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【LMH】フェラーリ499Pの空力開発 [モータースポーツ]

フェラーリは公式YouTubeチャンネルで、WEC(FIA世界耐久選手権)に投入しているハイパーカー、499Pの技術情報をシリーズで公開しています。

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前回はステアリングホイールの解説について、でした。

【LMH】フェラーリ499Pのステアリング開発
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2023-04-07

見逃していたのですが、4月21日に空力開発編が公開されていました。



動画では、空力開発に22ヵ月、テスト(CFD〜風洞〜実走)に3000時間を費やしたと説明しています。

空力開発の狙いは、「空気抵抗を最小限に抑えること」と「ダウンフォースを最大限高めること」と説明していますが、それぞれ下限と上限がテクニカルレギュレーションで定められているはずなので、その範囲の中でということでしょう。

ザウバー・モータースポーツの風洞を借りてテストしている模様。

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前後のバランス調整に使う空力調整装置についてはフロントかリヤ、どちらか一方しか選べない決まりですが、499Pではリヤ(ウイング)を選んだと説明しています。

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「加速しているときと減速しているときでは、車高は異なる」

「マシンがそのときの空力条件下で正しい反応を示せるようにすることが重要」

「車高の変化にともなう空力負荷の変化を徹底的に分析し最適化」

「ダウンフォースをできるだけ安定させ、どんなコーナーでも可能な限りバランスを保ちながら、ドライバーがマシンを操れるようにする」

などと説明しています。

空力の最適化には、マラネロにあるドライビングシミュレーターを活用。

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どのマニュファクチャラーも似たような考えで空力開発を行っていると思いますが、フェラーリ499Pの場合、うまくパフォーマンスに結びついているようですね。

https://www.facebook.com/serakota/

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