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モンツァで泊まった宿など [旅(海外)]

Prologue(プロローグ:WEC合同テスト)が当初の予定より1週間遅れて開催されることもあり、急遽宿を取り直すことになったのはいつだったか忘れました。F1イタリアGPのときに泊まるホテルを予約してもよかったのですが、「なんでそんなに高いの?」という価格設定だったし、F1じゃないんだからもっとサーキットの近くで予約できるはずと思って探してみたら、リーズナブルな価格でサーキットの近く(3〜4km)にありました。

「着いたら5Aのブザーを押してね」とメッセージをもらって、「何のこと?」といぶかしみつつ宿に着いてみたら、集合住宅でした。下の写真は門扉の内側から撮影。

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住居部分を改装して宿泊業を営んでいるというわけです。客室が3つと事務所兼ダイニングルームがあります。部屋はこぎれい。

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バルコニーからの風景。走行セッション中は木々の向こうから、ゆる〜い感じでエキゾーストノートが届きます。なかなか贅沢な環境。

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集合住宅の門の鍵、住居棟の玄関の鍵、住居(宿)の鍵、部屋の鍵と、4つの鍵を渡されます。一番大きい鍵以外は最後まで覚えられませんでした。

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近所に24時間営業のカルフール(スーパーマーケット)があるのは便利。

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予約サイトには「駐車場完備」と書いてあったのですが、聞いてみたら(着いたときに感づきましたが)「そこに止めるんだよ」と道路を指さして言います(宿の主のダリオが)。路駐しろということですね。

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イタリアの住宅街によくある光景で、路駐天国です。スペースを探す方にしたら地獄ですが。

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ところどころに標識があって、「水曜日の朝に路上清掃車が来るから止めるな」と書いてあります(矢印)。

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で、土曜日の朝、いつものようにダリオとふたりっきりの部屋でクロワッサン2つだけの朝食をとっていたわけです。「今日は天気良さそうだね」と言ったきり、会話ははずみません。しばし沈黙の後、「そういえば、クルマどこに止めた?」とダリオが聞いてきます。

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「前の道がいっぱいだったから、この先の小学校の前の駐車場に止めたけど」と告げた途端、パソコンに向かっていたダリオは突然立ち上がり、「なんてこった! だめだよ、そこに止めちゃ。土曜日の朝は止めちゃだめなんだよ」と頭を抱えつつまくし立てます。

「だめなの? でも止めちゃいけないのは水曜日の朝って書いてあったよ?」と答えるも、「だめだめ、今すぐ見に行こう」と身支度を始めました。

「ほら、水曜日って書いてあるじゃん」と標識を指さしつつ、そして、視界の隅でクルマの存在を確認しつつ、得意げにダリオに告げます。

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すると、「そっちの標識じゃないよ。こっちだよ」と木の影に隠れている(ように見えた)別の標識を指さします。ダリオの指摘どおり、土曜日と書いてあります。

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慎重にクルマのまわりを1周するダリオ。何ごともないのを確かめると、「クルマ持っていかれてないし、駐車違反もとられていない。おまえラッキーだな」と語り、手を差し出してきました。コトの重大さにあまり気づいていませんでしたが、ともかく握手。

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いや、ハグはいいです……。

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