ル・マン24時間:フォード、2016年に復帰 [モータースポーツ]
12日金曜日のことですが、ル・マン24時間サーキット内にある「フォード・ビルディング」(期間限定仮設施設)で、フォードが2016年からル・マンに復帰する旨の発表会が開かれました。
会場はそう広くないこともあって、大混雑でした。会長のビル・フォード・ジュニア(ウィリアム・クレイ・フォード・ジュニア:写真右端)が冒頭の先陣を切って話始めたのですが、総じて欧米のブランドはプレゼンテーションがうまいですね。
「フォードは文字通りレーストラックで生まれた」と言って、曾祖父(つまり、創業者のヘンリー・フォード)のエピソードを持ち出したり、「1968年だったか、私の父のヘンリー・フォード二世がインディアナポリスでペースカーを運転したので乗せてもらった」とか、「フォードがル・マンでワン・ツー・スリーを達成した1966年のことを良く覚えている。私は9歳だったが、当然のように、それまでの人生であれ以上印象的な瞬間はなかった。あの瞬間に私は決めた。生涯をフォード・モーター・カンパニーに捧げようとね」などと語るものだから、その頃にはすっかりフォードに心酔してしまう仕掛け(個人の感想です)。
フォードが参戦するのはLM GTEカテゴリーで、ベース車両は先日発表になったばかりのフォードGT。ベース車両はこんな感じ。
2003年頃にも初代GT40をモチーフにした「フォードGT」が発表〜生産されたことがありましたが、「あれはGT40のリメイク。フォード100周年を記念したものであって、レースをするために生まれてきたわけではない」と説明。
今回の「GTスーパーカー」は違って、レースするため、ではなく「勝つために生まれてきた」と、ビル・フォードは強調しました。
EcoBoostのペットネームを持つ3.5L・V6直噴ターボを積んでいます。後ろに回るとエンジンが見えます。
すでにアメリカのUSCCで実戦経験のあるユニットです。詳細はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2013-10-26
ディフューザーがえぐいんですけど……。
車両製作&オペレーションはUSCCと同様チップ・ガナッシ・レーシング(最初の写真、左端)が行います。新生フォードGTはル・マン24時間を含んだWECだけでなく、USCCにも参戦。デビュー戦は2016年のデイトナ24時間です。
ガナッシは「チップ・ガナッシ・レーシングは過去にインディ500に勝ち、デイトナ500に勝ち、デイトナ24時間やセブリング12時間にも勝ったが、ル・マンはまだ勝っていない。だから、この、世界最大のスポーツカーレースでぜひとも勝ちたいと思っている。フォードがそのチャンスをくれた」という旨の話をしました。思わず応援したくなってしまうような内容です(やはり、個人の感想)。
ところで、フォードが復帰する2016年は、GT40でワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成してから50年の節目にあたります。サーキット内の特設巨大ブースでは当時の参戦車両を集めた、「フォード対フェラーリ展」を開催しています。
こちらは、1966年に3位に入った車両だそう。
その当時のライバルがこちら。フェラーリ330P3。
フォードのル・マン復帰を告知する動画です。終盤、何かを暗示した動物の動きに注目。
http://www.facebook.com/serakota
会場はそう広くないこともあって、大混雑でした。会長のビル・フォード・ジュニア(ウィリアム・クレイ・フォード・ジュニア:写真右端)が冒頭の先陣を切って話始めたのですが、総じて欧米のブランドはプレゼンテーションがうまいですね。
「フォードは文字通りレーストラックで生まれた」と言って、曾祖父(つまり、創業者のヘンリー・フォード)のエピソードを持ち出したり、「1968年だったか、私の父のヘンリー・フォード二世がインディアナポリスでペースカーを運転したので乗せてもらった」とか、「フォードがル・マンでワン・ツー・スリーを達成した1966年のことを良く覚えている。私は9歳だったが、当然のように、それまでの人生であれ以上印象的な瞬間はなかった。あの瞬間に私は決めた。生涯をフォード・モーター・カンパニーに捧げようとね」などと語るものだから、その頃にはすっかりフォードに心酔してしまう仕掛け(個人の感想です)。
フォードが参戦するのはLM GTEカテゴリーで、ベース車両は先日発表になったばかりのフォードGT。ベース車両はこんな感じ。
2003年頃にも初代GT40をモチーフにした「フォードGT」が発表〜生産されたことがありましたが、「あれはGT40のリメイク。フォード100周年を記念したものであって、レースをするために生まれてきたわけではない」と説明。
今回の「GTスーパーカー」は違って、レースするため、ではなく「勝つために生まれてきた」と、ビル・フォードは強調しました。
EcoBoostのペットネームを持つ3.5L・V6直噴ターボを積んでいます。後ろに回るとエンジンが見えます。
すでにアメリカのUSCCで実戦経験のあるユニットです。詳細はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2013-10-26
ディフューザーがえぐいんですけど……。
車両製作&オペレーションはUSCCと同様チップ・ガナッシ・レーシング(最初の写真、左端)が行います。新生フォードGTはル・マン24時間を含んだWECだけでなく、USCCにも参戦。デビュー戦は2016年のデイトナ24時間です。
ガナッシは「チップ・ガナッシ・レーシングは過去にインディ500に勝ち、デイトナ500に勝ち、デイトナ24時間やセブリング12時間にも勝ったが、ル・マンはまだ勝っていない。だから、この、世界最大のスポーツカーレースでぜひとも勝ちたいと思っている。フォードがそのチャンスをくれた」という旨の話をしました。思わず応援したくなってしまうような内容です(やはり、個人の感想)。
ところで、フォードが復帰する2016年は、GT40でワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成してから50年の節目にあたります。サーキット内の特設巨大ブースでは当時の参戦車両を集めた、「フォード対フェラーリ展」を開催しています。
こちらは、1966年に3位に入った車両だそう。
その当時のライバルがこちら。フェラーリ330P3。
フォードのル・マン復帰を告知する動画です。終盤、何かを暗示した動物の動きに注目。
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ル・マン24時間:ポルシェ919ハイブリッドの空力(フロントアンダーパネル中心) [モータースポーツ]
ポルシェ速いですね。さて、レースのペースはどうでしょうか。耐久性は? アウディの空力は先日ちらっと見たので、ポルシェを見てみましょう。
リヤデッキ、低くてフラットです。
サーキットのピットではこんな感じ。フロントカウルを衝立代わりに使用(していることもあります)。
フロントアンダーパネルの下、タイヤとモノコックに挟まれたエリアの空力処理に凝るのが近年のトレンド(公開車検時に撮影)。
ターニングベーンが2枚並んでいます。
違うアングルで見るとこんなふう。左右のターニングベーンが水平のプレートでつながっています(こちらはピットレーンで撮影)。
フロントタイヤとモノコックに挟まれたエリアに集中して、ボルテックスジェネレーターが付いています。このあたり、積極的に流れをコントロールしようとしているのでしょう。
(クリックで拡大)
キール部に光学式車体スリップ角センサーを埋め込んでいるところなど、F1と同様。つくりや開発の方向性がどんどんF1のようになっていきますね。
http://www.facebook.com/serakota
リヤデッキ、低くてフラットです。
サーキットのピットではこんな感じ。フロントカウルを衝立代わりに使用(していることもあります)。
フロントアンダーパネルの下、タイヤとモノコックに挟まれたエリアの空力処理に凝るのが近年のトレンド(公開車検時に撮影)。
ターニングベーンが2枚並んでいます。
違うアングルで見るとこんなふう。左右のターニングベーンが水平のプレートでつながっています(こちらはピットレーンで撮影)。
フロントタイヤとモノコックに挟まれたエリアに集中して、ボルテックスジェネレーターが付いています。このあたり、積極的に流れをコントロールしようとしているのでしょう。
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キール部に光学式車体スリップ角センサーを埋め込んでいるところなど、F1と同様。つくりや開発の方向性がどんどんF1のようになっていきますね。
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