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【WEC】プジョー9X8 2024新旧比較 [モータースポーツ]

プジョーのLMH(Le Mans Hypercar)車両、9X8(ナイン・エックス・エイト)の進化型、「9X8 2024」が発表されました。

2024年シーズン第2戦イモラ6時間(4月21日決勝)でデビューします。

Peugeot 9X8 2024
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進化型の2024と2022年にデビューしたオリジナル版を並べてみます。

最大の変化点は、リヤウイングが付いたことでしょうか。

そもそも、リヤウイングレスにした理由についてチーム・プジョー・トタルエナジーズのテクニカルディレクター、オリビエ・ジャンソニーは次のように説明しています。

「(規則が定める)パフォーマンスウインドウに対して、ドラッグとダウンフォースが大きすぎた。短期間で簡単に解決するためにリヤウイングを取り去ってみたところ、パフォーマンスウインドウとそう離れていないことがわかった」

リヤウイングがなくても(フロアで)規則が定める最大のダウンフォースは発生できるから、という説明を2022年の段階でしていました。

Peugeot 9X8 2024
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Peugeot 9X8
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フロント、リヤともに31/71-18サイズのタイヤを装着したことも、リヤウイングレスになった理由のひとつ。

LMDhに合わせる格好でLMHもフロント29/71-18、リヤ34/71-18のタイヤサイズが認められることになりますが、開発スケジュールの関係から、9X8は対応が間に合いませんでした(トヨタGR010ハイブリッドは2022年に前後同サイズから異サイズにスイッチ)。

フロントに太いタイヤを履くので空力バランスもフロント寄りとせざるをえず、リヤが過剰→リヤウイング要らない、となった模様。

引き換えに、トラクション不足に悩むことになります。

9X8 2024はフロント29/71-18、リヤ34/71-18のタイヤを履くのも、オリジナル版に対する大きな変化点。

リヤタイヤのキャパシティが増えるので(前後バランスも後ろ寄りになるし)、なおさらリヤのダウンフォースが欲しくなります。

Peugeot 9X8 2024
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Peugeot 9X8
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ジャンソニーによれば、「変わっていない」のは、モノコック、ドア、ウインドスクリーン、ルーフトップのインテークくらいだそう。

下のオリジナル版レンダリングは横長長円形ですが、実際は三角形です。2023年の富士6時間で撮った写真を載せておきます。

Peugeot 9X8 2024
9X8_2024_2.jpg

Peugeot 9X8
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IMG_1958.jpg

9X8 2024の実力、BoP(性能調整)がどう変化するかによって推し量ることができるでしょうか。

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