HWA EVO:メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo IIを再解釈 [クルマ]
HWAはEVOの最終デザインを公開しました。
簡単に説明すると、HWA EVOは1990年のメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo IIを最先端の技術で再解釈した公道走行可能な車両。
メルセデス・ベンツW201シリーズをベースにHWAが製作。
100台限定で、2025年末からのデリバリー開始を予定しています。
価格は71万4000ユーロ(税別)から。
2023年11月には、コンセプトドローイングを公開していました。
ヘッドライトの光源はLED化されているようで、表情が独特です。
ロールバーが入っているようですね。
ブレーキディスクはカーボンセラミックでしょうか。
大迫力のリヤビュー。
2024年1月に続報ありとのこと。
簡単に説明すると、HWA EVOは1990年のメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo IIを最先端の技術で再解釈した公道走行可能な車両。
メルセデス・ベンツW201シリーズをベースにHWAが製作。
100台限定で、2025年末からのデリバリー開始を予定しています。
価格は71万4000ユーロ(税別)から。
2023年11月には、コンセプトドローイングを公開していました。
ヘッドライトの光源はLED化されているようで、表情が独特です。
ロールバーが入っているようですね。
ブレーキディスクはカーボンセラミックでしょうか。
大迫力のリヤビュー。
2024年1月に続報ありとのこと。
15代目クラウンと16代目クラウンのエンジンルーム [クルマ]
同じエンジン(A25A-FXS、2.5L直列4気筒自然吸気、最大熱効率41%)とはいえ、こんなにもエンジンルームの景色が似ているとは思ってもいませんでした。
こちら(↓)が15代目にあたるトヨタ・クラウンのエンジンルーム。
Toyota Crown Gen.15
こちらが新型の16代目トヨタ・クラウン。
Toyota Crown Gen.16
エクステリアとインテリアはまるっきり印象が異なります。
まずはエクステリア。
Toyota Crown Gen.15
Toyota Crown Gen.16
そしてインテリア。
Toyota Crown Gen.15
Toyota Crown Gen.16
エンジンルームの見た目はあまり変わっていませんが、エンジンカバーを吸音タイプ(より音が漏れにくいよう裏面の肉盛りを変更)にしたり、U字型のカバーの下にも吸音材を配したり、エンジン下のフロアカバーにも吸音材をつけたりと、吸音・遮音は徹底したとのこと。
さらに、エンジンがかかったときの音の聞かせ方など、制御面での変更も施されており、印象はまるっきり異なります。
Toyota Crown Gen.15
Toyota Crown Gen.16
新型の場合、エンジンは完全に黒子の印象。
こちら(↓)が15代目にあたるトヨタ・クラウンのエンジンルーム。
Toyota Crown Gen.15
こちらが新型の16代目トヨタ・クラウン。
Toyota Crown Gen.16
エクステリアとインテリアはまるっきり印象が異なります。
まずはエクステリア。
Toyota Crown Gen.15
Toyota Crown Gen.16
そしてインテリア。
Toyota Crown Gen.15
Toyota Crown Gen.16
エンジンルームの見た目はあまり変わっていませんが、エンジンカバーを吸音タイプ(より音が漏れにくいよう裏面の肉盛りを変更)にしたり、U字型のカバーの下にも吸音材を配したり、エンジン下のフロアカバーにも吸音材をつけたりと、吸音・遮音は徹底したとのこと。
さらに、エンジンがかかったときの音の聞かせ方など、制御面での変更も施されており、印象はまるっきり異なります。
Toyota Crown Gen.15
Toyota Crown Gen.16
新型の場合、エンジンは完全に黒子の印象。
GT3と並行して開発したフォード・マスタングGTD(公道走行可) [クルマ]
フォード・マスタングGT3のことを調べていたところ、8月に「マスタングGTD」なるクルマが発表されていたことを知りました。
マスタングGT3の技術を投入した限定車で、公道走行が可能。
2024年の終わりから2025年の初めにかけて発売される予定。
車両価格は30万ドル以上が見込まれています(内容を考えればお買い得?)。
フォードは国内市場から撤退しているので、日本での正規販売は期待できそうにありません。
しかし、中身がすごい。
エンジンは5.2L・Vスーパーチャージャー付き。ドライサンプ。
800馬力の最高出力を目指して開発が進んでいます。
8速DCTはトランスアクスル方式で搭載。
リヤウインドウ下にトランスアクスルオイルクーラーをマウント。
ボディパネル類はCFRP製。
サスペンションは前後ともにマルチリンク式。
開発・製造はGT3と同様にマルチマチック(LMDhのポルシェ963のシャシー製造業者でもあります)とコラボ。
なので、スプールバルブを採用したダンパーはマルチマチック製。
トラックモードを選択するとライドハイトは40mm下がる仕組み。
リヤのダンパー&コイルスプリングはインボード配置です。
こちら(↓)は油圧システム。
リヤウイングはフラップが開閉します。
つまり、DRS(ドラッグ削減システム)を搭載。
フォードは「アクティブリヤウイング」と表現しています。
フロントスプリッターに可動フラップを備えており、アクティブリヤウイングと連動して作動。
フラップを立てた状態がハイダウンフォース状態(リヤウイングのフラップ閉)。
フラップが寝た状態はローダウンフォース状態(リヤウイングのフラップ開)だそう。
ニュルブルクリンク北コース7分切りがターゲット。
夢のあるクルマですね。
マスタングGT3の技術を投入した限定車で、公道走行が可能。
2024年の終わりから2025年の初めにかけて発売される予定。
車両価格は30万ドル以上が見込まれています(内容を考えればお買い得?)。
フォードは国内市場から撤退しているので、日本での正規販売は期待できそうにありません。
しかし、中身がすごい。
エンジンは5.2L・Vスーパーチャージャー付き。ドライサンプ。
800馬力の最高出力を目指して開発が進んでいます。
8速DCTはトランスアクスル方式で搭載。
リヤウインドウ下にトランスアクスルオイルクーラーをマウント。
ボディパネル類はCFRP製。
サスペンションは前後ともにマルチリンク式。
開発・製造はGT3と同様にマルチマチック(LMDhのポルシェ963のシャシー製造業者でもあります)とコラボ。
なので、スプールバルブを採用したダンパーはマルチマチック製。
トラックモードを選択するとライドハイトは40mm下がる仕組み。
リヤのダンパー&コイルスプリングはインボード配置です。
こちら(↓)は油圧システム。
リヤウイングはフラップが開閉します。
つまり、DRS(ドラッグ削減システム)を搭載。
フォードは「アクティブリヤウイング」と表現しています。
フロントスプリッターに可動フラップを備えており、アクティブリヤウイングと連動して作動。
フラップを立てた状態がハイダウンフォース状態(リヤウイングのフラップ閉)。
フラップが寝た状態はローダウンフォース状態(リヤウイングのフラップ開)だそう。
ニュルブルクリンク北コース7分切りがターゲット。
夢のあるクルマですね。
メルセデス・ベンツC111系のロータリーエンジン(補足) [クルマ]
マツダの新型ロータリーエンジン(8C型)の取材をしたり、8C型を発電用に用いたMX-30ロータリーEVに乗ったりしているうちに、「そうだ、メルセデス・ベンツ・ミュージアムでロータリーエンジン見てた」と急に思い出しまして……。
Xでポストした写真にプラスして載せておきます(2015年に撮影)。
こちら(↓)はメルセデス・ベンツC111-II(1970年)が搭載していた4ローター・ロータリーエンジン(600cc×4)。
Xではペリペラルポートとミスタイプしておりますが、ペリフェラルポートですね(吸排気とも)。
インジェクターは直噴。
スパークプラグは各ローター1本です。
4ローター・ロータリーエンジンを車両ミッドに搭載しているC111-IIはこちら。
Mercedes-Benz C111-II(1970)
展示室の壁には巨大な透視イラストが掲示されています。
1969年のC111-Iは3ローター・ロータリーエンジン(600cc×3)を搭載していました。
Mercedes-Benz C111-I(1969)
Xでポストした写真にプラスして載せておきます(2015年に撮影)。
こちら(↓)はメルセデス・ベンツC111-II(1970年)が搭載していた4ローター・ロータリーエンジン(600cc×4)。
Xではペリペラルポートとミスタイプしておりますが、ペリフェラルポートですね(吸排気とも)。
インジェクターは直噴。
スパークプラグは各ローター1本です。
4ローター・ロータリーエンジンを車両ミッドに搭載しているC111-IIはこちら。
Mercedes-Benz C111-II(1970)
展示室の壁には巨大な透視イラストが掲示されています。
1969年のC111-Iは3ローター・ロータリーエンジン(600cc×3)を搭載していました。
Mercedes-Benz C111-I(1969)
トヨタ・クラウン・エステートをチラッと見る [クルマ]
トヨタ・クラウン・スポーツとセダンのメディア向け試乗会場に「エステート」が展示されていたので、チラッと見てきました。
「エステート」とのことですが、SUVとのクロスオーバー的な印象を持ちました。
全長×全幅×全高は4930×1880×1620mm。
発売予定時期は2024年で、パワートレーンはHEVとPHEVが予定されています(展示車両はPHEV)。
使い込んだ風合いをあえて出した本革内装。
ラゲッジルームには、通常より毛足の長いカーペットが敷いてあります。
カーペットの下には、ラゲッジルームのへりに腰掛けるためのマットを収納。
靴を履き替えたりするのに便利ですし、腰掛けてくつろいでもいい。
サイド部にはテーブルが収納してあります。
後席を倒すと2メートルを超える、ほぼフラットな空間が出現。
車中泊を考えた設計です。
ホイールも凝ってました。
デザインと空力性能を両立させたホイールキャップを装着しています。
エステートはエステートで、インパクトありますね。
クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートのポジションマップは下のとおり。
「エステート」とのことですが、SUVとのクロスオーバー的な印象を持ちました。
全長×全幅×全高は4930×1880×1620mm。
発売予定時期は2024年で、パワートレーンはHEVとPHEVが予定されています(展示車両はPHEV)。
使い込んだ風合いをあえて出した本革内装。
ラゲッジルームには、通常より毛足の長いカーペットが敷いてあります。
カーペットの下には、ラゲッジルームのへりに腰掛けるためのマットを収納。
靴を履き替えたりするのに便利ですし、腰掛けてくつろいでもいい。
サイド部にはテーブルが収納してあります。
後席を倒すと2メートルを超える、ほぼフラットな空間が出現。
車中泊を考えた設計です。
ホイールも凝ってました。
デザインと空力性能を両立させたホイールキャップを装着しています。
エステートはエステートで、インパクトありますね。
クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートのポジションマップは下のとおり。
NISSAN GT-R FIA GT1について補足 [モータースポーツ]
Xに投稿した情報をベースにいくつか補足します。
12月3日に富士スピードウェイで行われた『ニスモフェスティバル2023』に、NISMOが開発したNISSAN GT-R FIA GT1が登場しました。
写真(↓)は2010年に当時大森にあったニスモのショールームで撮影(2013年に鶴見にある現在の拠点に移転)。
展示車は2009年にテスト参戦したときの仕様です。
別アングルから。
懐かしい景色です。外は第一京浜(国道15号)。
GT-R GT1の車体とエンジンについては、『Motor Fan illustrated Vol.44』(2010年5月発売)で取り上げており、(なぜか)『Motor Fan illustrated特別編集 F1のテクノロジー2』(2010年11月10日発売)に再録しております。
ボディシェルは流用が義務付け。サスペンションアームやアップライト、サブフレームの作り替えは可能ですが、アーム類のボディ側取り付け点はオリジナル位置から半径20mmの範囲でしか動かすことはできない、などの規定があります。
フェンダーの拡幅はベース車両+150mmを上限に可能。GT-R GT1はこの枠を目一杯使っています。
マセラティMC12、フォードGT、アストンマーティンDB9R、シボレー・コルベットC6.R、ランボルギーニ・ムルシエラゴR-SVなどが競合相手でした。
エンジンは排気量が5500cc以上と規定されていました。
オリジナルからの載せ替えは可能で、その場合、「連続する12ヵ月間に1000台以上生産された市販車両は、同ブランドで連続する12ヵ月間に5000基以上生産されたエンジンに換装」することが認められていました。
この条件を満たすユニットとして、北米で販売されていたアルマーダやタイタン、インフィニティQX56などが搭載していたVK56DE型、5.6L・V8自然吸気エンジンが選択されています。
(クリックで拡大)
量産VK56DEをベースにドライサンプ化し、スロットルは各気筒独立式に変更。
チタン製コンロッドの採用を見込んで開発を進めましたが、最終的には禁止になり鋳鉄製を適用。
最高出力は600ps(規定)、最大トルクは650Nm以上を発生。
バタフライ式スロットルの下部にインジェクターを配置しています。
独特の排気サウンドを奏でるのは、量産と同じクロスプレーン・クランクシャフトのため。
片バンクで見ると、180°〜90°〜180°〜270°の不等間隔爆発になります。
4-2-1レイアウトのエキゾーストマニフォールドは左右で非対称となっています。
12月3日に富士スピードウェイで行われた『ニスモフェスティバル2023』に、NISMOが開発したNISSAN GT-R FIA GT1が登場しました。
写真(↓)は2010年に当時大森にあったニスモのショールームで撮影(2013年に鶴見にある現在の拠点に移転)。
展示車は2009年にテスト参戦したときの仕様です。
別アングルから。
懐かしい景色です。外は第一京浜(国道15号)。
GT-R GT1の車体とエンジンについては、『Motor Fan illustrated Vol.44』(2010年5月発売)で取り上げており、(なぜか)『Motor Fan illustrated特別編集 F1のテクノロジー2』(2010年11月10日発売)に再録しております。
ボディシェルは流用が義務付け。サスペンションアームやアップライト、サブフレームの作り替えは可能ですが、アーム類のボディ側取り付け点はオリジナル位置から半径20mmの範囲でしか動かすことはできない、などの規定があります。
フェンダーの拡幅はベース車両+150mmを上限に可能。GT-R GT1はこの枠を目一杯使っています。
マセラティMC12、フォードGT、アストンマーティンDB9R、シボレー・コルベットC6.R、ランボルギーニ・ムルシエラゴR-SVなどが競合相手でした。
エンジンは排気量が5500cc以上と規定されていました。
オリジナルからの載せ替えは可能で、その場合、「連続する12ヵ月間に1000台以上生産された市販車両は、同ブランドで連続する12ヵ月間に5000基以上生産されたエンジンに換装」することが認められていました。
この条件を満たすユニットとして、北米で販売されていたアルマーダやタイタン、インフィニティQX56などが搭載していたVK56DE型、5.6L・V8自然吸気エンジンが選択されています。
(クリックで拡大)
量産VK56DEをベースにドライサンプ化し、スロットルは各気筒独立式に変更。
チタン製コンロッドの採用を見込んで開発を進めましたが、最終的には禁止になり鋳鉄製を適用。
最高出力は600ps(規定)、最大トルクは650Nm以上を発生。
バタフライ式スロットルの下部にインジェクターを配置しています。
独特の排気サウンドを奏でるのは、量産と同じクロスプレーン・クランクシャフトのため。
片バンクで見ると、180°〜90°〜180°〜270°の不等間隔爆発になります。
4-2-1レイアウトのエキゾーストマニフォールドは左右で非対称となっています。