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レインライトが追加されたLMP1/LMP2 [モータースポーツ]

公式テストで走行する車両を見てお気づきになった方もいらっしゃるでしょうが、このテストからLMP1/LMP2車両のリヤが変更を受けています。

きっかけはWEC第2戦スパで中嶋一貴選手(トヨタ)が遭遇したアクシデントでした。先行車が巻き上げる水煙などで前方の視界が悪く、先行するアウディR18 e-tronクワトロに追突してしまったのです。

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このアクシデントを受けてレギュレーションが変更になり、レインライトがリヤのトランスバーサルプレート(ディフューザーの両サイド)に2個追加されることになりました。被視認性を向上させるためですね。5月31日にル・マンで行われた公式テストから有効。LMP1は全車間に合いましたが、LMP2はすべての車両が対応できているわけではありません。

ちなみに、2015年のレギュレーション変更で、レインライトはリヤウイング翼端板に装着することが義務づけられました。

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では、トヨタを例にレインライトの変遷を振り返ってみましょう。2014年のトヨタTS040ハイブリッドはストップランプも含め、リヤのランプ一式をトランスバーサルプレートに収めていました。

2014年
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2015年仕様はレギュレーションの変更に合わせてリヤウイング翼端板に配置しています。

2015年〜Rd.2 Spa
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スパ後に行われたレギュレーション変更に合わせ、公式テストに持ち込んだ車両はトランスバーサルプレートのランプを復活させ、3灯のうちの1灯をレインライトに割り当てています。レインライトの消費電力は21W以上と定められています。乗用車のリヤフォグランプと同じですね。

2015年ル・マン公式テスト〜
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ポルシェ919ハイブリッドはこんな感じ。

rain_light3.jpg

NISSAN GT-R LM NISMOはこんなふう。もともとは、量産GT-Rとの共通性を持たせた丸目4灯だったのですが……。

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