ありがとうブリヂストン

2010年シーズン最終戦アブダビGPは11月14日に行われ、レッドブルのS・ベッテルが逆転でワールドチャンピオンになりました。その2日後の16日からすでに、2011年シーズンに向けた活動が始まっています。若手ドライバーにF1ドライブの機会を与えるのが名目で、「ヤング・ドライバー・テスト（YDT）」と呼ばれています。実際には若手に経験を積ませるだけでなく、空力をテストしたり、新しい燃料システムをテストしたり、いろいろ試しています。

16日、17日の2日間がYDT。1日休んで19日、20日は、2011年から3年間タイヤサプライヤーを務めるピレリのタイヤを理解するのが、テストの主眼。つまり、1997年から始まったブリヂストンのF1活動（準備期間を含めればもっと長いですね）は17日をもって終了したというわけです（写真はイメージです）。



テストスケジュールが終了すると各チームはレースウィークエンドと同様プレスリリースを発行するのですが、決まって「最後にひとこと言わせてほしい」という文言が追加されています。「ブリヂストンにさよならを言いたい。と同時に、長年にわたる彼らの努力に感謝したい」（ジェームス・キー／ザウバー・モータースポーツ）というようなことが書いてあるわけです。当事者ではありませんが、ジーンときます。

1998年からの付き合いで、ブリヂストンが挙げた175勝のうち102勝を挙げ、14回のタイトル（ドライバーズ6回、コンストラクターズ8回）を獲得したフェラーリのリリースのタイトルは、そのものずばり「Arigato gozaimasu, Bridgestone!」

泣けます。「いつものテストデーだったが、スクーデリア・フェラーリ・マールボロにとっては特別な一日だった」と。



14年間ありがとうございました。寂しいですけど。

コメント 2

まさにF1を足下から支えた14年間でしたね。
フェラーリのコメント、グッときました。
honda&toyota共々、早期の復帰を期待したいです。
by てんちん (2010-11-18 08:54) 

来年はF1タイヤの技術を今まで以上にSuper GTに注ぎ込みたい、ということでしたので、そちらにも期待したいですね。
by 世良耕太 (2010-11-18 15:13)