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ロータスF1チームからルノー・スポールF1へ [F1]

ロータスF1チームでDeputy Technical Directorを務めていた徳永直紀さんが今週末でチームを離れ、ルノー・スポールF1に移籍することになりました。新しい役職はTechnical Director - New Generation Power Unitだそう。2014年に投入する1.5L・V6直噴ターボエンジン+ERS(エネルギー回生システム)の設計・開発責任者というわけです。

2000年以来の職場だったイギリス・エンストンを離れ、フランス・ヴィリー・シャティヨンに拠点を移すことになります。個人的には、1月に訪れたばかり。

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(2011年の)ロータス・ルノーGP時代に話をうかがった際にも、ルノー・スポールF1と協力してFIAと相対し、2014年のパワーユニットに関する規則策定に関する協議を行っている旨、説明していただきました。

「エネルギーのマネージメントを自由にやらせてほしいという提案はしています。ドライバーはスロットルペダルを通じてトルクの要求値を出す。その要求値をどう実現するのか。どれくらい燃料を燃やして、どれくらいバッテリーからディスチャージして、というのを全部自由にやらせてくれと提案しています」

協調回生ブレーキにしてもしかり。ドライバーの要求制動力に対する、油圧ブレーキと回生ブレーキの配分は自由に制御できるのが理想。要するに現行量産ハイブリッド車で行っている制御と同じで、それが実現すれば「すごくおもしろくなる」と語ってくれました。

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ビークルダイナミクスからパワーユニットからリソースの配分から何から何までF1のことを熟知したエンジニアですから、将来のF1のパフォーマンスを決定づけるパワーユニットの開発責任者は適任でしょう。気の早い話ですが、2014年が楽しみです。

ルノー・スポールF1から提供いただいた資料をもとにまとめた2014年のF1パワーユニットの概略は、『Motor Fan illustrated Vol.66 レーシング・エンジン2』(三栄書房)にまとめました。

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徳永さんが日産自動車に入社してからルノーF1チームの制御システム責任者に至るまでのキャリアは、『Motor Fan illustrated Vol.39』でまとめています。ご参考まで。

MFi39_Tokunaga_blog.jpg

http://www.facebook.com/serakota

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