ポルシェ919ハイブリッドの発表前後など [モータースポーツ]
3月31日に公開されたポルシェ911ハイブリッド2017年仕様についてはすでにお伝えしています。
ポルシェ919ハイブリッド新旧比較・2017年版↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2017-04-01-1
ポルシェ919ハイブリッド2017年仕様のサイドポッドのバリエーション↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2017-04-03↓
コース(イタリア・モンツァ)上での記念撮影は14時からだったのですが、13時からメディアセンターで行われたポルシェGTチームの記者会見&囲み取材に参加しつつ窓から外を見ると……。
写真撮影に向けてポルシェ各車を位置決めしているところでした。919抜きの写真も撮っていた様子。
準備完了。919ハイブリッド2017年仕様はベールを被っています。
LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガー(右)とチーム監督のアンドレアス・ザイドルがベールをはがします。
当日は919に夢中で取り巻きの3台をじっくり観察する余裕がありませんでしたが、ハイブリッドつながりのチョイスだったのですね。
LMGTEの919 RSRと並ぶと、LMP1の919ハイブリッドが意外にコンパクトなのがわかると思いますが、いかがでしょう。
今回の主役は919ハイブリッドですので、近づいて観察します。ポルシェの広報スタッフは我々の気持ちをわかっていて、ポーズ写真の後に「近寄っていいよ」と言ってくれます。「でも、触っちゃだめだからね」と念押し。
フロントフェンダー後ろの細かな処理は健在。
LEDヘッドライトの素子を見ます。5つの素子でひとつのユニットを構成しているよう。
サスペンションユニットを逃げるようにエンジンカウルの一部がふくらんでいますね。
リヤウイング翼端板の前縁は外側に傾いています。ウイング側に効率良く空気を流すのが狙い、でしょうか。
記念撮影時に最後方にいたのは、パナメーラ・ターボS Eハイブリッドでした。
919ハイブリッドや911 RSRと同じカラーリング。
こちらは918スパイダー。
もたもたしていたら残りの1台は片付けられてしまいましたので、ポルシェ・ミュージアムで撮影したカットで代用。911 GT3 R Hybridです。2010年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦。
他の3台はエネルギー貯蔵装置にリチウムイオンバッテリーを用いていますが、911 GT3 R Hybridは電動フライホイールにエネルギーを蓄えます。2012年には、小容積であることを重視したアウディR18 e-tron quattroが電動フライホイールを搭載。どちらもウイリアムズ・ハイブリッド・パワー製。
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ポルシェ919ハイブリッド新旧比較・2017年版↓
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ポルシェ919ハイブリッド2017年仕様のサイドポッドのバリエーション↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2017-04-03↓
コース(イタリア・モンツァ)上での記念撮影は14時からだったのですが、13時からメディアセンターで行われたポルシェGTチームの記者会見&囲み取材に参加しつつ窓から外を見ると……。
写真撮影に向けてポルシェ各車を位置決めしているところでした。919抜きの写真も撮っていた様子。
準備完了。919ハイブリッド2017年仕様はベールを被っています。
LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガー(右)とチーム監督のアンドレアス・ザイドルがベールをはがします。
当日は919に夢中で取り巻きの3台をじっくり観察する余裕がありませんでしたが、ハイブリッドつながりのチョイスだったのですね。
LMGTEの919 RSRと並ぶと、LMP1の919ハイブリッドが意外にコンパクトなのがわかると思いますが、いかがでしょう。
今回の主役は919ハイブリッドですので、近づいて観察します。ポルシェの広報スタッフは我々の気持ちをわかっていて、ポーズ写真の後に「近寄っていいよ」と言ってくれます。「でも、触っちゃだめだからね」と念押し。
フロントフェンダー後ろの細かな処理は健在。
LEDヘッドライトの素子を見ます。5つの素子でひとつのユニットを構成しているよう。
サスペンションユニットを逃げるようにエンジンカウルの一部がふくらんでいますね。
リヤウイング翼端板の前縁は外側に傾いています。ウイング側に効率良く空気を流すのが狙い、でしょうか。
記念撮影時に最後方にいたのは、パナメーラ・ターボS Eハイブリッドでした。
919ハイブリッドや911 RSRと同じカラーリング。
こちらは918スパイダー。
もたもたしていたら残りの1台は片付けられてしまいましたので、ポルシェ・ミュージアムで撮影したカットで代用。911 GT3 R Hybridです。2010年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦。
他の3台はエネルギー貯蔵装置にリチウムイオンバッテリーを用いていますが、911 GT3 R Hybridは電動フライホイールにエネルギーを蓄えます。2012年には、小容積であることを重視したアウディR18 e-tron quattroが電動フライホイールを搭載。どちらもウイリアムズ・ハイブリッド・パワー製。
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ポルシェ919ハイブリッド2017年仕様のサイドポッドのバリエーション [モータースポーツ]
プロローグ(WEC合同テスト)の写真撮影に登場したポルシェ919ハイブリッド2017年仕様と、公式写真の2017年仕様とでは、サイドポッドの仕様が異なることを、前回のエントリーで紹介しました。
ポルシェ919ハイブリッド新旧比較・2017年版↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2017-04-01-1
プロローグ初日(Day1)にアスカリシケインで走行を眺めていたら、ポルシェ919ハイブリッドの1号車と2号車で、サイドポッドの仕様が異なることに気づきました。写真が不鮮明なのはご容赦ください。観客席の中段からコンデジで撮ったもので(なんだかスパイショットみたい……)。
2号車は前日の写真撮影に現れた、サイドポッド前端開口部が小さく、上面にバンプがある仕様です。
Porsche 919 Hybrid #2 / Prologue Day 1
一方、1号車はバンプの部分がオープンになっており、開口部が広くなっています。同じ条件下、異なる仕様で走らせて、空力性能と冷却性能のバランスを評価していたのでしょうか。
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 1
プロローグ2日目は1号車も2号車もオープンタイプのサイドポッドで走っていました。ピットレーンに面したメディアセンターから撮影したので、ちょっとはマシ?
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 2
それにしても、変わったカタチしていますねぇ。
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 2
本番はどっちで臨むのでしょう……。
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 0
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ポルシェ919ハイブリッド新旧比較・2017年版↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2017-04-01-1
プロローグ初日(Day1)にアスカリシケインで走行を眺めていたら、ポルシェ919ハイブリッドの1号車と2号車で、サイドポッドの仕様が異なることに気づきました。写真が不鮮明なのはご容赦ください。観客席の中段からコンデジで撮ったもので(なんだかスパイショットみたい……)。
2号車は前日の写真撮影に現れた、サイドポッド前端開口部が小さく、上面にバンプがある仕様です。
Porsche 919 Hybrid #2 / Prologue Day 1
一方、1号車はバンプの部分がオープンになっており、開口部が広くなっています。同じ条件下、異なる仕様で走らせて、空力性能と冷却性能のバランスを評価していたのでしょうか。
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 1
プロローグ2日目は1号車も2号車もオープンタイプのサイドポッドで走っていました。ピットレーンに面したメディアセンターから撮影したので、ちょっとはマシ?
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 2
それにしても、変わったカタチしていますねぇ。
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 2
本番はどっちで臨むのでしょう……。
Porsche 919 Hybrid #1 / Prologue Day 0
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【WEC】プロローグ1日目午後のセッションの観客席など [モータースポーツ]
WEC(FIA世界耐久選手権)の合同テスト「PROLOGUE(プロローグ)」が始まりました。
サーキットが市街地から近いからでしょうか。南仏ポールリカール時代に比べて観客が多いように感じます。午後のセッション(14時〜17時)中、アスカリシケインからパラボリカに向かうストレートと、メインストレートに挟まれたインフィールドの様子。写真奥が第1&アスカリシケイン方向。
ピットロード出口あたりのストレート区間をくぐって、コースの外側に出るトンネルを望みます。
旧オーバルコースのバンク越しに第1シケインを望みます。雨の予報も出ていたのですけどね。いい天気でした。半袖の人多数。
第1シケインでの観戦を終え、アスカリシケインに向かいます。森のなかを同じように移動する人がたくさんいます。
アスカリシケインです。
若者グループ、カップル、親子、さまざまです。F1イタリアGPの金曜日くらいの人出はゆうにあったように感じました。
物販エリアも大繁盛。
パドックの外側。
パドックです。ミシュランのタイヤフィッティングエリアをのぞき込む人たち。
パドックもオープンですので、ご覧のとおりにぎやかです。19時からのナイトセッション(〜21時)を前に雨が降り出しました。ときおり雷鳴。
http://www.facebook.com/serakota
サーキットが市街地から近いからでしょうか。南仏ポールリカール時代に比べて観客が多いように感じます。午後のセッション(14時〜17時)中、アスカリシケインからパラボリカに向かうストレートと、メインストレートに挟まれたインフィールドの様子。写真奥が第1&アスカリシケイン方向。
ピットロード出口あたりのストレート区間をくぐって、コースの外側に出るトンネルを望みます。
旧オーバルコースのバンク越しに第1シケインを望みます。雨の予報も出ていたのですけどね。いい天気でした。半袖の人多数。
第1シケインでの観戦を終え、アスカリシケインに向かいます。森のなかを同じように移動する人がたくさんいます。
アスカリシケインです。
若者グループ、カップル、親子、さまざまです。F1イタリアGPの金曜日くらいの人出はゆうにあったように感じました。
物販エリアも大繁盛。
パドックの外側。
パドックです。ミシュランのタイヤフィッティングエリアをのぞき込む人たち。
パドックもオープンですので、ご覧のとおりにぎやかです。19時からのナイトセッション(〜21時)を前に雨が降り出しました。ときおり雷鳴。
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ポルシェ919ハイブリッド新旧比較・2017年版 [モータースポーツ]
3月31日の午後、イタリア・モンツア(Autodromo Nazionale Monza)でポルシェ919ハイブリッド(LMP1-H)の2017年仕様が発表されました。記念撮影は、横綱が大関以下を引き連れているような豪華なラインアップ。中央が919ハイブリッドです。
ポルシェ911 RSR(LMGTE Pro/右)とのツーショットもありました。
新旧比較・2016年版はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2016-03-29
では、2016年仕様と見比べてみましょう。2016年のWEC開幕戦シルバーストンまでは、2015年仕様と同じ4眼LEDのヘッドライトでした。
Porsche 919 Hybrid_2016 Launch Ver.
2016年第2戦スパから新型ヘッドライトを投入。
Porsche 919 Hybrid_2016 New Headlights
2017年仕様も複眼LEDのヘッドライトを受け継いでいますが、フロントホイールアーチがワイドになった影響で(ドラッグ=空気抵抗減に効果があるそう)表情がずいぶん違って見えます。
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
プロローグ(WEC合同テスト)に持ち込まれたロードラッグ仕様はヘッドライトハウジングの処理が異なります。公式写真の車両に比べてヘッドライトハウジングが小さいようですし、ハウジング内部のライトユニット以外の部分がブラックアウトされているため、目の存在感が弱くなっています。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
サイドビューを見てみましょう。2017年仕様はフロントオーバーハング(スプリッター)が長くなっている?
Porsche 919 Hybrid_2016 Rd.3 Le Mans
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
リヤです。基本的なフォルムは受け継いでいるようです。2016年仕様までは上面がフラットでしたが、2017年仕様はフロントホイールアーチとモノコックがつながっていません。トヨタTS050ハイブリッドと同じで、規則変更によって失ったダウンフォースを取り戻すための策。
Porsche 919 Hybrid_2016 Prologue
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
2017年仕様は、アンダーカットの大きなサイドポッドが目を引きます。アンダーカットが大きいため、前端の開口部は極端に小さくなっています。上面に不自然なこぶ(チームプリンシパルのアンドレアス・ザイドルが表現するところの「バンプ」)が確認できます(矢印)。これは、サイドポッド内部に収める熱交換器等の都合ではなく、空力的な理由。バンプがあることで、リヤの効率が高くなるのだそう。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
ポルシェが公開した写真の仕様はプロローグに持ち込まれた仕様とは形状・構成が異なります。
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
公式写真の仕様は開口部が上下2段になっており、上面はフラットです。
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
一方、プロローグに持ち込まれたロードラッグ仕様はアンダーカットが大きくて開口部は極薄。かつ、バンプ付き。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
リヤビューミラーがフロントホイールアーチに埋め込まれているのもポルシェ919ハイブリッド2017年仕様の特徴(矢印)。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
そのリヤビューミラー、左右で位置が異なります。ドライバーの着座位置は左。視認性を考えてのことでしょう。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
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ポルシェ911 RSR(LMGTE Pro/右)とのツーショットもありました。
新旧比較・2016年版はこちら↓
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では、2016年仕様と見比べてみましょう。2016年のWEC開幕戦シルバーストンまでは、2015年仕様と同じ4眼LEDのヘッドライトでした。
Porsche 919 Hybrid_2016 Launch Ver.
2016年第2戦スパから新型ヘッドライトを投入。
Porsche 919 Hybrid_2016 New Headlights
2017年仕様も複眼LEDのヘッドライトを受け継いでいますが、フロントホイールアーチがワイドになった影響で(ドラッグ=空気抵抗減に効果があるそう)表情がずいぶん違って見えます。
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
プロローグ(WEC合同テスト)に持ち込まれたロードラッグ仕様はヘッドライトハウジングの処理が異なります。公式写真の車両に比べてヘッドライトハウジングが小さいようですし、ハウジング内部のライトユニット以外の部分がブラックアウトされているため、目の存在感が弱くなっています。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
サイドビューを見てみましょう。2017年仕様はフロントオーバーハング(スプリッター)が長くなっている?
Porsche 919 Hybrid_2016 Rd.3 Le Mans
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
リヤです。基本的なフォルムは受け継いでいるようです。2016年仕様までは上面がフラットでしたが、2017年仕様はフロントホイールアーチとモノコックがつながっていません。トヨタTS050ハイブリッドと同じで、規則変更によって失ったダウンフォースを取り戻すための策。
Porsche 919 Hybrid_2016 Prologue
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
2017年仕様は、アンダーカットの大きなサイドポッドが目を引きます。アンダーカットが大きいため、前端の開口部は極端に小さくなっています。上面に不自然なこぶ(チームプリンシパルのアンドレアス・ザイドルが表現するところの「バンプ」)が確認できます(矢印)。これは、サイドポッド内部に収める熱交換器等の都合ではなく、空力的な理由。バンプがあることで、リヤの効率が高くなるのだそう。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
ポルシェが公開した写真の仕様はプロローグに持ち込まれた仕様とは形状・構成が異なります。
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
公式写真の仕様は開口部が上下2段になっており、上面はフラットです。
Porsche 919 Hybrid_2017 Official Photo
一方、プロローグに持ち込まれたロードラッグ仕様はアンダーカットが大きくて開口部は極薄。かつ、バンプ付き。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
リヤビューミラーがフロントホイールアーチに埋め込まれているのもポルシェ919ハイブリッド2017年仕様の特徴(矢印)。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
そのリヤビューミラー、左右で位置が異なります。ドライバーの着座位置は左。視認性を考えてのことでしょう。
Porsche 919 Hybrid_2017 Prologue
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トヨタTS050ハイブリッド新旧比較・2017年版 [モータースポーツ]
開催地はポールリカールからモンツアに変わりましたが、トヨタは例年どおり合同テストの前日に新型マシンを発表しました。
2015年版の新旧比較はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02
2016年版の新旧比較はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2016-03-27
スピード抑制を狙いとした規則変更により、フロントスプリッターの位置は高くなり(2016年比+15mm)、ディフューザーは狭く、低くなります。2016年仕様をベースにフロントスプリッターとディフューザーを規則対応させると、ダウンフォースが減ることによって空力効率は100ポイント(L/D=1)落ちて、ル・マンでのラップタイムは4秒落ちる計算になるそう。
それをどこまで取り戻すかが、2017年仕様における空力開発のテーマです。
以下、写真はすべてハイダウンフォース仕様(合同テスト=プロローグには、ル・マンを念頭に置いたロードラッグ仕様が持ち込まれています)。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
ノーズと、ホイールアーチとノーズをつなぐパネルの位置が高くなっていますね。ヘッドライトはHIDからLEDに変わっています。視認性向上と軽量化(左右で2kg減)が狙い。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
2016年仕様まではモノコックとフロントホイールアーチの間にターニングベーンがありましたが、スピンモードに陥って横向きになった際にリフトを発生して危険という判断から禁止されました。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
トヨタTS050ハイブリッドの2017年仕様を見ると、ホイールアーチとモノコックをつなぐバーが確認できます(矢印)。「ホイールアーチを支える構造上必要」とテクニカルディレクターのパスカル・バセロンは説明してくれましたが、カタチを見ると、空力的な役割も担っていそうです。
サイドポッドのアンダーカットが大きくなったのも2017年仕様の特徴。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
リヤホイールアーチの前側に開口部があり、ディフューザー上部に向かって空気が流れる構造になっています。タイトなサイドポッドといい、リヤへの流路といい、失ったダウンフォースを取り戻すための策でしょう。
真後ろから眺めると、ディフューザーがずいぶん小さくなっているのがわかります。リヤホイールアーチ後端に施したボートテール状の処理は、2016年のロードラッグ仕様で投入したソリューションを踏襲。エンジンカウルの跳ね上げが大胆です。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
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2015年版の新旧比較はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02
2016年版の新旧比較はこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2016-03-27
スピード抑制を狙いとした規則変更により、フロントスプリッターの位置は高くなり(2016年比+15mm)、ディフューザーは狭く、低くなります。2016年仕様をベースにフロントスプリッターとディフューザーを規則対応させると、ダウンフォースが減ることによって空力効率は100ポイント(L/D=1)落ちて、ル・マンでのラップタイムは4秒落ちる計算になるそう。
それをどこまで取り戻すかが、2017年仕様における空力開発のテーマです。
以下、写真はすべてハイダウンフォース仕様(合同テスト=プロローグには、ル・マンを念頭に置いたロードラッグ仕様が持ち込まれています)。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
ノーズと、ホイールアーチとノーズをつなぐパネルの位置が高くなっていますね。ヘッドライトはHIDからLEDに変わっています。視認性向上と軽量化(左右で2kg減)が狙い。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
2016年仕様まではモノコックとフロントホイールアーチの間にターニングベーンがありましたが、スピンモードに陥って横向きになった際にリフトを発生して危険という判断から禁止されました。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
トヨタTS050ハイブリッドの2017年仕様を見ると、ホイールアーチとモノコックをつなぐバーが確認できます(矢印)。「ホイールアーチを支える構造上必要」とテクニカルディレクターのパスカル・バセロンは説明してくれましたが、カタチを見ると、空力的な役割も担っていそうです。
サイドポッドのアンダーカットが大きくなったのも2017年仕様の特徴。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
リヤホイールアーチの前側に開口部があり、ディフューザー上部に向かって空気が流れる構造になっています。タイトなサイドポッドといい、リヤへの流路といい、失ったダウンフォースを取り戻すための策でしょう。
真後ろから眺めると、ディフューザーがずいぶん小さくなっているのがわかります。リヤホイールアーチ後端に施したボートテール状の処理は、2016年のロードラッグ仕様で投入したソリューションを踏襲。エンジンカウルの跳ね上げが大胆です。
Toyota TS050 Hybrid_2017
Toyota TS050 Hybrid_2016
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