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TMS2015:モータースポーツ関連展示(フォーミュラ編) [モータースポーツ]

F1関連展示はすでにお伝えしているので、その他のフォーミュラに目を向けてみましょう。

横浜ゴムのブースです。プレスデー1日目には幕がかかっていましたが、2日目に除幕されました。出てきたのはスーパーフォーミュラのマシン。

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主役はマシンではなくてタイヤ。2016年からスーパーフォーミュラにタイヤを供給する旨の発表がありました。『オレンジオイルの配合技術により、優れたグリップ性能を維持しながら環境性能を高めたドライタイヤの「ADVAN A005」と、ウエット用の「ADVAN A006」』が供給されます。

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スーパーフォーミュラ用タイヤに気を取られて、空気抵抗を減らし、リフトを抑えるフィンをサイドウォールに配置した「エアロダイナミクスタイヤ」を見逃しました(涙)。

東5(E5)にはタイヤブランドや部品サプライヤーのブースが集中しています。横浜ゴムのすぐ近くにブリヂストンのブースがあり、その一角にインディカー・シリーズ参戦車両が展示してありました。

佐藤琢磨選手(A.J.フォイト・レーシング)がドライブする、ダラーラDW12/ホンダHI15RTT(2.2L・V6直噴ツインターボ)です。ブリヂストン傘下のファイアストンを履いている関連での展示。

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近くにあるNGKのブースには佐藤琢磨選手のレーシングスーツやヘルメット、シューズ、グローブが展示してありました。横には、フェラーリ(F1)の公式サプライヤーを務めるほか、WRCやスーパーGT、モトGPとの関わりについて記したパネルが掲げられています。

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東4(E4)にある日立オートモーティブシステムズのブースには、インディカーとスーパーフォーミュラのマシンがダブルで展示してありました。

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シェフラーのブースにはフォーミュラE(ABT Schaeffler FE01)が展示。

関連過去エントリー(告知:MFiテクニカルセミナーin東京モーターショー)はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28

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東1(E1)のエクセディには、三浦愛選手がドライブするF3マシン(Nクラス)が展示してありました。

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で、歩き回ってお腹が空いたらこちら↓
車で行きたい全国の名店が東京モーターショーに集結!『グルメキングダム2015』↓
http://gourmet-kingdom.com

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TMS2015:モータースポーツ関連展示(F1/WECなど) [モータースポーツ]

東京モーターショー2015のモータースポーツ関連展示を見ていきましょう。例によって「見逃し御免」であります。2013年の前回ショーより充実していた(展示点数が多い)印象です。

メルセデス・ベンツのブースには、2014年のメルセデスAMGペトロナスF1 W05ハイブリッドが展示してありました。

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隣に並んでいるし、存在感たっぷりなので、メルセデスAMG GT3にも見入ってしまいます。

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リヤも迫力ありますね。

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なんたってディフューザーが。

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ホンダF1関連の展示は昨日のエントリーでも紹介いたしました↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2015-10-29

2015年の車両、マクラーレン・ホンダMP4-30(前半戦仕様に近いルックス)と、パワーユニットのRA615Hが展示してあります。

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akebonoのブースには「フォーミュラ1用ブレーキシステム」として6ポット・アルミモノブロック・フロントキャリパーが展示してありました。「マクラーレン用」とは書いてありません。

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その横には、「(トヨタ)TS030ハイブリッド用ブレーキシステム(2013ル・マン24時間耐久レース参戦モデル」の「6ポット・アルミモノブロック・フロントキャリパー」が展示してありました。

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レイズのブースには、トヨタTS040ハイブリッドの2015年仕様が装着するマグネシウム鍛造ホイールが展示してありました。

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アウディはR18 e-tronクワトロの2015年仕様を展示。空力パッケージ的には、WEC第1戦シルバーストンと第2戦スパにのみ現れた仕様。

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遠くからでも目を引く場所に展示してあるし、そもそも格別な存在感を放っているので、強烈な吸引力(人が吸い寄せられていきます)を発揮していました。

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TMS2015:サプライズ展示(?)なHondaのブース [F1]

プレスブリーフィングのあるプレスデー1日目と、14時半から一般公開モードに切り替わるプレスデー2日目では、展示車のレイアウトを変えることがあります。量産車の展示台数を増やしつつレイアウトを変更するのが一般的傾向。第44回東京モーターショーのホンダもそうでした。

プレスデー1日目の場合、F1マシン(マクラーレンMP4-30)はこの位置に展示してありましたが……。

プレスデー1日目
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プレスデー2日目はシビック・タイプRが展示してありました。

プレスデー2日目
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広ーいブースの反対側、ホンダジェット関連の展示があるコーナーに行ってみると、プレスデー1日目はS660が置いてありました。

プレスデー1日目
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2日目はオデッセイ・ハイブリッドでした。

プレスデー2日目
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F1マシンはどこに行ったかというと、ブースの中央付近に移動していました。

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それだけではなく、1日目にはなかったF1のパワーユニット(RA615H)が現れていました。これはサプライズ。

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アクリルケース越しとはいえ、(混雑の状況にもよりますが)こんなに近くから実物を確認することができます。

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パワーユニットはF1マシンの陰に隠れているので、見過ごさないようご注意ください。

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告知:MFiテクニカルセミナーin東京モーターショー [モータースポーツ]

東京モーターショー、始まりましたね(一般公開日:10月30日〜11月8日)。そこで告知です(頼まれまして……)。これまでもさまざまなイベントを三栄書房が入居しているビル(東新宿)で開催したり、東京オートサロンの会場(幕張メッセ)で行ったりしていますが、今度は東京モーターショーの会場(東京ビックサイト)です。

11月3日(火・祝日)に「テクニカルセミナー」を開催します。

詳細はこちら。

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(クリックで拡大)

さらに詳細は、編集部ブログやFBページをご覧になってください。
編集部ブログ
http://ameblo.jp/motorfan-i/
編集部Facebook
https://facebook.com/Motorfanillustrated

午前中から魅力的なプログラムがつづきますが、15時からのプログラム4番でお手伝いさせていただきます。

『フォーミュラEの世界 マシン開発とドライビング』です。

ABTシェフラー・アウディ・チームと技術パートナーシップを結ぶシェフラー(Schaeffler)にご協力いただき、エンジニアから「フォーミュラEに投入している技術」について話をうかがう予定です。

フォーミュラE参戦車両、ABT Schaeffler FE01はこちら。

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フォーミュラEのシーズン1(2014/2015年)は全車共通マシンで戦っていましたが、シーズン2(2015/2016年)はパワートレーンの独自開発が可能になりました。シェフラーはモーター/パワーエレクトロニクス/ギヤボックス/ソフトウェアを開発しています。

共通仕様だった昨年と異なるソリューションを採用していますし、他コンストラクターとも異なるアプローチでもあります。フォーミュラE参戦の狙いや、「なぜ、そうした?」といったあたりを説明していただくことになるでしょうか。

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(クリックで拡大)

プログラム4番には開幕戦・北京で2位に入った、ドライバーのルーカス・ディ・グラッシ選手も登場します。「好成績を収めるには、効率の高いシステムとドライビングが必要」と北京では語っていましたが、当日はドライバー視点で技術寄りの話をしていただくことになるでしょう。

東展示棟5(東5)にあるシェフラーのブースです。フォーミュラEが展示してあります。

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ディ・グラッシ選手の等身大(?)パネルが目印。というか、クルマの方が目立つか……。

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東京モーターショーの見学ついで、あるいはセミナーついでに東京モーターショー見学など、いかがでしょう。

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フォーミュラE:出番は減ったけれども実は進化しているセーフティカーのBMW i8 [モータースポーツ]

フォーミュラEは北京で始まったシーズン2からバーチャル・セーフティ・カー(VSC)制度が導入され、リアルなセーフティカー、すなわちBMW i8の出番が減りました。というか、北京戦では1回も出動しませんでした。

シーズン1(2014年)の様子はこちら。

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シーズン2(2015)はこんな調子で、なんだかさびしい……。セーフティカーのBMW i8は、せっかくシーズン1での経験を踏まえてアップグレードしたのに。VSCが宣言されると、ドライバーは無線などによる合図に従い、時速を50キロに落として走ります。

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シーズン1のセーフティカー、BMW i8はこんな感じです。ほぼノーマル。

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シーズン2はこんなふう。

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タイヤ&ホイール+サスペンションが強化されています。フロントタイヤは245/35-20(純正サイズは195/50-20)、リヤは285/30-20(純正サイズは215/45-20)を装着しています。

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シーズン1はブエノスアイレス戦で熱の問題に直面したそうで、1.5L・直列3気筒ターボエンジンを搭載するリヤに、冷却用の電動ファンを追加しました。フォーミュラEの車両も、バッテリーはブエノスアイレス戦が熱的にもっとも厳しかったそう。

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エンジンを搭載しているリヤはシーズン1の車両の場合、ほぼノーマルのガラス張りでした。

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シーズン2の車両には、開口部を設けた黒いパネルがはめこまれています。

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この変更によって失った後方視界を確保するため、後方確認用カメラが追加されました。

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ロールケージが組み込まれていたり、サポート製の高いシートに交換されたりしていますが、室内はノーマルの雰囲気を残しています。

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助手席の後ろ、というか、本来は後席用のスペースにミュンヘン登録のナンバープレートが隠れていました。

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セーフティカーのBMW i8はクアルコムが開発したワイヤレス給電システムでも充電できるようになっています。シーズン1は3.6kWの出力で給電していましたが、シーズン2は7.2kWに出力を高めたそう。写真は給電イメージ。

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こちらは非接触の給電パッド。受電装置は車体に搭載。

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進化したBMW i8、コース上で見たかったですねぇ。

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フォーミュラE北京:電気自動車よりドライバーへの関心の方が高い? [モータースポーツ]

フォーミュラE北京大会の会場内には、フォーミュラEに参戦したりスポンサードしたりする企業のブースが集まった「Eビレッジ」があります。そもそもフォーミュラEは電気自動車のレースなので、展示物は電気自動車(あるいはハイブリッド車)が主流です。

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上の写真手前右はシーズン2からスポンサードを始めたDS(シトロエン)のブース。DS 5 Hybrid4×4が展示してありました。

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BMWのブースにはi3とi8が展示してありました。

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ルノーのブースは広く、ZOE、フルーエンスZE、TWIZYなどが展示してありました。

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それにしてもルノーのブース、ものすごい人だかりです。お目当てはクルマではなく、ドライバー。

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DHLのブースで行われたABTアウディ・シェフラー・スポーツのドライバーサイン会もこの調子。

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ステージ(表彰式もここで開催)で行われたサイン会など、長蛇の列です(矢印がサイン会の現場)。

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ちょっと離れて見てみると、Eビレッジとステージはこんな位置関係。

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その、ちょっと離れた場所で、中国で購入できる市販電気自動車を集めた展示会が開催されていました。

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巡回展のようですね。

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見慣れない電気自動車もあれば……。

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どこかで見たような電気自動車もあり……。

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しかし、閑古鳥が鳴いているという……。

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会場周辺ではテスラ・モデルSやi3や、電動2輪は数多く見かけましたが、生活に密着した電動4輪に対する関心はまだ薄いのでしょうか。それとも、ドライバーへの関心が、電気自動車への関心を上回っている?

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フォーミュラEシーズン2開幕戦・北京会場の雑感 [モータースポーツ]

目に付いたものをとりとめもなくまとめます。会場の一角にはDHLのコンテナが積まれていました。

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箱の中身を「フォーミュラE」と記しては通用しませんから、「バッテリーで動く乗り物(Battery Powered Vehicle)」と書いてあります。

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そのフォーミュラEに使う電気エネルギーは、シーズン1と同様、バイオ燃料(Aquafuel)でまかなっていました。

昨年の様子『フォーミュラEに使う電気をつくる場所』はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2014-09-15

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ガレージの裏を歩いてみると、大きな箱が、ただでさえ狭い通路をさらに狭くしています。漢字の羅列からは、中身がなんだか想像がつきません。

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ドライアイスでした。1チームあたり300kg。

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何に使うのかといえば、主にバッテリー冷却のためです。走行を終え、ピットに停止した直後が温度的に最もクリティカルな状況ですので、すかさず右側のサイドポンツーンにドライアイスを突っ込みます(右サイドの熱交換器がバッテリー用なので)。写真はABTシェフラー・アウディ・スポーツのL・ディ・グラッシ選手が予選のアタックを終えた直後。このあと送風機をセットします。

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会場内のトイレはまあ、街なかの公衆トイレよりはきれいでした。

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やはり中国語で何か書いてありますが、月面に降り立った船長が発した言葉も顔負けの、スケールの大きな表現です。英語の表記はシンプルですが。

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話は飛んで、ホテルのクローゼットで見つけた小箱です。字は読めなくても機能はおおよそ理解できます。

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金曜日はEMOTION(F1でいうパドッククラブ)を設営中でした。その外壁にパネルを設置するところですが、めいめいが勝手に大声出しながらの人海戦術です。

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「EJ(フォーミュラEのオフィシャルDJ)」も心配そうに成り行きを見守ります。

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1コーナーの観客席に行ってみました。どうも新品のようですね(昨年はどうだったかな……)。

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気持ちよさそう。

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トゥルーリ・フォーミュラEチームが出走しなかった理由 [モータースポーツ]

決勝前だというのに、トゥルーリ・フォーミュラEチームのガレージは沈滞ムードが漂っていました。

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土曜日朝のフリープラクティス、というより前日からセッションに参加しておらず、開幕戦・北京はトゥルーリを除いた9チーム18台で行われています。

「チームどうしたの?」とガレージにいたメカニックに聞いたところ、「チームは全然問題ないよ。問題なのは中国の税関だよ。そこでモーターとインバーターが足止めをくらってしまったんだ。モーターがなければ走れないからね」との返答。

下の写真は金曜日の状況ですが、ギヤボックス(新開発の4速)が外された状態で置かれていました。

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ギヤボックスの前に位置するベルハウジングです。この中に収まるモーター(やはり新開発)が届かなければ、マシンは組み上がりません。

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モーターとインバーター(こちらも新開発)が届かないまま、一応組んだ状態。

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当然ですが、チームオーナー(ヤルノ・トゥルーリ)の表情もさえません。

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第2戦プトラジャヤ(11月7日決勝)は問題ない、とのこと。

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比較:フォーミュラE北京戦・新旧コースレイアウト [モータースポーツ]

フリープラクティス1回目のトップタイムは、S・ブエミ選手が記録した1分36秒991(ルノーe.Dams)でした。昨年の予選最速タイムはN・プロスト選手(e.Dams)が記録した1分42秒200でした。5秒以上もラップタイムを短縮しています。

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昨年と今年ではコースのレイアウトが一部変更になっています。昨年のレイアウトはこちら。

2014年コースレイアウト
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今年はこちら。

2015年コースレイアウト
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2014年のレイアウトでターン2の先にあったシケインがなくなっています(矢印)。「エネルギーマネージメントの面でも楽になるし、流れが良くなるので現行ターン3が重要な追い越しポイントになる」とL・ディ・グラッシ選手(ABTシェフラー・アウディ・スポーツ)は説明していました。

大幅なタイムの短縮は、シケインが1個なくなっただけが理由ではなさそうですね。ドライバーの慣れやエネルギーの使い方、シャシーや空力のセットアップが進んだ効果が大きそうです。

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シーズン1とはずいぶん様子が違うフォーミュラEのパワートレーン [モータースポーツ]

繰り返しになりますが、シーズン2はパワートレーン(モーター/インバーター/バッテリー)の独自開発が可能になりました。

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つまり、モノコックとバッテリーはキャリーオーバー。シーズン1のシャシー後半をリヤウイング方向から見下ろしてみるとこんな感じです。前方から(写真奥から手前に向かって)モノコック〜バッテリー〜モーター〜ギヤボックスの順に並んでいます。

共通パワートレーンだったシーズン1の場合、モーターは1基、ギヤボックスは5速でした。

シーズン1共通シャシー
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(クリックで拡大)

極端な例ですが、「2モーター/変速機構なし」の例を見てみましょう。高圧ケーブルが6本、バッテリーの背後に延びていることから、このあたりにモーターが2基並んでいることがわかります(直列のようでした)。そこからシャフトでデフに動力を伝えいてるよう。2モーターだからといって、左右輪独立の配置ではないようです。

パワートレーンの自社開発が許されると、形状もコンストラクターによってまちまちです。複数のチームを確認しましたが、それぞれ個性的でした。ここで取り上げているパワートレーンはモーターやギヤボックスのケースではなく、パイプフレームで路面からの入力を受け止める構造です。

シーズン2「2モーター/変速機構なし」
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(クリックで拡大)

パワートレーンの独自開発許可にともない、リヤサスペンションの設計変更も可能になりました。大幅なレイアウトの変更はないようですが、比較してみると、どのチームも少し様子が異なっています。シーズン1の標準ダンパーはコニでしたが、シーズン2ではオーリンズを採用しているチームも散見されました。

ちょっと先ですが、詳細は『Motor Fan illustrated特別編集 モータースポーツのテクノロジー2015-2016』(12月24日発売予定)でまとめます。

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