日産セレナ

あら探しをしながら乗っているわけではないのですが、気に入らないところが見当たらないのです。視覚に訴える部分は人それぞれの好みでしょうが、内も外も自分好み。運転席側のドアを開けた瞬間に目に飛び込む景色と、運転席に座った際に視界に入る風景、どちらもいい。ヒミツのひとつはダッシュボード。表面のシボを工夫することで、材料を変えずに上質さを演出しています（マーチから採用を始めた技術）。運転する姿勢がきっちり決まるのも心地良さの原因。メーターは適度に離れていて、目の遠近調整が楽です。



個人的には少し前に乗った、そして昨日も乗ったVWトゥーランの締まった脚も好きですが、セレナのしなやかな脚も悪くない。「過不足なく調和がとれている」印象。乗り味も、使い勝手もそう。トゥーランついでに比較すれば、3列フルに使ったときもリーズナブルな荷室容量が残るのはありがたいし、3列シートへのアクセスも楽。自動スライドドアも便利です。



MR系の2L・直4エンジンを積むのは先代と同様ですが、しらーっと直噴化しています。排気側にもVVT付けたり、ヘッドとブロックで冷却系を独立させたり、潤滑油を変えたり、結構いろいろやっていて、興味津々です。マーチに続いてのアイドリングストップ採用ですが、方式は異なります。量販車種への相次ぐ投入で、当たり前技術になりつつありますね。



で、MクラスミニバンのVWトゥーランと日産セレナ、どっちがいいかと問われると、困ってしまいます。宿泊する機能に徹した純ヨーロッパ流ホテルに泊まりたいときもあるし……。



和風旅館に泊まって、かゆいところに手が届くサービスを受けたいときもある……。



うーん、悩ましい。