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『MAZDA EX-7』はマツダが真剣に取り組んだクルマ以外のあるモノ [クルマ]

「マツダEX-7」とは何とも思わせぶりなネーミングです。新車? と思ってしまっても仕方ありません。

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クルマではないことは小ぶりな箱を見ればわかりますが、43分の1のスケールモデルが入った化粧箱に見えなくもありません。

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フタを開けてみて、びっくり仰天。何やらオブジェのようなものが収まっています。用途が分からなくても見入ってしまうのは、こだわりぬいてデザインし、造ったからでしょうか。

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EX-7は、マツダの役員が立ち上げたプロジェクトによって誕生した「ゆで卵器」です。アルミ合金製の2ピース構造で、三つ叉のアーム部がベース部と嵌合した構造。

ネーミングにある「7」は、一度に7個のゆで卵を作れることに由来。「EX」は「エックス」とも読めますね。「Eggs」に引っかけています。つまり、「ゆで卵7個」なネーミング。

「マツダのモノ造りの真髄をクルマ以外でも発揮することで、お客様の生活をもっと豊かにすることはできないか? そう考えて発想したのが、このEgg Boiler、『MAZDA EX-7』です」といった製品コンセプトを記した冊子が同梱されています(残念ながら非売品)。

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「美しいものでなければ、人の心を打つことはできない」という、「マツダデザインと同じ志と同じ想いでデザインした」だけあって、見飽きることがありません。

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本社工場の「匠」の技能を結集し、SKYAKTIVの生産工程で鋳造(エンジンなどに使っているアルミ合金材のよう)/表面加工/めっきを行ったそう。ベース部とアーム部の組み付けを含め、一品ずつ手造りです。

フタの裏に図面が印刷してありますが、ロータリーエンジンのローター形状が隠れているのがわかりますか?

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アーム部頂点の突起は、卵の殻にひびを入れるためのもの(調理過程で使用)。そのベース部分にもローターがかたどってあります。ということはこの突起、エキセントリックシャフトに見立てている?(偏心していませんが)。

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クルマづくりのスペシャリストが真剣に遊んで(?)クルマ以外のモノ造りをすると、とんでもないものができあがりますね(諸手を挙げての賞賛です)。

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