WEC上海4時間のLMP1サクセスハンディキャップ [モータースポーツ]
TOYOTA GAZOO Racingにとって、ずいぶん厳しい状況になっているようです。
まずは、WEC2019-2020シーズン第2戦富士6時間でのハンディキャップを見ておきましょう。
第2戦富士6時間のサクセスハンディキャップ
(クリックで拡大)
開幕戦シルバーストン4時間でトヨタ7号車が1位、8号車が2位になったことで、順位に応じたハンディが課されることになり、第2戦富士6時間ではラップタイムが遅くなるよう(7号車は1.40秒、8号車は1.00秒)、各種調整が施されました。
サクセスハンディキャップの概要と、どのようにして遅くするのかについては、こちらをご覧ください↓
【WEC富士6時間2019】LMP1のサクセスハンディキャップを簡単に(?)解説
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2019-10-04-1
第2戦富士での結果を受け、第3戦上海4時間に向けたハンディキャップが設けられました。
着色部分は第2戦富士6時間からの変更点。富士戦ではトヨタ8号車が1位、7号車が2位でしたので、2戦分合わせたハンディキャップは、7号車と8号車で同一となっています。
つまり、7号車と8号車の2台に限ってはイコールコンディション。
第3戦上海4時間のサクセスハンディキャップ
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それにしても、2.74秒のラップタイムハンディキャップは大きいですね。トヨタの2台は、ハンディゼロのチームLNT 6号車(ジネッタG60-LT-P1/AER)より99kg重く、最高出力に影響を与える最大燃料流量は35.7%少ない量で走らされます。
1周あたり最大エネルギー量は増えていますが、距離あたりで換算すると約5%減らされています。
というような重たいハンディの効果はあまりにも大きく、トヨタ7号車、8号車はそれぞれ予選4番手、5番手となりました(「ラップタイム」は、ふたりのドライバーが記録したベストタイムの平均)。サクセスハンディだけでなくEoT(技術均衡調整)分もあるので、2018年と比べると、ラップタイムハンディ(2.74秒)以上にタイムが落ちています。
上海戦の予選タイム比較
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上の表の最下段はLMP2の最速です。パフォーマンスの低いチームLNTに合わせて調整しているので、LMP2とのタイム差がなくなってきています。
LMP1だけでなくLMP2に関しても、レース中に追い抜くのはなかなか難しそう。
セクタータイムを見てみましょう。セクター1とセクター2はコーナーが多く、セクター3はストレート主体なことがわかります。
トヨタ7号車は、セクター3で苦戦していることがわかります。13台出走しているLMP1&LMP2の最下位です。
表の最下段は2018年のレースで予選10番手(クラス2番手)だった、ジャッキー・チェンDCレーシングの37号車(オレカ07/ギブソン)。今回は予選7番手(クラス2番手)でした。
セクター3のタイムも最高速も、トヨタ勢は負けています。
上海戦の予選ベストセクタータイム比較
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じゃあ、セクター1やセクター2で抜けるかというと、そう簡単ではなさそうなことが、タイム差から見てとれます。2018年は各セクターで2秒以上のタイム差がありましたが、今回は1秒程度しかありません。
さて4時間レース、どうなるでしょうか(トヨタはタイヤを温存したようですし)。
ドライバーとチーム力の見せどころになるのは、間違いなさそうです。
https://www.facebook.com/serakota/
まずは、WEC2019-2020シーズン第2戦富士6時間でのハンディキャップを見ておきましょう。
第2戦富士6時間のサクセスハンディキャップ
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開幕戦シルバーストン4時間でトヨタ7号車が1位、8号車が2位になったことで、順位に応じたハンディが課されることになり、第2戦富士6時間ではラップタイムが遅くなるよう(7号車は1.40秒、8号車は1.00秒)、各種調整が施されました。
サクセスハンディキャップの概要と、どのようにして遅くするのかについては、こちらをご覧ください↓
【WEC富士6時間2019】LMP1のサクセスハンディキャップを簡単に(?)解説
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第2戦富士での結果を受け、第3戦上海4時間に向けたハンディキャップが設けられました。
着色部分は第2戦富士6時間からの変更点。富士戦ではトヨタ8号車が1位、7号車が2位でしたので、2戦分合わせたハンディキャップは、7号車と8号車で同一となっています。
つまり、7号車と8号車の2台に限ってはイコールコンディション。
第3戦上海4時間のサクセスハンディキャップ
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それにしても、2.74秒のラップタイムハンディキャップは大きいですね。トヨタの2台は、ハンディゼロのチームLNT 6号車(ジネッタG60-LT-P1/AER)より99kg重く、最高出力に影響を与える最大燃料流量は35.7%少ない量で走らされます。
1周あたり最大エネルギー量は増えていますが、距離あたりで換算すると約5%減らされています。
というような重たいハンディの効果はあまりにも大きく、トヨタ7号車、8号車はそれぞれ予選4番手、5番手となりました(「ラップタイム」は、ふたりのドライバーが記録したベストタイムの平均)。サクセスハンディだけでなくEoT(技術均衡調整)分もあるので、2018年と比べると、ラップタイムハンディ(2.74秒)以上にタイムが落ちています。
上海戦の予選タイム比較
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上の表の最下段はLMP2の最速です。パフォーマンスの低いチームLNTに合わせて調整しているので、LMP2とのタイム差がなくなってきています。
LMP1だけでなくLMP2に関しても、レース中に追い抜くのはなかなか難しそう。
セクタータイムを見てみましょう。セクター1とセクター2はコーナーが多く、セクター3はストレート主体なことがわかります。
トヨタ7号車は、セクター3で苦戦していることがわかります。13台出走しているLMP1&LMP2の最下位です。
表の最下段は2018年のレースで予選10番手(クラス2番手)だった、ジャッキー・チェンDCレーシングの37号車(オレカ07/ギブソン)。今回は予選7番手(クラス2番手)でした。
セクター3のタイムも最高速も、トヨタ勢は負けています。
上海戦の予選ベストセクタータイム比較
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じゃあ、セクター1やセクター2で抜けるかというと、そう簡単ではなさそうなことが、タイム差から見てとれます。2018年は各セクターで2秒以上のタイム差がありましたが、今回は1秒程度しかありません。
さて4時間レース、どうなるでしょうか(トヨタはタイヤを温存したようですし)。
ドライバーとチーム力の見せどころになるのは、間違いなさそうです。
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