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フェラーリとルノーとメルセデス・ベンツ製2014年F1パワーユニット、ターボの搭載位置 [F1]

フェラーリが2014年のF1用パワーユニット(1.6L・V6直噴ターボ+運動エネルギー回生システム=ERS-K+熱エネルギー回生システム=ERS-H)をマルシャF1チームに供給すると発表がありました(ギヤボックスや補機類も含めての複数年契約)。その発表と同時に、新パワーユニットのレイアウトを示す3Dレンダリングを公開。ターボチャージャーの搭載場所がわかりますが、Vバンクの間です。

■フェラーリ2014年パワーユニット
Ferrari_PU.jpg

ターボのシャフトはクランクシャフトと平行でなければならい(最大オフセット量は25mm)決まりなので、Vバンクの間かエンジンの前後に置くしか選択肢はないのですが、フェラーリはVバンク間を選択したようです。ERS-H用のモーター/ジェネレーターユニット(MGU-H)はターボと機械的につながっていなければならない決まり。実質的には同軸上に置くことになりそうですが、公開されたレンダリングでは確認できません。インダクションポッドらしきものの陰に隠れているのでしょうか。

となると、インダクションポッド〜コンプレッサーハウジングのルートとMGU-Hのスペースはどう折り合いをつけているのか。インタークーラーを経由して吸気ポートに向かう流れはどう整理しているのかなど、気になることはありますね。エキゾーストマニフォールドとも干渉しそうですし。

ではルノー(開発・製造はルノー・スポールF1)を見てみましょう。

■ルノー・スポールF1 2014年パワーユニット
Renault_PU.jpg

ターボはエンジンの後方です。排気を後方へ抜く都合上、コンプレッサーが前、タービンは後ろのレイアウトが定番になりそうです。MGU-HはVバンク間にあります(全長250mmくらいありそう)。

Renault_PU2.jpg

メルセデス・ベンツのパワーユニットを見てみましょう。ターボがエンジンの後方にあるのはRSF1製と同じですが、タービンとコンプレッサーがMGU-Hを挟む構成になっています。MGU-Hの性能は体格にほぼ比例しますので、RSF1はかなり高出力? と勘ぐりたくなりますね。

■メルセデス・ベンツ2014年パワーユニット
mercedes_PU.jpg

2014年のF1各チームにパワーユニットを供給する3コンストラクターのレンダリングが出そろいました。ターボ&熱エネルギー回生システムのレイアウトひとつ取っても三者三様で、おもしろい。となると、1年遅れて参戦するホンダはどうする? といった点も気になります。

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marbee

連投すいません。m(_ _)m
興味深い記事が多いので。(^_^;)

コレってエキゾーストは一本出しになるんですかね。
コアンダエグゾーストとかどうなんだろう???(@_@)
by marbee (2013-07-22 21:40) 

世良耕太

エキゾーストは1本出しです。しかも、後端は上方(0〜5度の範囲)に向けなければならない決まりなので、コアンダ効果は期待できなくなるでしょうね。
by 世良耕太 (2013-07-22 23:58) 

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