ザウバーC31のKERSリカバリーマップ調整ダイヤル [F1]
小林可夢偉選手がF1第17戦インドGPの予選第2セッション(Q2)で大きくタイムロスしたのは、KERSのトラブルではなく、アタックラップに入る前に「KERSリカバリーマップ」を適正な状態に調整しておくことができなかったからです(矢印の先が、マップ切り替え=回生ブレーキ力の強弱、を調整するダイヤル)。
(写真:Sauber Motorsport AG)
なぜ、できなかったのかというと、アタックの直前にテレメトリーシステムが突然シャットダウンし、車両の情報がピット側に伝わらなかったから。搭載するバッテリーの充電量に応じて回生ブレーキ力の強弱を調整するよう、ピットからドライバーに指示を出すのですが、それができなかったというわけです。
バッテリー残量が少なかったのか多かったのか、どっちだったのかについては情報が入っていませんが、少なかった場合を考えてみましょう。ルール上、1周あたりに400kJのエネルギーを放出できることになっていますが、バッテリーに十分な蓄えが残っていなければ、タイムアタック中にフルにKERSのアシストを行うことはできません。そこで、1コーナーの進入で回生ブレーキ力を強めにし、電気エネルギーを補充してやらなければならない。
本来なら、そう指示を出しておくべきだったのですが、ピット側に情報が伝わらなかったので、ドライバーに指示を出さなかった(それでいいのか? とも思いますが)。Q3進出を懸けたセッション終了間際のアタックに臨む際、可夢偉選手の前後ブレーキバランスは、回生ブレーキを強くした状態でバランスが取れる状態だったようですね。でも、強くするモードにダイヤルを切り替えるよう指示がなかったので、そのまま突っ込んだ。
そうしたら、フロントの利きが強すぎてロックしてしまい、舵がきかなくなってタイムを大幅にロス。アタックの続行を諦めざるを得ない状況に陥ったというわけです。KERSリカバリーマップの調整について指示を出すのはルーティンの作業だったようですが、なんともやりきれない思いの残るアクシデントです。
http://www.facebook.com/serakota
(写真:Sauber Motorsport AG)
なぜ、できなかったのかというと、アタックの直前にテレメトリーシステムが突然シャットダウンし、車両の情報がピット側に伝わらなかったから。搭載するバッテリーの充電量に応じて回生ブレーキ力の強弱を調整するよう、ピットからドライバーに指示を出すのですが、それができなかったというわけです。
バッテリー残量が少なかったのか多かったのか、どっちだったのかについては情報が入っていませんが、少なかった場合を考えてみましょう。ルール上、1周あたりに400kJのエネルギーを放出できることになっていますが、バッテリーに十分な蓄えが残っていなければ、タイムアタック中にフルにKERSのアシストを行うことはできません。そこで、1コーナーの進入で回生ブレーキ力を強めにし、電気エネルギーを補充してやらなければならない。
本来なら、そう指示を出しておくべきだったのですが、ピット側に情報が伝わらなかったので、ドライバーに指示を出さなかった(それでいいのか? とも思いますが)。Q3進出を懸けたセッション終了間際のアタックに臨む際、可夢偉選手の前後ブレーキバランスは、回生ブレーキを強くした状態でバランスが取れる状態だったようですね。でも、強くするモードにダイヤルを切り替えるよう指示がなかったので、そのまま突っ込んだ。
そうしたら、フロントの利きが強すぎてロックしてしまい、舵がきかなくなってタイムを大幅にロス。アタックの続行を諦めざるを得ない状況に陥ったというわけです。KERSリカバリーマップの調整について指示を出すのはルーティンの作業だったようですが、なんともやりきれない思いの残るアクシデントです。
http://www.facebook.com/serakota
コメント 0