAEのブースに展示されていたリチウムイオンバッテリーでした。
IMSA/WECの最上位カテゴリーに参戦できるLMDh車両(ポルシェ、BMW、キャデラック、アルピーヌ、ランボルギーニ、アキュラ)の共通バッテリーに指定されています。
フォーミュラE Gen3車両の共通バッテリーもフォーテスキューWAE製。
パウチタイプのセルを180枚直列につないで搭載しており、容量は1.35kWh。重量は35kg。
冷却フルードのインとアウトが確認できます。
冷却プレートを介して各パウチセルの表面を冷やす構造だそう。
電圧や温度を計測するための基板(フレックスPCB)がセルの上に載った状態。
白い筒はヒューズ。その奥にコンタクターがある、と説明を受けました。
水素エンジンを搭載するリジェJS2 RH2 [モータースポーツ]
アルピーヌが水素エンジンを搭載するローリングプロトタイプを2024年のル・マン24時間(6月15日〜16日決勝)で披露する一方で、リジェ・オートモーティブ×ボッシュも水素エンジン搭載のレース車両を展示し、デモ走行を行います。
リジェJS2 RH2です。
DPPI Images / Ligier Automotive
最高出力443kW、最大トルク650Nmを発生する3.0L・V6ツインターボエンジンをミッドに搭載。
スペック上の最高速度は280km/h以上。
DPPI Images / Ligier Automotive
車両設計とエンジン、高圧水素タンク、安全システムについてはボッシュ・エンジニアリングが担当。モノコック、シャシー、冷却システムはリジェ・オートモーティブが担当しています。
52Lの高圧水素タンク(70MPa)を3本搭載。
ギヤボックスは8速DCT。
DPPI Images / Ligier Automotive
長期的には液体水素の適用も考えているそう。
DPPI Images / Ligier Automotive
ヨーロッパでの水素エンジンの動き、相変わらず活発ですね。
リジェJS2 RH2です。
DPPI Images / Ligier Automotive
最高出力443kW、最大トルク650Nmを発生する3.0L・V6ツインターボエンジンをミッドに搭載。
スペック上の最高速度は280km/h以上。
DPPI Images / Ligier Automotive
車両設計とエンジン、高圧水素タンク、安全システムについてはボッシュ・エンジニアリングが担当。モノコック、シャシー、冷却システムはリジェ・オートモーティブが担当しています。
52Lの高圧水素タンク(70MPa)を3本搭載。
ギヤボックスは8速DCT。
DPPI Images / Ligier Automotive
長期的には液体水素の適用も考えているそう。
DPPI Images / Ligier Automotive
ヨーロッパでの水素エンジンの動き、相変わらず活発ですね。
アルピーヌ・アルペングロー現地写真 [モータースポーツ]
水素エンジンを積んだハイパーカーのコンセプトモデル、アルピーヌ・アルペングローのローリングプロトタイプが2024年WEC第3戦開催中のスパフランコルシャン・サーキットで公開されました。
FIAWEC/DPPI
ドア、プロトタイプカー風に開くのですね(乗り降り大変そう)。
FIAWEC/DPPI
サイドポンツーンの後ろ側は、カウルの後端側に向けて貫通しています。
FIAWEC/DPPI
ボディ両サイドに物理ミラーはなく、デジタルです。
FIAWEC/DPPI
ダンパー(オーリンズ製)&コイルスプリングはプッシュロッドを介して作動するタイプ。
FIAWEC/DPPI
フロントの大きな開口部の奥には熱交換器が配置されている模様。
FIAWEC/DPPI
ドア、プロトタイプカー風に開くのですね(乗り降り大変そう)。
FIAWEC/DPPI
サイドポンツーンの後ろ側は、カウルの後端側に向けて貫通しています。
FIAWEC/DPPI
ボディ両サイドに物理ミラーはなく、デジタルです。
FIAWEC/DPPI
ダンパー(オーリンズ製)&コイルスプリングはプッシュロッドを介して作動するタイプ。
FIAWEC/DPPI
フロントの大きな開口部の奥には熱交換器が配置されている模様。
水素エンジンを搭載するアルピーヌ・アルペングローHy4 [モータースポーツ]
2024年5月10日、走行セッションが続くWEC(FIA世界耐久選手権)スパフランコルシャン6時間レースの会場で、水素エンジンを搭載するローリングプロトタイプ(走行可能な試作車)が公開されました。
アルピーヌ・アルペングローHy4です。
決勝レースが行われる5月11日にデモンストレーション走行が予定されています。6月14〜15日に決勝レースが行われるル・マン24時間にも登場する予定。
Alpine Alpenglow Hy4
2022年のパリ・モーターショーで公開された車両がベース。
Hy4のHyはHydrogen(ハイドロジェン)=水素の意。4は4気筒を意味しています。
340馬力発生する2.0L・4気筒ターボエンジンは暫定版で、新開発のV6エンジンを積んだ車両を年内に用意するそう。
将来的にル・マン24時間に設けられる水素カテゴリーでの参戦を視野に入れているのか、市販バージョンへの布石か(あるいは両方か)、着地点が気になるところです。
しかしこのエグイ格好、個人的には好みです。
高圧水素タンクをモノコックの両脇に搭載している模様。
2.0L直列4気筒ターボエンジン(ベースは何でしょうか)を縦置きに搭載。
ターボチャージャーは高い位置にあります。
2シーターで(図は右ハンドルです)、F1、WECハイパーカー風のステアリングホイールを採用しています。
ローリングプロトタイプを作ったところに、アルピーヌの本気度を見ることができます(頓挫しないことを願うばかり)。
アルピーヌ・アルペングローHy4です。
決勝レースが行われる5月11日にデモンストレーション走行が予定されています。6月14〜15日に決勝レースが行われるル・マン24時間にも登場する予定。
Alpine Alpenglow Hy4
2022年のパリ・モーターショーで公開された車両がベース。
Hy4のHyはHydrogen(ハイドロジェン)=水素の意。4は4気筒を意味しています。
340馬力発生する2.0L・4気筒ターボエンジンは暫定版で、新開発のV6エンジンを積んだ車両を年内に用意するそう。
将来的にル・マン24時間に設けられる水素カテゴリーでの参戦を視野に入れているのか、市販バージョンへの布石か(あるいは両方か)、着地点が気になるところです。
しかしこのエグイ格好、個人的には好みです。
高圧水素タンクをモノコックの両脇に搭載している模様。
2.0L直列4気筒ターボエンジン(ベースは何でしょうか)を縦置きに搭載。
ターボチャージャーは高い位置にあります。
2シーターで(図は右ハンドルです)、F1、WECハイパーカー風のステアリングホイールを採用しています。
ローリングプロトタイプを作ったところに、アルピーヌの本気度を見ることができます(頓挫しないことを願うばかり)。
フォーミュラE Gen3 Evoの概要 [モータースポーツ]
シーズン11(2024-2025年)に導入されるGen3車両の進化版、Gen3 Evoが発表されました。
Gen3 Evo
現行Gen3はこちら。
ボディワークの変更により(ドラッグが低減されているそう)、カメムシっぽいフォルムが是正され、よりフォーミュラカーらしいスタイルになったような……。
Gen3
技術面では、これまで回生専用だったフロントに搭載するモーター(最高出力250kW)を力行側にも使えるようになったのがハイライト。
リヤと合わせて最高出力は600kW。
ただしフロントモーターを力行側に使えるシーンは限定されていて、予選のデュエル、レーススタート、アタックモード時に限られています(この状況のみ4WDとして機能)。
いくら出力が高くてもタイヤのグリップが負けていては路面に力が伝わりません。
ハンコック製のワンメイクタイヤもアップデートされ、グリップは5〜10%向上するそう。
理論上の0-60mph加速はGen3より約1秒速く、1.82秒(0-100km/h加速は1.86秒)。
個人的には3秒台でも肉体的にシンドイと感じますが、1秒台ってどうなんでしょう。
F1をはじめとする0-60mph加速の比較動画はこちら↓
Gen2時代はアグレッシブにぶつけ合うシーン目に付いたので、Gen3ではフロントウイングを意図的にヤワにし(軽い接触で破損するようにし)、強引ともとれる動きを封じようとしました。
ところが今度は簡単に壊れすぎる点が問題視されることに。その反省から、Gen3 Evoではやや強化されています。
なかなか難しいですね。
Gen3 Evo
現行Gen3はこちら。
ボディワークの変更により(ドラッグが低減されているそう)、カメムシっぽいフォルムが是正され、よりフォーミュラカーらしいスタイルになったような……。
Gen3
技術面では、これまで回生専用だったフロントに搭載するモーター(最高出力250kW)を力行側にも使えるようになったのがハイライト。
リヤと合わせて最高出力は600kW。
ただしフロントモーターを力行側に使えるシーンは限定されていて、予選のデュエル、レーススタート、アタックモード時に限られています(この状況のみ4WDとして機能)。
いくら出力が高くてもタイヤのグリップが負けていては路面に力が伝わりません。
ハンコック製のワンメイクタイヤもアップデートされ、グリップは5〜10%向上するそう。
理論上の0-60mph加速はGen3より約1秒速く、1.82秒(0-100km/h加速は1.86秒)。
個人的には3秒台でも肉体的にシンドイと感じますが、1秒台ってどうなんでしょう。
F1をはじめとする0-60mph加速の比較動画はこちら↓
Gen2時代はアグレッシブにぶつけ合うシーン目に付いたので、Gen3ではフロントウイングを意図的にヤワにし(軽い接触で破損するようにし)、強引ともとれる動きを封じようとしました。
ところが今度は簡単に壊れすぎる点が問題視されることに。その反省から、Gen3 Evoではやや強化されています。
なかなか難しいですね。
6分の1スケールのRI4AG(GRスープラGT500搭載エンジン) [モータースポーツ]
オートモービルカウンシル(4月12日〜14日、幕張メッセ)の日下エンジニアリングのブースには、エンジンモデルの最新作が展示してありました。
SUPER GT GT500クラスのGRスープラが搭載する2.0L・直列4気筒直噴ターボエンジンのRI4AGです。
おおよその搭載位置を示すように展示↓
スケールは6分の1。実機の全長は最大500mmに規定されていますので、オイルタンク等を入れて100mm程度のサイズ感。
ですが、迫力満点です。
前斜め上方から見るとこんな感じ。
左斜め前方から見るとこんなふう。
吸気側が見えます。
台座に載った状態。
ポイントのひとつは、実車ではシュラウドに覆われて見えないエキゾーストマニフォールドがきちんと再現されていることです。
あんまり見せると、手に入れた人の楽しみが減ってしまいそうなので、このへんで。
価格は77,000円(予価)。
5月末より受注開始予定だそう。
日下エンジニアリングのブース全景はこんなふう。
プレチャンバーをはじめ、RI4AGの技術内容については、「オートスポーツNo.1587」でまとめています。
https://amzn.to/3WeL0Cn
ブースにも掲載誌が置いてありました。
SUPER GT GT500クラスのGRスープラが搭載する2.0L・直列4気筒直噴ターボエンジンのRI4AGです。
おおよその搭載位置を示すように展示↓
スケールは6分の1。実機の全長は最大500mmに規定されていますので、オイルタンク等を入れて100mm程度のサイズ感。
ですが、迫力満点です。
前斜め上方から見るとこんな感じ。
左斜め前方から見るとこんなふう。
吸気側が見えます。
台座に載った状態。
ポイントのひとつは、実車ではシュラウドに覆われて見えないエキゾーストマニフォールドがきちんと再現されていることです。
あんまり見せると、手に入れた人の楽しみが減ってしまいそうなので、このへんで。
価格は77,000円(予価)。
5月末より受注開始予定だそう。
日下エンジニアリングのブース全景はこんなふう。
プレチャンバーをはじめ、RI4AGの技術内容については、「オートスポーツNo.1587」でまとめています。
https://amzn.to/3WeL0Cn
ブースにも掲載誌が置いてありました。