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マルチマチックはマツダRT24-Pを用いトンネルで空力テストを実施 [モータースポーツ]

マルチマチック・モータースポーツ(Multimatic Motorsports)は、イギリス・ケイツビーにある、開業したばかりの空力試験専用トンネルでテストを実施しました。

ケイツビー・トンネル(Catesby Tunnel)はARP(Aero Research Partners)の所有。ケイツビーはシルバーストンの北西に位置し、クルマで30分ほどの距離。

マルチマチック・モータースポーツの拠点があるブラックリー(メルセデスF1の拠点もありますね。第3期参戦時代のホンダのファクトリーが起源)からも至近です。

ケイツビー・トンネルは蒸気機関車が走っていた時代、1898年に建設されたトンネルで、1966年に廃止。横幅8.2m、高さ7.8m、2.7kmの直線を持つ閉じた空間は空力テストに最適なことから、空力テスト専用施設に改修されました。

実車をサーキットや空港の滑走路で走らせる際は少なからず風や温度の影響を受けますが、トンネルなら空気のコンディションが安定しているので、精度の高い計測に向いているというわけです。

マルチマチックがケイツビー・トンネルで走らせたのは、かつてIMSA DPi向けに設計・製造したマツダRT24-Pです(直近では、2023年からIMSAとWECに参戦するLMDh車両、ポルシェ963のシャシーを開発)。

Multimatic_1.jpg

今回のテストでは、120mph(約193km/h)一定速で走行し、各種データを収集。

CFDや40%スケール、および実車での風洞テストで得られたデータとの相関を確認し、「ケイツビー・トンネルは使える」と結論づけています。

Multimatic_2.jpg

マルチマチックはケイツビー・トンネルでの空力開発を、将来のレース車両やロードゴーイングカー、サーキット専用車両の開発に活用していくとしています。

「風のない実車風洞試験」の様子はこちら↓

アメリカにも同様の施設はあるけれども、長さは半分ほどだし、ケイツビーほど真っ直ぐでも、路面はフラットではないと、マルチマチック・モータースポーツのラリー・ホルト氏は語っています。



https://www.facebook.com/serakota/

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タカ

この施設の売りとかはよく知らないのですが、
空力試験場ということでアンジュレーションの影響を減らすため路面を可能な限り平滑にするとかしたのでしょうかね…
by タカ (2022-09-04 18:42) 

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