SSブログ

HWA EVO:メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo IIを再解釈 [クルマ]

HWAはEVOの最終デザインを公開しました。

2023-12-22_HWA_EVO-01.jpg

簡単に説明すると、HWA EVOは1990年のメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo IIを最先端の技術で再解釈した公道走行可能な車両。

メルセデス・ベンツW201シリーズをベースにHWAが製作。

100台限定で、2025年末からのデリバリー開始を予定しています。

価格は71万4000ユーロ(税別)から。

2023年11月には、コンセプトドローイングを公開していました。

2023-11-15_HWA_EVO-01.jpg

ヘッドライトの光源はLED化されているようで、表情が独特です。

2023-12-22_HWA_EVO-02.jpg

ロールバーが入っているようですね。

ブレーキディスクはカーボンセラミックでしょうか。

2023-12-22_HWA_EVO-03.jpg

大迫力のリヤビュー。

2023-12-22_HWA_EVO-04.jpg

2024年1月に続報ありとのこと。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

15代目クラウンと16代目クラウンのエンジンルーム [クルマ]

同じエンジン(A25A-FXS、2.5L直列4気筒自然吸気、最大熱効率41%)とはいえ、こんなにもエンジンルームの景色が似ているとは思ってもいませんでした。

こちら(↓)が15代目にあたるトヨタ・クラウンのエンジンルーム。

Toyota Crown Gen.15
IMG_8719.JPG

こちらが新型の16代目トヨタ・クラウン。

Toyota Crown Gen.16
IMG_8673.jpg

エクステリアとインテリアはまるっきり印象が異なります。

まずはエクステリア。

Toyota Crown Gen.15
IMG_8741.JPG
IMG_8745.JPG

Toyota Crown Gen.16
IMG_8701.jpg
IMG_8723.jpg

そしてインテリア。

Toyota Crown Gen.15
IMG_8684.JPG

Toyota Crown Gen.16
IMG_8712.jpg

エンジンルームの見た目はあまり変わっていませんが、エンジンカバーを吸音タイプ(より音が漏れにくいよう裏面の肉盛りを変更)にしたり、U字型のカバーの下にも吸音材を配したり、エンジン下のフロアカバーにも吸音材をつけたりと、吸音・遮音は徹底したとのこと。

さらに、エンジンがかかったときの音の聞かせ方など、制御面での変更も施されており、印象はまるっきり異なります。

Toyota Crown Gen.15
IMG_8733.JPG

Toyota Crown Gen.16
IMG_8677.jpg

新型の場合、エンジンは完全に黒子の印象。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

GT3と並行して開発したフォード・マスタングGTD(公道走行可) [クルマ]

フォード・マスタングGT3のことを調べていたところ、8月に「マスタングGTD」なるクルマが発表されていたことを知りました。

Ford Mustang GTD 1.jpg

マスタングGT3の技術を投入した限定車で、公道走行が可能。

2024年の終わりから2025年の初めにかけて発売される予定。

車両価格は30万ドル以上が見込まれています(内容を考えればお買い得?)。

フォードは国内市場から撤退しているので、日本での正規販売は期待できそうにありません。

Ford Mustang GTD 3.jpg

しかし、中身がすごい。

Ford_Mustang_GTD_chassis.jpg

エンジンは5.2L・Vスーパーチャージャー付き。ドライサンプ。

800馬力の最高出力を目指して開発が進んでいます。

Ford_Mustang_GTD_Engine81.jpg

8速DCTはトランスアクスル方式で搭載。

リヤウインドウ下にトランスアクスルオイルクーラーをマウント。

Ford_Mustang_GTD_gearbox_cooler_glass.jpg

ボディパネル類はCFRP製。

Ford_Mustang_GTD_Gold_CF94.jpg

サスペンションは前後ともにマルチリンク式。

開発・製造はGT3と同様にマルチマチック(LMDhのポルシェ963のシャシー製造業者でもあります)とコラボ。

なので、スプールバルブを採用したダンパーはマルチマチック製。

トラックモードを選択するとライドハイトは40mm下がる仕組み。

Ford_Mustang_GTD_suspension1.jpg

リヤのダンパー&コイルスプリングはインボード配置です。

Ford_Mustang_GTD_suspension2.jpg

こちら(↓)は油圧システム。

Ford_Mustang_GTD_hydraulic_system.jpg

リヤウイングはフラップが開閉します。

つまり、DRS(ドラッグ削減システム)を搭載。

フォードは「アクティブリヤウイング」と表現しています。

Ford_Mustang_GTD_Rear_wing_low1.jpg

フロントスプリッターに可動フラップを備えており、アクティブリヤウイングと連動して作動。

フラップを立てた状態がハイダウンフォース状態(リヤウイングのフラップ閉)。

MustangGTD_Flops_HDF.jpg

フラップが寝た状態はローダウンフォース状態(リヤウイングのフラップ開)だそう。

MustangGTD_Flops_LDF.jpg

ニュルブルクリンク北コース7分切りがターゲット。

夢のあるクルマですね。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

メルセデス・ベンツC111系のロータリーエンジン(補足) [クルマ]

マツダの新型ロータリーエンジン(8C型)の取材をしたり、8C型を発電用に用いたMX-30ロータリーEVに乗ったりしているうちに、「そうだ、メルセデス・ベンツ・ミュージアムでロータリーエンジン見てた」と急に思い出しまして……。

Xでポストした写真にプラスして載せておきます(2015年に撮影)。

IMG_6335.jpg

こちら(↓)はメルセデス・ベンツC111-II(1970年)が搭載していた4ローター・ロータリーエンジン(600cc×4)。

Xではペリペラルポートとミスタイプしておりますが、ペリフェラルポートですね(吸排気とも)。

IMG_6330.jpg

インジェクターは直噴。

IMG_6329.jpg

スパークプラグは各ローター1本です。

IMG_6326.jpg

4ローター・ロータリーエンジンを車両ミッドに搭載しているC111-IIはこちら。

Mercedes-Benz C111-II(1970)
IMG_6306.JPG

展示室の壁には巨大な透視イラストが掲示されています。

IMG_6333.jpg

1969年のC111-Iは3ローター・ロータリーエンジン(600cc×3)を搭載していました。

Mercedes-Benz C111-I(1969)
IMG_6302.jpg

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

トヨタ・クラウン・エステートをチラッと見る [クルマ]

トヨタ・クラウン・スポーツとセダンのメディア向け試乗会場に「エステート」が展示されていたので、チラッと見てきました。

IMG_8649.jpg

「エステート」とのことですが、SUVとのクロスオーバー的な印象を持ちました。

全長×全幅×全高は4930×1880×1620mm。

発売予定時期は2024年で、パワートレーンはHEVとPHEVが予定されています(展示車両はPHEV)。

IMG_8658.jpg

使い込んだ風合いをあえて出した本革内装。

IMG_8668.jpg

ラゲッジルームには、通常より毛足の長いカーペットが敷いてあります。

カーペットの下には、ラゲッジルームのへりに腰掛けるためのマットを収納。

靴を履き替えたりするのに便利ですし、腰掛けてくつろいでもいい。

サイド部にはテーブルが収納してあります。

IMG_8621.jpg

後席を倒すと2メートルを超える、ほぼフラットな空間が出現。

車中泊を考えた設計です。

IMG_8630.jpg

ホイールも凝ってました。

デザインと空力性能を両立させたホイールキャップを装着しています。

IMG_8631.jpg
IMG_8635.jpg

エステートはエステートで、インパクトありますね。

クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートのポジションマップは下のとおり。

IMG_8382.jpg

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

NISSAN GT-R FIA GT1について補足 [モータースポーツ]

Xに投稿した情報をベースにいくつか補足します。

12月3日に富士スピードウェイで行われた『ニスモフェスティバル2023』に、NISMOが開発したNISSAN GT-R FIA GT1が登場しました。

写真(↓)は2010年に当時大森にあったニスモのショールームで撮影(2013年に鶴見にある現在の拠点に移転)。

展示車は2009年にテスト参戦したときの仕様です。

P1090697_1_blog.jpg

別アングルから。

懐かしい景色です。外は第一京浜(国道15号)。

P1100133.jpg

GT-R GT1の車体とエンジンについては、『Motor Fan illustrated Vol.44』(2010年5月発売)で取り上げており、(なぜか)『Motor Fan illustrated特別編集 F1のテクノロジー2』(2010年11月10日発売)に再録しております。

F1-2_P084-085.jpg

ボディシェルは流用が義務付け。サスペンションアームやアップライト、サブフレームの作り替えは可能ですが、アーム類のボディ側取り付け点はオリジナル位置から半径20mmの範囲でしか動かすことはできない、などの規定があります。

フェンダーの拡幅はベース車両+150mmを上限に可能。GT-R GT1はこの枠を目一杯使っています。

F1-2_P086-087.jpg

マセラティMC12、フォードGT、アストンマーティンDB9R、シボレー・コルベットC6.R、ランボルギーニ・ムルシエラゴR-SVなどが競合相手でした。

JML18991.jpg

エンジンは排気量が5500cc以上と規定されていました。

オリジナルからの載せ替えは可能で、その場合、「連続する12ヵ月間に1000台以上生産された市販車両は、同ブランドで連続する12ヵ月間に5000基以上生産されたエンジンに換装」することが認められていました。

この条件を満たすユニットとして、北米で販売されていたアルマーダやタイタン、インフィニティQX56などが搭載していたVK56DE型、5.6L・V8自然吸気エンジンが選択されています。

Nissan_VK56_1_blog.jpg
(クリックで拡大)

量産VK56DEをベースにドライサンプ化し、スロットルは各気筒独立式に変更。

チタン製コンロッドの採用を見込んで開発を進めましたが、最終的には禁止になり鋳鉄製を適用。

最高出力は600ps(規定)、最大トルクは650Nm以上を発生。

F1-2_P090-091.jpg

バタフライ式スロットルの下部にインジェクターを配置しています。

P1100252.jpg

独特の排気サウンドを奏でるのは、量産と同じクロスプレーン・クランクシャフトのため。

片バンクで見ると、180°〜90°〜180°〜270°の不等間隔爆発になります。

4-2-1レイアウトのエキゾーストマニフォールドは左右で非対称となっています。

P1100225_1_blog.jpg
P1100236_1_blog.jpg

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車