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【人テク2023】実車を走らせる次世代型風洞設備(ケイツビー・トンネル) [モータースポーツ]

インプット過多な日々が続いており(言い訳)、各種メディアへのアウトプットが滞っております。

ようやく、『人とくるまのテクノロジー展 2023横浜』(5月24日〜26日、パシフィコ横浜、主催:公益社団法人 自動車技術会)で仕入れたネタ第2弾です。

例年、楽しみにしている「英国パビリオン」ですが、今年もいい出会いがありました。

IMG_3905.jpg

ケイツビー・トンネル(Catesby Tunnnel)です。

TotalSim Japan(https://www.totalsim.co.jp)が紹介していました。

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TotalSimはもともと流体解析を専門とする会社で、源流はイギリス・ブラックレーにあるF1チームのCFD部隊だったそう。

某メーカー(ホンダ、ですね)が撤退するにあたり、独立してできた会社が前身です。

流体解析のバリデーション(有効性の検証)には大きく2つの方法があり、1つは屋内での風洞試験。もう1つは屋外での実走試験です。

実際に車両を走らせるのが理想ですが、屋外での試験は風や気温など外乱による影響を受けやすいのが難。

直線の長いトンネルがあったらいいのに……と世界各地を探し回っていたところ、ブラックリーの近くに約2.7kmの直線区間を持つトンネルがあったというわけです。

それが、ケイツビー・トンネル。

TotalSimが99年間のリース契約を国と結んで借り上げ、泥を掻き出し、溜まった水を抜き、フラットなアスファルト路面を敷いて計測できる状態に整備したそう。

「シミュレーションだけでは得られないリアルなデータが手に入ります」と、リーフレットに記してあります。

当ブログでも2022年にマルチマチックの使用例として取り上げております。

マルチマチックはマツダRT24-Pを用いトンネルで空力テストを実施
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2022-09-03

Multimatic_1.jpg

動画はこちら↓



日本に窓口があったのですね。

https://www.facebook.com/serakota/

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