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フィリップ・スタルクがデザインしたアルピーヌF1のモーターホーム [F1]

2024年F1第16戦イタリアGPに、BWTアルピーヌF1チームの新しいモーターホーム(パートナー、ゲスト、メディア、チームメンバー向けのホスピタリティ施設)が登場しました。

フィリップ・スタルクがデザインを監修しています。

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熱烈なファンというわけではないのですが、スタルク作の小さなテーブルを持っているせいで、名前を聞くと(久々に聞きました)「おっ!」と反応してしまします。

モーターホームの構造はドイツのSchuler Fahrzeugbau製。

お隣のメルセデスAMGのモーターホームもそう?

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ラグジュアリーなアルピーヌの世界観を表現しているそう。

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イタリアGP以降、ヨーロッパラウンドを転戦します。

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といっても、今シーズンは残り少ないですね。

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Fダクトのコックピット内シュノーケル各種 [F1]

Xにポストした内容に画像を追加して構成します。

2010年に大流行し、このシーズン限りで見納めになったFダクトです(2011年にDRSが導入され、Fダクトを使わずとも合法的にドラッグを減らせるようになりました)。

ダウンフォースと引き換えに発生するドラッグ=空気抵抗が欲しくない直線区間でドライバーがシュノーケルに開いた穴をふさぐことにより、ダクト経路内の流れが変わってリヤウイング裏面のスリットから空気が吹き出し、背面に沿っていた流れが剥離してドラッグが減る仕組み。

下の写真はルノーR30の例。

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コックピット脇の穴を左手の甲でふさぐタイプ。

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FORMULA 1の動画では、フェラーリF10をドライブするフェルナンド・アロンソが左手を動かしてFダクトを機能させる様子が映っています。

https://youtu.be/tvIYI6eXsGI?si=LDx1Bmir5_2Vh9CW

フォース・インディアVJM03も左手の甲でふさぐタイプでした(レッドブルRB6も同様)。

写真はすべて、2010年第16戦日本GPで撮影。

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Fダクトを最初に適用したマクラーレンは当初、ひざでシュノーケルの開口部をふさいでいたようでした。

第16戦日本GP時点では、左ひじでふさぐ仕様になっています。

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Fダクトの詳細は、下記の書籍で確認することができます。

『レッドブル・レーシングF1マシン2010年(RB6):オーナーズ・ワークショップ・マニュアル』
https://amzn.to/3SK1q2X

『Motor Fan illustrated特別編集 F1のテクノロジー2』
https://amzn.to/4fMtg8o
https://www.as-books.jp

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ニューマチックバルブリターンシステム(PVRS)画像まとめ [F1]

コスワースはエアバルブスプリング(AVS)と呼んでいますが、ハイパーカーのレッドブルRB17が搭載するコスワース製4.5L・V10自然吸気エンジンがAVS、F1でいうところのニューマチックバルブリターンシステム(PVRS)を積んでいると聞いて、手持ちの画像をXにポストしました。

Red Bull RB17
RedBull_RB17.jpg

そのまとめに、いくつかカットを追加しました。

カムで押し出した吸排気バルブを、金属ばねではなく、充填した空気の圧力で元の位置に戻すPVRSは、1986年のルノーEF15B(1.5L・V6ターボ)が初めて適用しました。

Renault EF15B(1986)
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ホンダが初めてPVRSを適用したのは、1992年シーズン途中で投入したRA122E/B(バンク角75度、3.5L・V12自然吸気)でした。

Honda RA122E/B(1992)
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全体像かつアングル違いはこちら。

いまでもHRC Sakuraに保管されていると思います。

台座の「H」がいいですね。

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ホンダF1第3期では、2005年にフリクション低減やエア消費量低減、軽量化を実現する新機構のPVRSを導入。

写真は2008年のRA808E(2.4L・V8自然吸気)。

Honda RA808E(2008)
Honda_RA808E_2008.jpg
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こちらがカットモデルの全体像。

他にもある見どころについては、機会があったらポストします。

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1997年のヤマハOX11AもPVRSを適用していました。

PVRSに不可避なエア漏れをなくすにはコストがかかるので、「漏れるなら供給すればいい」と考え方を切り替え、エアを供給するコンプレッサーを搭載。

模型用エンジンのピストンを転用。

PVRS初適用は94年。

Yamaha OX11A(1997)
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OX11Aはヤマハ・コミュニケーションプラザ(静岡県磐田市)で撮影しました。

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トヨタはF1に参戦した2002年からPVRSを適用。

写真は2009年のRVX-09。

PVRSの空気室はシリンダーヘッド一体で(トヨタ明知工場で)鋳造。

ツインバレルスロットルは高回転化のためにポートを短くしつつ可変トランペットのストローク長を稼ぐためのアイデア。

Toyota RVX-09(2009)
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引いて見るとこんな感じです。

レーシングエンジンのカットモデル、いいですねぇ。

Toyota_RVX-09_Cutaway.jpg

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【人テク2024】ムーグのE024シリーズサーボ弁再び [F1]

Xでもポストしていますが、『人とくるまのテクノロジー展2024YOKOHAMA』で日本ムーグのブースに立ち寄りました。

やはり昨年と同様、翌日から富士スピードウェイだったので、取材は初日のみ(涙)。

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2023年の様子はこちら↓

【人テク2023】ムーグのE024シリーズサーボ弁 
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2023-05-29

F1で大活躍の油圧サーボ弁、E024シリーズ、今年も拝んできました。

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展示の様子はこちら。

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カプセルトイのガチャ、今年もありました。

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3Dプリンターで製作した樹脂製実物大E024シリーズはこちら。

マグネット付きです。

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ストラップ付きミニチュアモデルもあります。

何につけようか思案中。

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ミニチュアモデルは油の通路も忠実に再現しています。

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こちらが実物。

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ホンダF1参戦60周年のステッカー [F1]

ステッカーをいただきました。1964年にホンダがF1に参戦してから今年で60年というわけです。

ステッカーには1964年に初参戦したときのRA271と、2024年のパワーユニット供給先のひとつ、レッドブルRB20があしらわれています。

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1.5L・V12自然吸気エンジンを横置きに搭載したRA271。

ホンダコレクションホール展示車両。

Honda RA271(1964)
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当時の雰囲気がよく伝わってくる写真です。

それにしても、ずいぶん低い位置に座っているし(体は大きく露出しているし)、コンパクトですね。

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ひるがえって、ホンダのパワーユニット(ホンダRBPTH002)を搭載する2024年のレッドブルRB20。

2024年もシーズンを支配しています(M・フェルスタッペン選手が5戦中4勝。4月22日時点)。

RedBull RB20(2024)
RB20_Rd5.jpg

4月21日に富士スピードウェイで行われた『モーターファンフェスタ』にRB20のショーカーが展示されていました(となりは1966年のRA273)。

近年のF1マシン、見るたびに「いくらなんでもデカすぎじゃない?」と思ってしまいます。

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60周年ということになると、20周年と40周年のときはどうだったんだろうと、気になりまして……。

20年ごとの節目の年は、参戦しておりました(30周年と50周年の年は……)。

参戦20周年の1984年は、第2期参戦時代。ウイリアムズと組んだ最初の年でした。

Williams FW09B(1984)
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1.5L・V6ターボのRA164Eを搭載。

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2004年は第3期参戦中で、第1期と同様にエンジンだけでなく車体開発も行っていました。

2004年はタイヤをブリヂストンからミシュランにスイッチした年。

第3期最高となる、コンストラクターズチャンピオンシップ2位でシーズンを終えます。

BAR006(2004年)
2004_BAR006.jpg

第4戦サンマリノGPのピットレーンでピットストップの練習中。

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3.0L・V10自然吸気エンジンのRA004Eを搭載していました。

最高回転数は19,000rpm以上と発表されています。

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当時受け取った「40年の挑戦。」のポスターは、いまも仕事場の壁にかかっています。

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やだなぁ、もう20年経つのかぁ……。

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リニューアルした「ホンダコレクションホール」をチラ見 [F1]

ホンダコレクションホール(Honda Collection Hall)がリニューアルしたことは聞いていたので、別件終了後に、次の別件に向けて時計を気にしながら、かなりすっ飛ばして見てきました。

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2階に上がり、CHAPTER 01(南棟)→02(北棟)→03(南棟3階〕→04(北棟4階)の順に巡ると、創業〜1970年前後(01)→1970年前後〜1985年前後(02)→1985年前後〜2000年前後(03)→2000年代(04)の順に見学できるようになっています。

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順路どおり、たどってみます。

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じっくり眺めている余裕は(本当に)なかったので、F1を中心にカメラに収めてきました。

第1期参戦時代のマシン群とエンジンです(01)。

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「世界に例がないものをつくる。」コーナーに展示してある、空冷エンジンを搭載したホンダRA302と、1300(02)。

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第2期参戦時代のマシン群(02)。

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第3期、第4期参戦時代のマシン(04)。

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1階は「ホンダ夢と挑戦の軌跡」がテーマ。

変わらず(?)、ホンダRA271が展示してあります。

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滞在時間28分でした(全然足りない……)。

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鈴鹿サーキットのHonda RACING Gallery [F1]

F1日本グランプリに合わせ、4月5日(金)に開館しました。

Honda RACING Galleryは「Hondaのモータースポーツの発信拠点として、今年(2024年)、初参戦から60周年を迎えるF1を中心に、実際のレースを戦った歴代マシンとエンジンおよびパワーユニットの展示を通じてHondaの勝利へのこだわりとレースを通じて磨いてきた技術を体感いただける展示施設」とのこと。

高低差のある敷地に建っているので、写真に見える方向からアプローチして館内に入ると、そこはB1F(地下1階)です。

B1Fフロアは企画展示を行っています。

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メインホールに位置づける1F(1階)は常設展示エリア。

中心には、1965年のメキシコGPでHondaのF1初勝利を飾ったHonda RA272と、2021年にマックス・フェルスタッペン選手がドライバーズチャンピオンを獲得したRed Bull Racing Honda RB16Bが並んでいます。

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歴代のF1エンジン/パワーユニットも近くで観察できます。

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イタリアGPでホンダにF1での2勝目をもたらした、ホンダRA300(1967)。

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説明が雑になりますが(いつもどおり)、手前からウイリアムズFW11B(1987)、マクラーレンMP4/4(1988)、マクラーレンMP4/6(1991)。

各展示物のパネルには、その展示物を象徴する数字についての解説が書いてあります。

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空力も自社開発していたHonda RA106。

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メインホールの出口で目に入るメッセージ。

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B1Fの企画展示エリアでは、「F1日本グランプリ企画展示」として「Honda F1 日本人ドライバーたち」の展示が行われています。

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6月中旬まで開催予定とのこと。

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【F1】ウイリアムズF1にKOMATSUのロゴ [F1]

ウイリアムズ・レーシングは2024年仕様のリバリー(カラーリング)を公開しました。

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目を引くのはなんといっても、建設・鉱山機械メーカーのKOMATSU(コマツ)のロゴですね。

こちら(↓)は鉱山などで活躍する91.4t積みのダンプトラック。

巨大です。

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コマツはウイリアムズ・レーシングと複数年のパートナーシップ契約を結び、プリンシパル(筆頭)パートナーを務めることになります。

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1980年代から1990年代(〜1999年)にかけてはウイリアムズのテクニカルパートナーを務めておりました。

つまり復活。

コマツが開発した小型・軽量・高耐久性のファイナルギヤは、1996年のFW18に適用されています。

下の写真は1997年のウイリアムズFW19。

ドライバーは、この年のドライバーズチャンピオン、ジャック・ビルヌーブ。

KOMATSUのロゴはノーズの側面にありました。

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プリンシパルパートナーを務めるだけあり、KOMATSUのロゴはあちこちにあります。

一目瞭然のサイドポンツーン。

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ノーズ上面。

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コックピット開口部のロゴは、オンボードカメラで抜かれることを意識しての配置でしょうか。

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リヤウイング翼端板にもKOMATSUのロゴ。

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オーバーオール(レーシングスーツ)の右胸の位置と、

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左右の袖にロゴがあります。

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チームシャツにも右胸にロゴ。

オーバーオールとは配置が異なりますね。

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ヘルメットの頂部にもKOMATSUロゴ。

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露出効果、期待できそうです。

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【F1日本GP2003】HRCブースのRA621Hディテール解説 [F1]

Xにポストした内容の再録です。

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F1日本GPのHRCブースに2021年のホンダ製パワーユニット、RA621Hが展示されていました。ご覧になった方も多いと思います。
写真左側が車両前方。ESSはEnergy Storage Systemの略で、この中にリチウムイオン電池のセルやインバーター、DC-DCコンバーターなどが入っています。

エンジン前面中央部にあるシャッター様の円形の部品が目に付いたと思います。コンプレッサーの入口にあり、IGV(Intake Guide Vane:インテークガイドベーン)とHRCでは呼んでいます。RA621Hはスロットルバルブを持っておらず、IGVで空気量を制御しています。

IGVの両脇にあるのはCACパイプ。CACはCharge Air Cooler(チャージエアクーラー)の略で、加圧して温度が上昇した空気を冷やす熱交換器のこと。インタークーラーともいいます。ここからCACに向かい、冷やされた空気は紫のフタの部分からプレナムチャンバーに入ります。

CACパイプから細いパイプ(バイパスパイプ)が枝分かれして後方に向かっているのが見えます。CB2と呼ぶエネルギー回生装置で、従来は吸気系の上流に逃がしていた余剰の過給圧を排気に合流させてタービンの駆動仕事に用いる仕組み。規則変更により2022年からは適用できず。

プレナムチャンバーの中には、エンジン回転数に応じて吸気管長を最適に調節し、吸気の動的効果を最大限に利用するVISが入っています。VIS(ビス)はVariable Intake Systemの略で可変吸気システムのこと。VISやIGVの制御には、MOOGの油圧サーボバルブを使っています。

シリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーは鋳造ではなく、アルミ合金総削り出し。排気側にバー状の剛性リブがないのが、2021年のRA621Hで採用した新骨格の特徴。リブがなくなったぶんカウル側に余裕が生まれ(内側に攻めることもできる)、空力に貢献。

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ホンダRA621Hを後ろから見ます。中央にツインボリュートのタービンハウジングが見えます。断熱カバーで覆われていますが、矢印の先に、やはり断熱コーティングされた白い本体が覗いています。タービンハウジング自体はインコネル製で、3Dプリンターで製造。

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【F1日本GP2023】HRCのブースなど [F1]

鈴鹿サーキットで行われたF1日本GP、天候に恵まれて良かったですね(日差しきつかったですが)。

昨年もそう思いましたが、「ダンダンダン」なお決まりの音楽が鳴り響いているGPエントランスをくぐる瞬間、グランドスタンドの巨大ドライバーポートレートが目に入ることなども相まって興奮しますね。

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決勝日の昼ごろともなれば、HRC(ホンダ・レーシング)、アルファタウリ関連のグッズはSOLD OUT多数。

HRCウエアを身につけた人、多く見かけました(浸透早い)。

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予想(期待?)どおり、ものすごい人出でした。

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HRCブースを覗いてみます。

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現行車両のモックアップが展示してありましたが、デカイですね。

全長5400mm、ホイールベース3600mm級ですもんね。

タイヤもデカイ。

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目を引いたのは、2021年のパワーユニット、RA621Hです。

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インテーク・ガイド・ベーン(IGV)が開いた状態で展示されているのは、貴重だったのでは。

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IGV含め、ホンダの第4期歴代パワーユニットの技術については、『ホンダF1のテクノロジー』でご確認ください。



ショップでは、RA621HをあしらったTシャツを販売していました。

写真のホワイト以外にグレーとブラックがありました。

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スタート前のブルーインパルスの展示飛行も良かったし、国歌独唱(航空自衛隊航空中央音楽隊ヴォーカリスト兼ピアニスト・森田早貴3等空曹。演奏は航空自衛隊中部航空音楽隊)に震えました。

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帰り際に「来年は4月」と伝えられて、現実に引き戻される感じ?

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帰路の大渋滞も含めてのF1日本GPかと……。

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