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水素カローラ エンジンと水素インフラが進化 [モータースポーツ]

5月21日〜23日に富士スピードウェイで開催された「富士SUPER TEC 24時間レース」で発表があったとおり、水素エンジンを搭載したカローラは進化した水素エンジンを搭載して「スーパー耐久レース in オートポリス」(7月31日〜8月1日)に臨んでいます。

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気になる水素エンジン(GRヤリスが搭載する1.6L・3気筒ターボのG16E-GTSがベース)は、以下のような改善が施されています。

・エンジン内での水素の異常燃焼を抑えつつ、性能を向上(約15%トルクアップ)
・水素エンジンのメリットである応答性のさらなる向上

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プレイグニッションの抑え込みについて技術進化があったということでしょう。それにしても、「約15%のトルクアップ」とは、進化の幅が大きいですね。

インフラ面では、

・水素充填時間(ノズル接続から抜くまでの作業時間)の短縮(約40%向上。約5分→約3分)

を実現しています。この領域の進化幅も大きい。どの工程でどれだけ短縮したのか、気になるところです。

水素はFH2R(福島水素エネルギー研究フィールド)に加え、大林組とトヨタ自動車九州からも調達。供給比率はFH2Rが約50%、大林組が約30%、トヨタ自動車九州が約20%です。

いずれもグリーン水素で、大林組は大分県九重町で地熱発電電力を活用し、水素を製造。

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トヨタ自動車九州は太陽光発電による電力で水素を製造しています。

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製造した水素は、工場内で使用するフォークリフトや施設の照明等に利用しているそう。

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モータースポーツを通じた水素の連携、どんどん広がっています。

「富士24時間」で取材した、水素エンジンや給水素関連の記事はこちら↓





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『Honda RA615H HONDA Racing Addict Vol.1』 [F1]

Honda RA615H HONDA Racing Addict Vol.1 2013-2015 (F1速報 別冊)』が発売されています。

ホンダの第4期F1参戦活動を振り返る内容で、全4巻で構成。『Honda RA615H HONDA Racing Addict Vol.1 2013-2015 (F1速報 別冊)』は第1巻で、パワーユニットは2015年のRA615Hが主役。

実戦投入するRA615Hに至るまでの開発の経緯や、マクラーレンとの交渉の舞台裏などもまとめられています。

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第2巻の『RA616H-617H 2016-2017』は9月9日発売予定。
第3巻の『RA618H-619H 2018-2019』は10月14日発売予定。
第4巻の『RA620H-621H 2020-2021』は11月発売予定となっております。

「へぇ、そうだったんだ」というエピソード、結構ありますね。



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アウディのダカールラリー参戦マシン [モータースポーツ]

アウディは2022年のダカールラリーに参戦する、専用開発のクロスカントリー・ラリーカーを発表しました。

アウディRS Q e-tronです。

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フロントとリヤに、フォーミュラE参戦車両のFE07が搭載するモーター/ジェネレーターユニット(MGU)を搭載しています。

ユーザブルエナジーが52kWhあるリチウムイオンバッテリーを搭載。

電気自動車(EV)ではなくシリーズハイブリッドで(ガソリンを燃やして発電しながら走ります)、DTM参戦車両のアウディRS 5 DTMが搭載していた2.0L直4ターボエンジンを発電用エンジンとして使い、FE07のMGUを発電機として使います。

手持ちの資産を上手に活用しています。

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概要はこちら↓



アウディの公式動画です↓ ティーザー的な内容。



ドライブトレーンの解説です↓



こちらはB-Roll集のような内容↓

走行シーンが含まれていますが、モーター駆動車に特有のキュルキュル音と、定点で回るエンジン音が重なって独特です。



しかし、ドライバーラインアップが豪華。

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アスプレイのF1レプリカ(2022年仕様) [F1]

Formula 1からプレスリリースが届いて何かと思えば、イギリスの宝飾品メーカー、アスプレイ(Asprey)とコラボしたレプリカモデルの告知でした。

Aspreyといえば、1990年代半ばから後半にかけて、フェラーリのサイドポンツーンにロゴが並んでいたのを覚えておいでの方もいらっしゃると思います。

https://www.asprey.com/uk/

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今回、Formula 1とコラボして製作したのは、2022年仕様のF1マシンです。

スターリングシルバー製で、カーボンファイバーの台座付き。

18cmサイズは1万6000ポンド、25cmサイズは3万ポンドです。



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アルファロメオ12Cプロトティーポをレストア [モータースポーツ]

アルファロメオとザウバー・モータースポーツは7月14日、両者のパートナーシップを複数年延長すると発表しました。

事実上、レギュレーションが大幅に変更される2022年以降も、スイスにあるザウバー・モータースポーツを拠点にF1に参戦しつづけると公表したようなものです。

そのザウバーの風洞に、戦前のレース車両、アルファロメオ12Cプロトティーポが入っています。

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計測するの? と早合点してしまいましたが、どうもそうではないらしい。

80年ぶりに走れる状態に戻したのが真相のよう。

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V12エンジンを搭載しています。

もっと詳細知りたいですね。

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しかし、美しい……。

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なまめかしいフォルムをしています。

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近々、サーキットを走らせるそう。

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走行シーン、見てみたいものです。

そして、音も聞いてみたい。

終わり方がモヤモヤする公式動画はこちら↓



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2022年F1マシンの実寸大モデル [F1]

2021年F1第10戦イギリスGPの会場となるシルバーストン・サーキットで、2022年に投入される車両の実寸大モデルが公開されました。

18インチタイヤの採用など、大幅に変更される技術規則が反映されています。

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もともとは2021年に導入される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、導入が1年延期になりました。

概要はこちら↓
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2019-11-02
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2020-05-28

変更のポイントはいくつかあり、「追い越しをしやすくすること」がそのひとつ。

FORMULA 1の公式動画でポイントを詳しく解説しています。

https://youtu.be/hBmWJOy9vT4

これまでの車両は先行車との車間が20mのとき、ダウンフォースが35%減り、10mに近づくと46%減って挙動が不安定になり、追い越しを難しくしていました。

2022年規定の車両では20mで4%、10mで18%の低下に抑えられるので、現在よりも接近戦が可能になる見込みです。

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タイヤは、スライドさせた際のオーバーヒートを抑える構造に変更。

E10(カーボンフットプリントゼロのバイオエタノールを10%配合)を使用。

エンジンと燃料タンクが切り離された際の安全性を向上(グロージャンの一件を受け)。

といった変更も導入されます。

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各チームが設計したマシンがどんな姿になるのか、楽しみですね。

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【FOS】「なにこれ!」なマクマートリー・スピアリング [モータースポーツ]

くまなく見ていたわけではないのですが、2021年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FOS)で最も目を引いたのがコレ。

マクマートリー・スピアリング(McMurtry Spéirling)です。

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ルールにとらわれずに開発した、サーキット走行専用の電気自動車。つまり、レーシングスペック。

実業家で資産家のサー・デイビッド・マクマートリー(David McMurtry)氏が興したマクマートリー・オートモーティブ(McMurtry Automotive)の作です。

車名のスピアリング(Spéirling)はマクマートリー氏の出身地であるアイルランドの言葉で、サンダーストーム(Thunderstorm:雷雨)を意味するそう。

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全長3200mm、全幅1500mmと、超コンパクトなサイズですが、存在感はたっぷりです。

前後ライトのグラフィックもいい。

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車重は1t以下とだけ発表されています。60kWhのリチウムイオンバッテリーを積み、モーターで後輪を駆動することまでは発表されていますが、モーターの出力は非公表。

パワー・ウエイト・レシオは1hp/kgだそう。

動画の実況では「800bhp」と言ってますので、車重は800kg?



0-300km/h加速は9秒以下、最高速は200mph(322km/h)オーバーだそうで、バケモノですね。

80hpのファン(もちろん電動)を作動させることで床下を負圧にし、静止時でも500kgのダウンフォースを発生させる能力を備えているそう。

ファンはオンデマンドで、ステアリング裏のパドルでオンオフを操作します。



今回のFOSでの、一番の収穫でした(見逃し御免)。



デレック・ベルがドライブ!

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ダットサン・サニー1200クーペGX-5 TS仕様のエンジンルーム [クルマ]

あまりにもきれいだったので、写真を撮らせていただきました。

直列4気筒OHVのA12型エンジンが縦置きに収まっています。

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(クリックで拡大)

なんでエンジンルームのスカスカ具合を表現するのに、「猫が住めそうですね」って、言うんですかね。妙に納得してしまいますし、確かに住めそうです。

ソレックス製キャブレター側から見ます。左側(フロントグリル側)の黒いのはウォーターラジエター、その奥の銀色はエンジンオイルクーラー。

市販車には装備されているクーリングファンは取り去られております。

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サニー1200クーペGX-5 TS仕様は、富士スピードウェイで行われたTSレースシリーズで8回チャンピオンになっています。

この個体は、1972年の東京モーターショーに参考出品として展示された実車。

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それを、「日産名車再生クラブ」が再生し、動くようにしました(サーキットを走れるレベル)。

クラブ活動な点に注目です。きれいなエンジンルームを見るにつけ(きれいなのは、エンジンルームだけではありませんが)、再生した方々のクルマに対する愛情を感じますね。

サニー1200クーペGX-5 TS仕様の「再生」は、2018年に実施。

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こんなに小さかったかぁ(座らせていただきました)。

全長×全幅×全高は3825×1615×1285mm。

ベース車に対して75kg軽量化し、車重は650kg。

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2018年のニスモフェスティバルで和田孝夫氏がドライブしました。

覚えておいでの方もいらっしゃることでしょう。

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(この個体の場合)レッドゾーンは8500rpmに設定されています。

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【LMH】リヤウイングがないプジョー9X8 [モータースポーツ]

プジョーは7月6日、2022年のWEC(FIA世界耐久選手権)に投入するハイパーカー、9X8(ナイン・エックス・エイト)を発表しました。

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概要はこちら↓
プジョーのハイパーカー「9X8」登場!「ナイン・エックス・エイト」リヤウイングのない意欲的なスタイルだ
https://motor-fan.jp/article/10019968

オンラインで行われた発表イベントの模様はこちら(Q&Aセッションは含んでいません)。



「リヤウイングレス」であることが特徴で、だいぶ騒がれていますね。

プロモーション的には成功?

ル・マン・ハイパーカー(LMH)のテクニカルレギュレーション(のアペンディックス)が規定するダウンフォースの上限値は、リヤウイングがなくてもアンダーフロアで充分に発生させることができるので、「なし」でいくことにしたのでしょう。

「革新的」だとしてPRできるし。

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リヤウイングはダウンフォースを発生させる装置としての役割に加え、前後の空力バランスをアジャストするデバイスとしても機能しています。

リヤウイングがないとその調節機能を失うことになりますが、この件についてプジョー・スポールのテクニカルディレクター、オリビエ・ジャンソニは「ウイングではなくボディワークで調節するアイデアをいくつか、トラック(12月から始める予定の実走テスト)で試す」と、オンラインイベントのQ&Aセッションで答えています。

現状のボディワークをベースに「何か」を追加する模様。

どんなデバイスを追加するのか、注目ですね。

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また、今回発表された車両はプロトタイプだけれども、「デザインエクササイズではない」と、プジョー・デザイン・ダイレクターのマティアス・ホッサンは答えています。

関係者の発言を聞くかぎり、実戦に投入されるマシンがリヤウイングを備えて出てくるってことはないでしょう。

それこそ、コンセプトの敗北になってしまいますので。

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9X8のほぼ360度ビュー↓



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【WEC】アルピーヌが説くタイヤマネジメントの重要性 [モータースポーツ]

アルピーヌの技術解説シリーズ、最新回です。

前回(https://serakota.blog.ss-blog.jp/2021-05-04)はドライバーのニコラ・ラピエールがシートについて解説しましたが、今回はパフォーマンス・エンジニアのポール・フランソワがタイヤについて説明しています。

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動画はこちら↓



以下、プレスリリースより。

「1967年、アルピーヌとミシュランがF1より早く、スリックタイヤをル・マン24時間に持ち込んだ」と説明しています。

そして、1978年には、「ラジアル」スリックを履いてル・マン24時間を制した最初のメーカーになったと。

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予選〜レースに割り当てられるスリックタイヤは、6時間レースで18本、8時間レースで24本、24時間レースで56本です。

フランソワによれば、ル・マンは最もタイヤをもたせやすいサーキットで、1セットで5スティントもたせることも可能だと説明。

タイヤ交換は4人のメカニックで行うので、「F1の6倍時間がかかる」そう。

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同じタイミングでミシュランも、タイヤに関する(当然ですが)動画を公開しています。

「開発」がテーマで、トヨタGR010ハイブリッドの開発拠点であるTGR-Eのドライビングシミュレーターも出てきます(英語の字幕を選択できます)。



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