フロントエンジン/フロントドライブなNISSAN GT-R LM NISMO [モータースポーツ]
日産自動車は、2015年のFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する車両を発表しました。その名も「NISSAN GT-R LM NISMO」。トヨタやアウディ、ポルシェが参戦するLMP1カテゴリーでの参戦です。
WECに投入するレース車両と量産GT-Rとの技術の関連性を持たせたがゆえ、車名に「GT-R」が入っています。「ひと目でGT-Rとわかるような外観にする」とのことでしたが、現行GT-Rではなく次期型GT-Rとの関連だと理解したほうがよさそうです。
エンジンはフロントに搭載し、前輪を駆動します。横置きではなく、縦置きです。専用開発の3L・V6ツインターボ。60度のバンク角を選択したのは、エンジン左右の空間を確保したかったから、でしょうか。テールパイプはボンネットフード上に出ています。モノコック側からエンジン〜ファイナルドライブユニット〜5速ギヤボックスというレイアウトでしょうか。
レブカウンターは8000rpmまで表示してあるようです。
公式動画です↓
エンジンルームがちらっと映っていますね。最前列はラジエターでしょうか。コンプレッサーで加圧された空気を通すパイプはエンジンのフロント側から下に降り、ターボチャージャーの下側にもぐりこんでいるようです。このあたりでインタークーラー(水冷?)を通過。バルクヘッド寄りで上がってきて、Vバンク間のサージタンクにつながっているようです。
こんなものも映っていました。機械式フライホイールを用いたエネルギー貯蔵装置を搭載しているという「ウワサ」ですので、だとしたら円筒形部分がそうでしょうか。トロトラック(旧フライブリッド)製とのウワサですが、だとするとフルトロイダル式CVTとの組み合わせで用いている可能性が高いですね。持ち上がったドライバーの脚の下に配置しているという話も伝わってきます。このあたり、はっきりしたら続報しましょう。
フライホイールはエネルギーをたくさん溜めるのは苦手ですが、短い時間に出し入れするのは得意。旋回立ち上がりでは、エンジンの力に頼り(それだけでタイヤのキャパシティを使い切ってしまうので)、高速域で溜め込んだエネルギーを一気に放出する使い方のよう。1周あたりの放出エネルギー量は8MJを狙ってはいるようです。
また、溜め込んだエネルギーをリヤでも放出できる設計にはなっているようですね。
ドライブトレーン系コンポーネントが写っている写真もあります。
よく見ると(いや、見なくても?)、プロトタイプカーで一般的な、フロントフェンダー後方にあるスリットが見あたりません。フロントアンダーパネルを通過した空気はどこに抜けるのでしょう。
フロントアンダーパネルで跳ね上げた空気はモノコック両サイドに設けたトンネルを通り、ディフューザーの上部にある出口から後方に抜ける仕組み。この方式のほうが、ドラッグ(空気抵抗)が減るという判断なのでしょうか。
力の伝達をフロントにたよったレイアウトであることもあり、フロントタイヤの方が太く(31/71-16:幅31cm、外径71cm、ホイール径16インチ)、リヤの方が細い(20/71-16)のも特徴です。本来持てるべきリヤタイヤのキャパシティを捨ててしまっているのがもったいない気がしますが、勝算あってのことなのでしょう。リヤの空力的には有利でしょうし。
一般的な18インチではなく、16インチを選択(すると、サイドウォールのハイトは高くなります)したのも気になるところですね。
(クリックで拡大)
http://www.facebook.com/serakota
WECに投入するレース車両と量産GT-Rとの技術の関連性を持たせたがゆえ、車名に「GT-R」が入っています。「ひと目でGT-Rとわかるような外観にする」とのことでしたが、現行GT-Rではなく次期型GT-Rとの関連だと理解したほうがよさそうです。
エンジンはフロントに搭載し、前輪を駆動します。横置きではなく、縦置きです。専用開発の3L・V6ツインターボ。60度のバンク角を選択したのは、エンジン左右の空間を確保したかったから、でしょうか。テールパイプはボンネットフード上に出ています。モノコック側からエンジン〜ファイナルドライブユニット〜5速ギヤボックスというレイアウトでしょうか。
レブカウンターは8000rpmまで表示してあるようです。
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エンジンルームがちらっと映っていますね。最前列はラジエターでしょうか。コンプレッサーで加圧された空気を通すパイプはエンジンのフロント側から下に降り、ターボチャージャーの下側にもぐりこんでいるようです。このあたりでインタークーラー(水冷?)を通過。バルクヘッド寄りで上がってきて、Vバンク間のサージタンクにつながっているようです。
こんなものも映っていました。機械式フライホイールを用いたエネルギー貯蔵装置を搭載しているという「ウワサ」ですので、だとしたら円筒形部分がそうでしょうか。トロトラック(旧フライブリッド)製とのウワサですが、だとするとフルトロイダル式CVTとの組み合わせで用いている可能性が高いですね。持ち上がったドライバーの脚の下に配置しているという話も伝わってきます。このあたり、はっきりしたら続報しましょう。
フライホイールはエネルギーをたくさん溜めるのは苦手ですが、短い時間に出し入れするのは得意。旋回立ち上がりでは、エンジンの力に頼り(それだけでタイヤのキャパシティを使い切ってしまうので)、高速域で溜め込んだエネルギーを一気に放出する使い方のよう。1周あたりの放出エネルギー量は8MJを狙ってはいるようです。
また、溜め込んだエネルギーをリヤでも放出できる設計にはなっているようですね。
ドライブトレーン系コンポーネントが写っている写真もあります。
よく見ると(いや、見なくても?)、プロトタイプカーで一般的な、フロントフェンダー後方にあるスリットが見あたりません。フロントアンダーパネルを通過した空気はどこに抜けるのでしょう。
フロントアンダーパネルで跳ね上げた空気はモノコック両サイドに設けたトンネルを通り、ディフューザーの上部にある出口から後方に抜ける仕組み。この方式のほうが、ドラッグ(空気抵抗)が減るという判断なのでしょうか。
力の伝達をフロントにたよったレイアウトであることもあり、フロントタイヤの方が太く(31/71-16:幅31cm、外径71cm、ホイール径16インチ)、リヤの方が細い(20/71-16)のも特徴です。本来持てるべきリヤタイヤのキャパシティを捨ててしまっているのがもったいない気がしますが、勝算あってのことなのでしょう。リヤの空力的には有利でしょうし。
一般的な18インチではなく、16インチを選択(すると、サイドウォールのハイトは高くなります)したのも気になるところですね。
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