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ポルシェのV8水素エンジン(コンセプト) [クルマ]

前回のエントリーでお知らせした「水素エンジン搭載のGRヤリス」で思い出しましたが、4月のウイーン・モーター・シンポジウム(43rd International Vienna Motor Symposium)でポルシェ・エンジニアリング・サービス(Porsche Engineering Seivices GmbH)が水素エンジンについて講演しています。

タイトルはこちら。

『Hydrogen Combustion Engine – High Performance, No Emissions』

ポルシェとポルシェ・エンジニアリングは合成燃料以外の選択肢として、再生可能エネルギーで水を電気分解して製造した水素(H2)の使用を考えており、現在の高性能ガソリンエンジンと同等の性能を持つ水素エンジンの可能性を探るべく検証してみた、という内容です。

検証に用いたのは、4.4L・V8直噴ツインターボエンジンです(下の画像はガソリン4.0L版)。

S21_3556_fine.jpg

縦置きに搭載するエンジンとトランスミッションの間にモーターを配置する48Vハイブリッドシステムの組み合わせで、電動アシストターボ、ミラーサイクル、パッシブ方式のジェットイグニッション(プレチャンバー)、コンプレッサー入口のインレットガイドベーン(IGV)、高い燃焼圧を受け止めるためのスチールピストン、燃焼でNOxを出さないため全域でλ=2.3にセットなどなどと、興味深い内容です。

ラグジュアリークラスの車両への搭載を想定すると、水素搭載量は6kg程度。航続距離は200kmを見込んでいるそう。

ニュルブルクリンク北コースの想定ラップタイムを8分20秒に設定し、デジタルツインによって検証。「充分に高いドライビングダイナミクスのポテンシャルを確認した」と説明しています。

ポルシェも水素エンジン、やってます。

https://www.facebook.com/serakota/

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