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フォーミュラE:出番は減ったけれども実は進化しているセーフティカーのBMW i8 [モータースポーツ]

フォーミュラEは北京で始まったシーズン2からバーチャル・セーフティ・カー(VSC)制度が導入され、リアルなセーフティカー、すなわちBMW i8の出番が減りました。というか、北京戦では1回も出動しませんでした。

シーズン1(2014年)の様子はこちら。

Beijing_Season1_2014
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シーズン2(2015)はこんな調子で、なんだかさびしい……。セーフティカーのBMW i8は、せっかくシーズン1での経験を踏まえてアップグレードしたのに。VSCが宣言されると、ドライバーは無線などによる合図に従い、時速を50キロに落として走ります。

Beijing_Season2_2015
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シーズン1のセーフティカー、BMW i8はこんな感じです。ほぼノーマル。

Safety Car_BMW i8_Season1
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シーズン2はこんなふう。

Safety Car_BMW i8_Season2
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タイヤ&ホイール+サスペンションが強化されています。フロントタイヤは245/35-20(純正サイズは195/50-20)、リヤは285/30-20(純正サイズは215/45-20)を装着しています。

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シーズン1はブエノスアイレス戦で熱の問題に直面したそうで、1.5L・直列3気筒ターボエンジンを搭載するリヤに、冷却用の電動ファンを追加しました。フォーミュラEの車両も、バッテリーはブエノスアイレス戦が熱的にもっとも厳しかったそう。

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エンジンを搭載しているリヤはシーズン1の車両の場合、ほぼノーマルのガラス張りでした。

Safety Car_BMW i8_Season1
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シーズン2の車両には、開口部を設けた黒いパネルがはめこまれています。

Safety Car_BMW i8_Season2
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この変更によって失った後方視界を確保するため、後方確認用カメラが追加されました。

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ロールケージが組み込まれていたり、サポート製の高いシートに交換されたりしていますが、室内はノーマルの雰囲気を残しています。

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助手席の後ろ、というか、本来は後席用のスペースにミュンヘン登録のナンバープレートが隠れていました。

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セーフティカーのBMW i8はクアルコムが開発したワイヤレス給電システムでも充電できるようになっています。シーズン1は3.6kWの出力で給電していましたが、シーズン2は7.2kWに出力を高めたそう。写真は給電イメージ。

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こちらは非接触の給電パッド。受電装置は車体に搭載。

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進化したBMW i8、コース上で見たかったですねぇ。

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