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元ポルシェLMP1テクニカルディレクターの現在 [クルマ]

アウディのメディアサイトで検索機能を使いながら調べものをしていたら、見知った顔が出てきて「えっ?」となりました。

ポルシェLMP1チームで、テクニカルディレクターとして919ハイブリッドの開発に携わっていたアレクサンダー・ヒッツィンガー氏です。

ヒッツィンガー氏は2011年末にポルシェ919ハイブリッドの開発チームに入ると、テクニカルディレクターとして技術面をリードし、ポルシェのLMP1プログラムを成功に導きました(復帰2年目の2015年に、ル・マン24時間で総合優勝)。

初取材は2014年のことでしたが、技術的な内容をとても丁寧に説明してくれるので、ありがたい存在でした。なにより、フレンドリー。

下の写真は2015年にポルシェ・ヴァイザッハ開発センターで取材対応してくれたヒッツィンガー氏です。

LMP1センターと呼んでいたオフィス棟の1階階段付近にて。

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彼のオフィスで、LMP1チームの組織構成について説明を受けているところ。

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エンジン技術者としてTMG(現TGR-E)〜コスワース〜レッドブル・テクノロジーを渡り歩いたヒッツィンガー氏(1971年、ドイツ生まれ)は、2016年3月31日付けでポルシェを去った後アップルに行き、自動運転技術の開発に携わっていたそう(噂はチラッと耳にしていました)。

2019年にVWグループに戻ると、商用車部門でI.D. BUZZ(自動運転モードを備えた多目的EVミニバン)の開発に携わります。

2020年6月1日から新たな役職に就く(後述)のですが、それまではVW商用車部門の取締役とVWグループのシニア・バイス・プレジデント(自動運転担当)を務めていました。重役じゃないですか。

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6月1日からは、アウディのマーカス・デュースマンCEOが立ち上げた「アルテミス」プロジェクトの責任者を務めることになりました。

VWグループは2029年までに75の電動モデルの投入を計画しています。これを実現するには迅速かつ柔軟に車両を開発する必要があり、そのために立ち上げたのがアルテミスです。

アルテミスは高度に自動化された電動車両の新技術に焦点を当てて開発を進めます。最初のタスクは、高効率の電動車両を2024年までに路上に送り出すことだそう。

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華麗なる転身ですね。どこかで話を聞くチャンスがあるといいなぁ。

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