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大阪・中之島(淀屋橋周辺)プチ建築散歩 [旅(国内)]

「早めの移動」は心がけておくものですね。(昼食を車内で済ませるなどして)少し時間ができたので、プチ散歩しました。しかし、暑かった。なにしろ、大阪府内で今年初めて猛暑日を観測したそう。1時間弱歩くのが限界でした。

真っ先に向かったのは、中之島の東端にある大阪市中央公会堂(1918年/岡田信一郎=原設計+辰野片岡建築事務所=実施)です。ヨーロッパのターミナル駅のような趣き。品がありますね。ライトアップした様子も見ておきたい。

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土佐堀川側の窓には「がんばろう! 日本 東北」の文字。

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脇に回ったら建設当初に周囲に張り巡らしていた欄干親柱石やレンガ壁(断面厚53cm。小口の列と長手の列が交互に重なるイギリス積み)が展示してありました。

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その東側は大阪府立中之島図書館(1904年/野口孫市+日高胖=増築した左右の翼部)。当時の住友家当主が寄贈。重々しいですなぁ。厳粛な気分で本を眺めたい気持ちも芽生えましたが、先を急ぎます。

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気になる橋が視界に入ったので寄り道(という表現はおかしいか。全体が寄り道なので)。堂島川に架かる水晶橋(1929年)です。聖橋にも通じるアーチがいいですね。

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どことなくアールデコな親柱。

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あの時代の未来を感じさせる照明。じっと眺めていても飽きることがありません。

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図書館の東隣、大阪市役所(1985年。門灯がいいですね)を通過すると、淀屋橋が架かる御堂筋です。緑陰でミスト散布中。一度ここで立ち止まると、離れがたい。

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国道の先(淀屋橋の西北側)にあるのは日本銀行大阪支店(1903年/辰野金吾=旧館)。しかしまあ、淀屋橋周辺の建築物を手がけた建築家ときたら、ビッグネームばかりです。

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土佐堀川の向こうに、巨大なボリュームの箱が見えたので近づいてみると、住友ビルジング(現・三井住友銀行大阪本店。1930年/長谷部鋭吉+竹腰健造+住友合資会社工作部)でした。石張りの外壁。近づいて見たかった。

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淀屋橋(1935年)にたどり着いて、プチ散歩終了。建物の高さがそろっていると、(パリのセーヌ川沿いのような?)いい眺めなんでしょうが……。

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ムッシュ柴田

おお〜、辰野金吾!先日、「プリンセス・トヨトミ」を読み終えたばかりで、すごくタイムリーなブログだわ。大坂城の地下には、辰野金吾の壮麗な作品が広がっているんだよ。

by ムッシュ柴田 (2011-06-30 04:54) 

世良耕太

なにっ! それは捨て置けませんね。「日輪の遺産」読み終わったら(遅い?)、チェックします。
by 世良耕太 (2011-06-30 22:19) 

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