グッドデザインエキスポ2010（クルマ編）

東京ビッグサイト（東京都江東区有明）で開催された『グッドデザインエキスポ2010』を見てきました。「くらしと社会をとりまく、ありとあらゆるデザイン2000点」が展示されていたので見どころたっぷり。

自分が何に食い付くかを客観的に観察すると、好みのジャンルやプロダクトが分析できて、なかなか興味深い。で、クルマはこれ。トヨタがインド市場向けに開発した『エティオス・コンセプト』です。タイヤとホイールハウスの隙間が広いのは、未舗装路を走る機会が多いからだそう。高額商品ですから、ひとクラス上に見えることも重要。しかし、安く作りたい。いろんな思いが詰まったデザイン。



日産ブースは電気自動車の『リーフ』一色でした。



パワーパッケージのレイアウトがひと目で分かる展示物ですが、これ、精巧にできたミニチュアモデルです。10分の1くらいでしょうか。



縦溝が3本なので、1998年にF1が履いていたグルーブドタイヤ？（と突っ込んではいけません）。パワーパッケージの構成がシンプルなのがよくわかります。



昨年は苦言（？）を呈した覚えがありますが、EV／PEHV用充電器のデザインも垢抜けてきました。写真はパナソニック電工製（200V）。



デンソーのブースは今年も硬派です。「従来のインターフェイスデザインでは、人が求めているものには応えることが出来ないと考え、現在も『移動体』の中にある欲求の原点を見つめなおし、『そもそも車の中で、人は何をしたかったのか』を探求し続けています」と、説明があります。

その一例が、「人が無意識に行っている『見つける行為と感覚』を見つめなおし、その感触をダイレクトに映像化する手法を通じて、グラフィックインターフェイスの心地よさを探究」すること。例えば、エアコンの吹き出し口から吹いてくる風の温度や強さを視覚的に表現する。うーん、面白そう。



ステージプログラムも盛況でした。トヨタは「トヨタパッソ 女子による女子のためのクルマ」がテーマ。



本田技術研究所は「Honda Design 〜人を中心としたデザイン〜」をテーマに取り上げていました。「プライベートでの遊びが仕事の発想力につながる」という発言が印象に残りました。同感です。