【IAA2017】Forze Hydrogen Electric Racing

VW／アウディグループに属するブランドが集結していたのはホール3.0でしたが、その2階、ホール3.1にオランダの技術コーナーがありました。



その一角に、レーシングカーが展示してありました。



デルフト工科大学の学生が運営しているプロジェクトで、フォルツェ・ハイドロジェン・エレクトリック・レーシング（Forze Hydrogen Electric Racing）です。



燃料電池電気自動車で、シャシーはアデス（Adess）のLMP3シャシー、Adess-03がベース。



コクピットとモノコックの背後に35MPa／タイプ3の高圧水素タンクを積んでいます。70MPa／タイプ4のタンクに載せ替える予定で、そうなると、現時点で30分間の連続走行が1時間に伸びるそう。説明してくれたのは、航空宇宙を専攻する学生でした。



タイプ4のタンクについては、オランダの化学系メーカー、DSMと協議しているそう。そのDSMの協力を得て、ディネーマ（Dyneema）の製品名を持つ同社製のカーボンコンポジットをホイールアーチとボトムプレート、ディフューザーに使っています。



イギリスYASA製のアキシャル（パンケーキ型）モーターを2基搭載。間にプラネタリーギヤを用いたデフを挟んでいます。



タンクの載せ替えに合わせて、サスペンション設計の一新も計画中だそう。



アッセンで行われたスーパーカー・チャレンジ（SuperCarChallenge）に出場しました。ロード・トゥ・アッセンはこちら↓



なんかもう、いろいろとしっかりしていますね。

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