耐久レーストップカテゴリー復帰記念本『Ferrari Endurance』 [モータースポーツ]
フェラーリは、耐久レースのトップカテゴリーに復帰したのを記念し、『Ferrari Endurance』を限定出版します。
99部の限定で、フェラーリの主要コレクターやエンスージアスト向け。
1972年に出走全レースで勝利した312PBにちなみ、ページ数は「312」だそう。
「1950〜60年代の勝利とヒーローたちの物語」や、「フェラーリの伝説を築いたモデルのディテールまで伝わる素晴らしい写真」によって、過去の偉業を再現しています。
英文で記されていますね(なら読める、と思ったり)。
簡易装丁版でいいので(後述しますが、とても買えそうにありません)、用意してください(懇願)。
キャプションはなし?
ページを開いたときの小口の様子に味があっていいですね。
312ページの本は豪華なケースに収まっています。
目を引くのはNACAダクト。「伝説のF40にちなんだ」そう。
「ひと目でフェラーリとわかるロッソ・コルサ」で塗装。
ご開帳。
ケースの裏側の独特な柄が示すように、最新の499Pのボディワークと同じCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)製です。
この状態で飾って、ずっと眺めていたい。
本を固定する銀色の部品はアルミ削り出し。
本に隠れて見えませんが、アルカンターラが張ってある模様。
背表紙は3Dプリンターによる製造で、「この技術によって499Pのエンジンブロックは実現しました」と、Ferrari Enduranceのプレスリリースはなかなか重要なことをさらっと記しています。
表紙と裏表紙はリベット留めのアルミニウム製で、「ミッレミリアで勝利した166MMからル・マンを制した275Pまで、歴代のフェラーリを象徴」しているそう。
一体おいくらなんでしょう……。
欲しい、とは言いませんが、実物を見てみたい。
あと、どんなことが書いてあるのか、確認したい。
もっと贅沢言えば、手に取って眺めてみたい。
ポルシェもぜひ。
https://www.facebook.com/serakota/
99部の限定で、フェラーリの主要コレクターやエンスージアスト向け。
1972年に出走全レースで勝利した312PBにちなみ、ページ数は「312」だそう。
「1950〜60年代の勝利とヒーローたちの物語」や、「フェラーリの伝説を築いたモデルのディテールまで伝わる素晴らしい写真」によって、過去の偉業を再現しています。
英文で記されていますね(なら読める、と思ったり)。
簡易装丁版でいいので(後述しますが、とても買えそうにありません)、用意してください(懇願)。
キャプションはなし?
ページを開いたときの小口の様子に味があっていいですね。
312ページの本は豪華なケースに収まっています。
目を引くのはNACAダクト。「伝説のF40にちなんだ」そう。
「ひと目でフェラーリとわかるロッソ・コルサ」で塗装。
ご開帳。
ケースの裏側の独特な柄が示すように、最新の499Pのボディワークと同じCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)製です。
この状態で飾って、ずっと眺めていたい。
本を固定する銀色の部品はアルミ削り出し。
本に隠れて見えませんが、アルカンターラが張ってある模様。
背表紙は3Dプリンターによる製造で、「この技術によって499Pのエンジンブロックは実現しました」と、Ferrari Enduranceのプレスリリースはなかなか重要なことをさらっと記しています。
表紙と裏表紙はリベット留めのアルミニウム製で、「ミッレミリアで勝利した166MMからル・マンを制した275Pまで、歴代のフェラーリを象徴」しているそう。
一体おいくらなんでしょう……。
欲しい、とは言いませんが、実物を見てみたい。
あと、どんなことが書いてあるのか、確認したい。
もっと贅沢言えば、手に取って眺めてみたい。
ポルシェもぜひ。
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【LMH】フェラーリ499Pのハイブリッドパワートレーン [モータースポーツ]
前回はフェラーリ499Pの空力開発についてお伝えしましたが、ハイブリッドパワートレーンについても解説動画が公開されています。
字幕(英語)をオンにしてご覧ください↓
フェラーリはIMSAのLMDhではなく、ル・マン・ハイパーカー(LMH)を選択して開発し、WEC(FIA世界耐久選手権)の最上位カテゴリーに参戦しています。
LMDhの場合は指定されたコンストラクターからハイブリッドシステムを含むシャシーを購入する必要がありますが、LMHはすべて自分たちで開発できる。
それがLMHを選択した理由だと、フェラーリは説明しています。
LMDhがモーター(MGU)をリヤ(最高出力50kW)に搭載するのに対し、LMHはフロント(最高出力200kW)に搭載します。
力行(アシスト)の際はエンジンでリヤを駆動、モーターでフロントを駆動するので4WDになります。
BOP(性能調整)により、フェラーリ499Pの場合は190km/hに達するまでモーターによるアシストを行うことはできません(トヨタも同様。プジョーは150km/hから)。
それでも、ル・マン24時間サーキットのポルシェカーブでは威力を発揮すると説明しています。
次の情報公開が楽しみです。
https://www.facebook.com/serakota/
字幕(英語)をオンにしてご覧ください↓
フェラーリはIMSAのLMDhではなく、ル・マン・ハイパーカー(LMH)を選択して開発し、WEC(FIA世界耐久選手権)の最上位カテゴリーに参戦しています。
LMDhの場合は指定されたコンストラクターからハイブリッドシステムを含むシャシーを購入する必要がありますが、LMHはすべて自分たちで開発できる。
それがLMHを選択した理由だと、フェラーリは説明しています。
LMDhがモーター(MGU)をリヤ(最高出力50kW)に搭載するのに対し、LMHはフロント(最高出力200kW)に搭載します。
力行(アシスト)の際はエンジンでリヤを駆動、モーターでフロントを駆動するので4WDになります。
BOP(性能調整)により、フェラーリ499Pの場合は190km/hに達するまでモーターによるアシストを行うことはできません(トヨタも同様。プジョーは150km/hから)。
それでも、ル・マン24時間サーキットのポルシェカーブでは威力を発揮すると説明しています。
次の情報公開が楽しみです。
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【LMH】フェラーリ499Pの空力開発 [モータースポーツ]
フェラーリは公式YouTubeチャンネルで、WEC(FIA世界耐久選手権)に投入しているハイパーカー、499Pの技術情報をシリーズで公開しています。
前回はステアリングホイールの解説について、でした。
【LMH】フェラーリ499Pのステアリング開発
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2023-04-07
見逃していたのですが、4月21日に空力開発編が公開されていました。
動画では、空力開発に22ヵ月、テスト(CFD〜風洞〜実走)に3000時間を費やしたと説明しています。
空力開発の狙いは、「空気抵抗を最小限に抑えること」と「ダウンフォースを最大限高めること」と説明していますが、それぞれ下限と上限がテクニカルレギュレーションで定められているはずなので、その範囲の中でということでしょう。
ザウバー・モータースポーツの風洞を借りてテストしている模様。
前後のバランス調整に使う空力調整装置についてはフロントかリヤ、どちらか一方しか選べない決まりですが、499Pではリヤ(ウイング)を選んだと説明しています。
「加速しているときと減速しているときでは、車高は異なる」
「マシンがそのときの空力条件下で正しい反応を示せるようにすることが重要」
「車高の変化にともなう空力負荷の変化を徹底的に分析し最適化」
「ダウンフォースをできるだけ安定させ、どんなコーナーでも可能な限りバランスを保ちながら、ドライバーがマシンを操れるようにする」
などと説明しています。
空力の最適化には、マラネロにあるドライビングシミュレーターを活用。
どのマニュファクチャラーも似たような考えで空力開発を行っていると思いますが、フェラーリ499Pの場合、うまくパフォーマンスに結びついているようですね。
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前回はステアリングホイールの解説について、でした。
【LMH】フェラーリ499Pのステアリング開発
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見逃していたのですが、4月21日に空力開発編が公開されていました。
動画では、空力開発に22ヵ月、テスト(CFD〜風洞〜実走)に3000時間を費やしたと説明しています。
空力開発の狙いは、「空気抵抗を最小限に抑えること」と「ダウンフォースを最大限高めること」と説明していますが、それぞれ下限と上限がテクニカルレギュレーションで定められているはずなので、その範囲の中でということでしょう。
ザウバー・モータースポーツの風洞を借りてテストしている模様。
前後のバランス調整に使う空力調整装置についてはフロントかリヤ、どちらか一方しか選べない決まりですが、499Pではリヤ(ウイング)を選んだと説明しています。
「加速しているときと減速しているときでは、車高は異なる」
「マシンがそのときの空力条件下で正しい反応を示せるようにすることが重要」
「車高の変化にともなう空力負荷の変化を徹底的に分析し最適化」
「ダウンフォースをできるだけ安定させ、どんなコーナーでも可能な限りバランスを保ちながら、ドライバーがマシンを操れるようにする」
などと説明しています。
空力の最適化には、マラネロにあるドライビングシミュレーターを活用。
どのマニュファクチャラーも似たような考えで空力開発を行っていると思いますが、フェラーリ499Pの場合、うまくパフォーマンスに結びついているようですね。
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【ル・マン24h2023】水素エンジン搭載のリジェJS2 RH2 [モータースポーツ]
リジェは6月8日にル・マン24時間レースの開催地で水素エンジンを搭載したサーキット走行専用車、JS2 RH2を発表しました。
エンジニアリング・サービス・プロバイダーのボッシュ・エンジニアリングとの共同開発です。
第一報はこちら↓
【ル・マン24h2023】リジェ×ボッシュの水素エンジン車
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2023-05-11
公式資料によると、全長×全幅×全高は4500×1950×1150mm、ホイールベースは2760mmで、車両重量は1450kg。
第一報では、もともと車両ミッドに積んでいる3.7L・V6自然吸気エンジンを水素エンジン化とお伝えしましたが、量産ベースの3.0L・V6ツインターボと発表されています。
最高出力は420kW(570ps)、最大トルクは650Nmを発生。最高速は280km/h。
トランスミッションは8速DCTです。
700MPaの高圧水素タンク(タイプ4)はノルウェーのヘキサゴン・プルス(Hexagon Purus)製。
容量52Lのタンクを3本搭載しています。総容量は156Lで、気体水素の搭載量は6.3kg。
燃料電池車のトヨタMIRAIは大(64L)、中(52L)、小(25L)3タイプ3本の高圧水素タンクを搭載しています。
JS2 RH2はMIRAIの中タンク相当を3本積んでいることになります。
2022年までの気体水素カローラは、MIRAIの中サイズを2本、中をベースに短くしたタンクを2本の軽4本のタンクを搭載し、総容量は180Lでした。
富士スピードウェイでは1充填あたり12周していたので、1充填あたりの航続距離は約55km。
JS2 RH2のタンク容量は気体水素カローラの86.7%。2倍超の最高出力を発生することを考えると、あっという間に使い切ってしまいそうですね。
ともかく、興味深い取り組みです。
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エンジニアリング・サービス・プロバイダーのボッシュ・エンジニアリングとの共同開発です。
第一報はこちら↓
【ル・マン24h2023】リジェ×ボッシュの水素エンジン車
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公式資料によると、全長×全幅×全高は4500×1950×1150mm、ホイールベースは2760mmで、車両重量は1450kg。
第一報では、もともと車両ミッドに積んでいる3.7L・V6自然吸気エンジンを水素エンジン化とお伝えしましたが、量産ベースの3.0L・V6ツインターボと発表されています。
最高出力は420kW(570ps)、最大トルクは650Nmを発生。最高速は280km/h。
トランスミッションは8速DCTです。
700MPaの高圧水素タンク(タイプ4)はノルウェーのヘキサゴン・プルス(Hexagon Purus)製。
容量52Lのタンクを3本搭載しています。総容量は156Lで、気体水素の搭載量は6.3kg。
燃料電池車のトヨタMIRAIは大(64L)、中(52L)、小(25L)3タイプ3本の高圧水素タンクを搭載しています。
JS2 RH2はMIRAIの中タンク相当を3本積んでいることになります。
2022年までの気体水素カローラは、MIRAIの中サイズを2本、中をベースに短くしたタンクを2本の軽4本のタンクを搭載し、総容量は180Lでした。
富士スピードウェイでは1充填あたり12周していたので、1充填あたりの航続距離は約55km。
JS2 RH2のタンク容量は気体水素カローラの86.7%。2倍超の最高出力を発生することを考えると、あっという間に使い切ってしまいそうですね。
ともかく、興味深い取り組みです。
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【LMDh】2024年のWECに参戦するアルピーヌA424_β [モータースポーツ]
アルピーヌは6月9日、ル・マン24時間レースの開催地で2024年のWEC(FIA世界耐久選手権)最上位カテゴリーに投入するA424_βを公開しました。
424の最初の4はアルピーヌの耐久レース車両に与えられる伝統的な数字。24はル・マン24時間からの引用です。βは開発段階であることを意味し、正式版からは外される見込み。
将来の量産アルピーヌのスタイリング要素が盛り込まれているそう。
Alpine A424_β
シャシーはオレカを選択。同じLMDh車両のアキュラARX-06(IMSAのみに参戦)と同じです。
ヘッドライトは将来の量産アルピーヌが採用するグラフィックを先取りしているそう。
Alpine A424_β
ノーズ先端のつくりに共通性が感じられますが、いかがでしょう。
Acura ARX-06
フロントフェンダー〜サイドポンツーンの処理にも共通性が感じられます。
Alpine A424_β
Acura ARX-06
リヤランプのグラフィックは両車とも凝っています。
アルピーヌは「Aアロー」と呼ぶアルピーヌのAをあしらっているのが特徴。
Alpine A424_β
Acura ARX-06
アキュラARX-06はバンク角90度の2.4L・V6直噴ツインターボを搭載。
アルピーヌA424_βはメカクローム製の3.4L・V6直噴シングルターボを搭載。
バンク角は90度。排気はVバンクの内側に設け、そこにターボチャージャーを搭載しています。
メカクロームの3.4L・V6シングルターボといえば、2018年のLMP1車両、ジネッタG60-LT-P1が積んでいました。
元をたどるとF2用のエンジンです。A424_βのエンジンもこれがベースなのでしょうか。
シングルターボなのにテールパイプが2つあるカラクリは、下の写真(ジネッタG60-LT-P1)でご確認ください。
Ginetta G60-LT-P1(2018)
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424の最初の4はアルピーヌの耐久レース車両に与えられる伝統的な数字。24はル・マン24時間からの引用です。βは開発段階であることを意味し、正式版からは外される見込み。
将来の量産アルピーヌのスタイリング要素が盛り込まれているそう。
Alpine A424_β
シャシーはオレカを選択。同じLMDh車両のアキュラARX-06(IMSAのみに参戦)と同じです。
ヘッドライトは将来の量産アルピーヌが採用するグラフィックを先取りしているそう。
Alpine A424_β
ノーズ先端のつくりに共通性が感じられますが、いかがでしょう。
Acura ARX-06
フロントフェンダー〜サイドポンツーンの処理にも共通性が感じられます。
Alpine A424_β
Acura ARX-06
リヤランプのグラフィックは両車とも凝っています。
アルピーヌは「Aアロー」と呼ぶアルピーヌのAをあしらっているのが特徴。
Alpine A424_β
Acura ARX-06
アキュラARX-06はバンク角90度の2.4L・V6直噴ツインターボを搭載。
アルピーヌA424_βはメカクローム製の3.4L・V6直噴シングルターボを搭載。
バンク角は90度。排気はVバンクの内側に設け、そこにターボチャージャーを搭載しています。
メカクロームの3.4L・V6シングルターボといえば、2018年のLMP1車両、ジネッタG60-LT-P1が積んでいました。
元をたどるとF2用のエンジンです。A424_βのエンジンもこれがベースなのでしょうか。
シングルターボなのにテールパイプが2つあるカラクリは、下の写真(ジネッタG60-LT-P1)でご確認ください。
Ginetta G60-LT-P1(2018)
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【人テク2023】実車を走らせる次世代型風洞設備(ケイツビー・トンネル) [モータースポーツ]
インプット過多な日々が続いており(言い訳)、各種メディアへのアウトプットが滞っております。
ようやく、『人とくるまのテクノロジー展 2023横浜』(5月24日〜26日、パシフィコ横浜、主催:公益社団法人 自動車技術会)で仕入れたネタ第2弾です。
例年、楽しみにしている「英国パビリオン」ですが、今年もいい出会いがありました。
ケイツビー・トンネル(Catesby Tunnnel)です。
TotalSim Japan(https://www.totalsim.co.jp)が紹介していました。
TotalSimはもともと流体解析を専門とする会社で、源流はイギリス・ブラックレーにあるF1チームのCFD部隊だったそう。
某メーカー(ホンダ、ですね)が撤退するにあたり、独立してできた会社が前身です。
流体解析のバリデーション(有効性の検証)には大きく2つの方法があり、1つは屋内での風洞試験。もう1つは屋外での実走試験です。
実際に車両を走らせるのが理想ですが、屋外での試験は風や気温など外乱による影響を受けやすいのが難。
直線の長いトンネルがあったらいいのに……と世界各地を探し回っていたところ、ブラックリーの近くに約2.7kmの直線区間を持つトンネルがあったというわけです。
それが、ケイツビー・トンネル。
TotalSimが99年間のリース契約を国と結んで借り上げ、泥を掻き出し、溜まった水を抜き、フラットなアスファルト路面を敷いて計測できる状態に整備したそう。
「シミュレーションだけでは得られないリアルなデータが手に入ります」と、リーフレットに記してあります。
当ブログでも2022年にマルチマチックの使用例として取り上げております。
マルチマチックはマツダRT24-Pを用いトンネルで空力テストを実施
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2022-09-03
動画はこちら↓
日本に窓口があったのですね。
https://www.facebook.com/serakota/
ようやく、『人とくるまのテクノロジー展 2023横浜』(5月24日〜26日、パシフィコ横浜、主催:公益社団法人 自動車技術会)で仕入れたネタ第2弾です。
例年、楽しみにしている「英国パビリオン」ですが、今年もいい出会いがありました。
ケイツビー・トンネル(Catesby Tunnnel)です。
TotalSim Japan(https://www.totalsim.co.jp)が紹介していました。
TotalSimはもともと流体解析を専門とする会社で、源流はイギリス・ブラックレーにあるF1チームのCFD部隊だったそう。
某メーカー(ホンダ、ですね)が撤退するにあたり、独立してできた会社が前身です。
流体解析のバリデーション(有効性の検証)には大きく2つの方法があり、1つは屋内での風洞試験。もう1つは屋外での実走試験です。
実際に車両を走らせるのが理想ですが、屋外での試験は風や気温など外乱による影響を受けやすいのが難。
直線の長いトンネルがあったらいいのに……と世界各地を探し回っていたところ、ブラックリーの近くに約2.7kmの直線区間を持つトンネルがあったというわけです。
それが、ケイツビー・トンネル。
TotalSimが99年間のリース契約を国と結んで借り上げ、泥を掻き出し、溜まった水を抜き、フラットなアスファルト路面を敷いて計測できる状態に整備したそう。
「シミュレーションだけでは得られないリアルなデータが手に入ります」と、リーフレットに記してあります。
当ブログでも2022年にマルチマチックの使用例として取り上げております。
マルチマチックはマツダRT24-Pを用いトンネルで空力テストを実施
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動画はこちら↓
日本に窓口があったのですね。
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【富士24時間】CNFで走るNissan Z Racing Concept(新旧比較) [モータースポーツ]
ENEOSスーパー耐久シリーズ 2023第2戦「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」が5月26日〜28日に富士スピードウェイで開催されます。
日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、自動車メーカーの開発車両に割り当てられているST-Qクラスに、Nissan Zをベースにした(つまり、左ハンドル)「Nissan Z Racing Concept」を投入します。
Nissan Z Racing Concept(2023)
「Nissan Z GT4をベースに空力や冷却系パーツを中心に改良を加えた車両」だそう。
カーボンニュートラルフューエル(CNF)を使用します。
日産とNMCは昨年も2台のNissan Z Racing Conceptを走らせており、NISMOチームから参戦した230号車はCNF、Max Racingから参戦した244号車はガソリンを使用していました。
Nissan Z Racing Concept(2022)
2023年仕様はバンパー開口部が広がっているのがわかります。
また、ボンネットフードのアウトレットも改良されている模様。
バンパーコーナー部にはカナードが追加されています。
Nissan Z Racing Concept(2023)
リヤウイングはスワンネック型に変更されています。
Nissan Z Racing Concept(2023)
翼端板の形状も異なりますね。
Nissan Z Racing Concept(2023)
Nissan Z Racing Concept(2022)
その翼端板には「共挑」の文字が確認できます。
ST-Qに参戦する自動車メーカーが「手を取り合いながらも挑戦する」姿勢を表した、新たなスローガンでしょうか。
追記
これ(↓)ですね。
共挑 S耐ワイガヤクラブ
https://supertaikyu.com/waigaya/index.html
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日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、自動車メーカーの開発車両に割り当てられているST-Qクラスに、Nissan Zをベースにした(つまり、左ハンドル)「Nissan Z Racing Concept」を投入します。
Nissan Z Racing Concept(2023)
「Nissan Z GT4をベースに空力や冷却系パーツを中心に改良を加えた車両」だそう。
カーボンニュートラルフューエル(CNF)を使用します。
日産とNMCは昨年も2台のNissan Z Racing Conceptを走らせており、NISMOチームから参戦した230号車はCNF、Max Racingから参戦した244号車はガソリンを使用していました。
Nissan Z Racing Concept(2022)
2023年仕様はバンパー開口部が広がっているのがわかります。
また、ボンネットフードのアウトレットも改良されている模様。
バンパーコーナー部にはカナードが追加されています。
Nissan Z Racing Concept(2023)
リヤウイングはスワンネック型に変更されています。
Nissan Z Racing Concept(2023)
翼端板の形状も異なりますね。
Nissan Z Racing Concept(2023)
Nissan Z Racing Concept(2022)
その翼端板には「共挑」の文字が確認できます。
ST-Qに参戦する自動車メーカーが「手を取り合いながらも挑戦する」姿勢を表した、新たなスローガンでしょうか。
追記
これ(↓)ですね。
共挑 S耐ワイガヤクラブ
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【ル・マン24h2023】リジェ×ボッシュの水素エンジン車 [モータースポーツ]
水素エンジンを搭載するリジェJS2 RH2が、ル・マン24時間期間中の6月8日に発表されます(決勝スタートは10日)。
(2024年にWECとIMSAのトップカテゴリーに参戦するランボルギーニのシャシーを製造する)リジェ・オートモーティブとボッシュ・エンジニアリングが共同で開発。
JS2 RH2は共同開発の第1ステップだそうで、レースまたはサーキット走行専用車両のJS2 Rがベース。
車両ミッドに搭載するフォード製3.7L・V6自然吸気ユニットを水素エンジン化。
JS2 Rのシャシーはパイプフレームですが、JS2 RH2はカーボンモノコックを適用。
3本の水素タンクを搭載(高圧タンクでしょう)。
エンジンの適合と水素タンク、水素にまつわる安全面はボッシュ・エンジニアリングが担当。水素システムや冷却システムの車両への搭載などに関しては、リジェ・オートモーティブが受け持つそう。
現在のリジェ・オートモーティブのラインアップです(↓)。
JS2 Rはこちら(↓)。
燃料電池プロトタイプ車のプロジェクトはル・マンを舞台に従前から進行中(→H24)ですが、水素エンジン車も出てきましたね。
JS2 RH2、どんな状況でどんなふうに走らせるのでしょうか。
続報を待ちたいと思います。
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(2024年にWECとIMSAのトップカテゴリーに参戦するランボルギーニのシャシーを製造する)リジェ・オートモーティブとボッシュ・エンジニアリングが共同で開発。
JS2 RH2は共同開発の第1ステップだそうで、レースまたはサーキット走行専用車両のJS2 Rがベース。
車両ミッドに搭載するフォード製3.7L・V6自然吸気ユニットを水素エンジン化。
JS2 Rのシャシーはパイプフレームですが、JS2 RH2はカーボンモノコックを適用。
3本の水素タンクを搭載(高圧タンクでしょう)。
エンジンの適合と水素タンク、水素にまつわる安全面はボッシュ・エンジニアリングが担当。水素システムや冷却システムの車両への搭載などに関しては、リジェ・オートモーティブが受け持つそう。
現在のリジェ・オートモーティブのラインアップです(↓)。
JS2 Rはこちら(↓)。
燃料電池プロトタイプ車のプロジェクトはル・マンを舞台に従前から進行中(→H24)ですが、水素エンジン車も出てきましたね。
JS2 RH2、どんな状況でどんなふうに走らせるのでしょうか。
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【ル・マン24h2023】プジョー9X8の特別リバリー [モータースポーツ]
100周年を迎えるル・マン24時間レースの暫定エントリーリストが発表された今日この頃ですが、そういえば、プジョー9X8のル・マン24時間特別リバリーも発表されていたなと思い出した次第。
4月に開催されたミラノデザインウイークで公開されています。
ゆえに、ポルシェが特別リバリーを公開するより前の公開。
【ル・マン24h2023】ポルシェ963の特別リバリー
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2023-04-29
どちらもカラフルです。
プジョー9X8のオリジナルリバリーはこんなふう。
ずいぶんイメージが異なります。
スペイン人アーチストのJ.デムスキーがデザイン。
スーツもデザインしています。
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4月に開催されたミラノデザインウイークで公開されています。
ゆえに、ポルシェが特別リバリーを公開するより前の公開。
【ル・マン24h2023】ポルシェ963の特別リバリー
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どちらもカラフルです。
プジョー9X8のオリジナルリバリーはこんなふう。
ずいぶんイメージが異なります。
スペイン人アーチストのJ.デムスキーがデザイン。
スーツもデザインしています。
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アルピーヌA110パイクスピーク [モータースポーツ]
アルピーヌはいろんなカテゴリーに挑戦しますね。
今度はパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)です。6月25日に開催。
A110をベースにした車両で出場。
WECで手を結んでいるシグナテックとプロジェクトを進めています。
アルピーヌのデザインチーム(日本人デザイナーを含む)とシグナテックがコラボし、フロントのスプリッターやサイドスカート、リヤウイングといった空力パーツをデザイン。
ホイールはフルカバー。
ルーフにはエンジンに吸気を導くインレットとシャークフィンが追加されています。
リヤウイング、完全2分割ですね。
最高出力は500馬力近く。車重は950kgまで軽量化したそう。
フロントのライトは水平方向のバー、リヤのライトは垂直方向のバーに改められています。
走行シーン、見てみたいものです。
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今度はパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)です。6月25日に開催。
A110をベースにした車両で出場。
WECで手を結んでいるシグナテックとプロジェクトを進めています。
アルピーヌのデザインチーム(日本人デザイナーを含む)とシグナテックがコラボし、フロントのスプリッターやサイドスカート、リヤウイングといった空力パーツをデザイン。
ホイールはフルカバー。
ルーフにはエンジンに吸気を導くインレットとシャークフィンが追加されています。
リヤウイング、完全2分割ですね。
最高出力は500馬力近く。車重は950kgまで軽量化したそう。
フロントのライトは水平方向のバー、リヤのライトは垂直方向のバーに改められています。
走行シーン、見てみたいものです。
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