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ルノーの2014年F1パワーユニット [F1]

ルノーは、ルノー・スポールF1が開発中の1.6L・V6直噴ターボ+MGU-K(運動エネルギー回生システム用モーター/ジェネレーターユニット)+MGU-H(熱エネルギー回生用モーター/ジェネレーターユニット)を公表しました。

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こんな構成です(クリックで拡大)。MGU-Hは90度のVバンク間に置いています。メルセデス・ベンツが開発中のユニットは、タービンとコンプレッサーがMGU-Hを挟み込む格好で、全体がリヤにオーバーハングしています。前後重量配分の面ではルノー方式にメリットがありそう。吸気レイアウトとの整合性をどのようにとっているのか、が気になりますね。

イラストを信じれば、MGU-Hのサイズは出力120kWのMGU-Kとほぼ同等のサイズ。ただし、MGU-Kの最高回転数の上限は50000rpmなのに対し、MGU-Hは125000rpmまで回せます。

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MGU-Kは右バンク脇に抱え込んでいます。駆動軸は3連ギヤを介してクランクシャフトと連結する構造。かつて、ホンダは2009年のRA109向けに5連ギヤでMGUとクランクシャフトを連結する構造を開発していましたが、そんなことを思い出させます(ギヤの共振に苦しんだそう)。

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吸気の取り込みがエンジンの後ろ側なので、エアボックスの形状が独特です。

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インジェクターはトップ配置ですね。現行V8エンジンの点火プラグは直径8mm(チャンピオン製)ですが、2014年のパワーユニットはどうでしょう。→追記:初見ではスルーしてしまいましたが、吸排気バルブが直立した“ディーゼルエンジンのような”バルブ配置です。キャビティ(ピストン冠面のくぼみ)の中だけで燃焼を完結させる考えでしょう。

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フリクション低減のため、DLCコーティングが施されたカムシャフト(F1エンジンでは定番)。位相は90度? クランク配置が気になりますね→追記:向かい合う気筒同士のコンロッドがクランクピンを共有する「3スロー」が義務付けでした。つまり6スローは選択不可。

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ターボチャージャーです。写真の撮り方もあるのでしょうが、デカイ。

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タービンブレード(チタンアルミ製?)、かなりデカイ。コンプレッサーハウジングも大きそう。

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中央にあるのはタービンブレード。ディスク側の形状に特徴があります。コンプレッサーを見せないのは、見せたくないからでしょう。シリンダーヘッドは前後2分割の構造。この写真には写っていませんが、3-1集合のエキゾーストマニフォールドには拡管があり、排気脈動の効果を狙っていることがうかがえます。

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ルノー・スポールF1の施設・活動を紹介する公式動画をアップしました↓
http://www.facebook.com/serakota

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