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フォーミュラEのシーズン2予備知識メモ [モータースポーツ]

「あれ、どうだったけな」というときに「世良耕太さんの記事から」と書かれている検索ウィンドウに「フォーミュラE」と打ち込んで「検索」ボタンを押すと、関連記事が出てきます。シーズン2(2015/2016年)の開幕戦(10月24日)が始まった際にアタフタしないためのメモです(自分で使う気満々)。

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主な変更点はこちら。

●空力パッケージを含め、シャシーはシーズン1(2014/2015年)のキャリーオーバー。
●パワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)の自社開発は可能。
●ウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング製のバッテリーは継続使用。
●1台あたりの使用可能エネルギー量は28kWhで変更なし(レース中に乗り換えるので、1レースで使用できるエネルギー量は56kWh)。
●モーターの出力はシーズン1の150kWから170kWに引き上げ(予選時は200kWで変更なし)。

シーズン1と同様、シーズン2も10チーム20台が参戦しますが、そのうちアンドレッティとチーム・アグリを除く8チームが新開発のパワートレーンを搭載します。ただし、ドラゴン・レーシングはヴェンチュリが開発したパワートレーンを搭載。

シーズン2 エントリーリスト
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レギュレーション上、ギヤボックスは最大6速まで設定することができます。共通仕様だったシーズン1は全車ヒューランド製の5速を搭載していましたが、ABTシェフラー・アウディ・スポーツは3速、ヴェンチュリは4速を選択。ルノーe.damsは2速、DSヴァージンレーシングは1速です。

モーターはアンドレッティとチーム・アグリがキャリーオーバー。マヒンドラとヴェンチュリ(ドラゴン)はシーズン1の進化版。その他は新規開発。DSヴァージン・レーシングは2モーター(左右独立)を採用しています。

整理しておきましょうね。

シーズン2 ギヤボックス/モーターの仕様
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人気投票による上位3名のドライバーがレース中にエクストラのパワーを使用できる「ファンブースト」はシーズン2も継続されます。シーズン1は(平常時150kWに対し)180kWのパワーを5秒間使うことが許されていましたが、シーズン2は上位3名のドライバーに100kJのエネルギーが与えられます。

放出する際は(平常時170kWに対し)180kWから200kWの範囲で出力を発生させることが可能。180kWで放出すれば10秒、190kWなら5秒、200kWなら3.3秒のブーストが可能です。使い方に幅が生まれそうですね。エクストラのブーストは2台目に乗り換え後、使用可能。100kJのエネルギーを複数回に分けて放出することは許されておらず、1回のブーストですべてのエネルギーを放出する決まり。

下記のサイトで、北京で行われるシーズン2開幕戦のプログラムが閲覧/ダウンロードできます↓
http://viewer.zmags.com/publication/096423a7#/096423a7/1

シーズン1は3.453kmのコースを25周しましたが、シーズン2は26周(レイアウトが一部変更され3.439km)が予定されています。使えるエネルギー量(56kWh)は変わらないのに、出力は20kW増しになり、走る距離は約3km長くなっています。昨年以上にエネルギーマネージメントが重要になりそうですね。

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