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【LMDh】アキュラARX-06は2.4L・V6直噴ターボを搭載 [モータースポーツ]

アキュラが2023年のIMSA GTPカテゴリーに投入するLMDh車両、ARX-06が正式に発表されました。

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テスト走行時に撮影された画像からも明らかですが、前型のDPi車両、ARX-05で採用した、左右のフロントフェンダーをつなぐV字パネルは健在です。

アキュラARX-06テスト走行風景
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2022-07-23

スタイリングは、アキュラのデザインスタジオとシャシーサプライヤーのオレカ、ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)が協調し、空力や冷却との整合性をとりながらまとめたそう。

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エンジンはHPDが設計・開発・製造を行う、Acura AR24e型を搭載。

バンク角90度の2.4L・V6直噴ツインターボです。

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既発表のLMDh車両では、キャデラックが5.5L・V8自然吸気を搭載。ポルシェ963は4.6L・V8ツインターボ、BMW M Hybrid V8は4.0L・V8ツインターボを搭載します。

いまのところ、アキュラARX-06の2.4L・V6直噴ツインターボはLMDh最小排気量。WECのLMH車両に目を向けても、プジョー9X8の2.6L・V6ツインターボを下回って業界最小排気量です。

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しかも、アキュラはAR24eを規定上限の10,000rpmで回すと宣言しています。

7,500?8,000rpm程度が相場なので、なかなかの高回転。

なぜ、2.4L・V6の高回転エンジンを選択したのか、疑問が湧きます。

インディカー・シリーズのパワートレーンは2024年に現在の2.2L・V6ターボから、2.4L・V6ターボを軸にしたハイブリッドに切り替わります(本来、2023年に予定されていましたが、ハイブリッドシステムを構成するコンポーネントの調達が、サプライチェーンの混乱により見通せなくなったため延期されました)。

HPDはシングルシリンダーでの開発を2019年に始め、直後にV6でのテストに移行したそう。

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インディカーの2.4L・V6ターボエンジンの最高回転数は12,000rpmに規定されています。

マイレージは2500マイル(約4000km)に規定されていますし、燃料はE85だし、インディカーではインタークーラーの使用が禁止されていたりするので、そのままLMDhにスライドするわけにはいかないでしょうが、 何らかの共通性があるのでは、と疑いたくなります。



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