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Nissan ZEOD RCのエンジンが40kgと聞いて…… [モータースポーツ]

Nissan ZEOD RCが積む1.5L・3気筒直噴ターボ、Nissan DIG-T Rの重量が40kgだというデータが頭の中に残っていました。

Nissan DIG-T R / 1.5-liter 3-cylinder DI Turbo
ZEOD_engine.jpg

過去エントリーはこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2014-01-27

そんな数字が頭の中に残っていたものだから、フォードの量産エンジン、1L・3気筒直噴ターボ(フィエスタが搭載)の資料に目を通した際、重量が気になってしまう始末。97kgでした。アルミ合金シリンダーヘッド/鋳鉄ブロックです。

Ford EcoBoost / 1-liter 3-cylinder DI Turbo
Ford-EcoBoost.jpg

フォード・フィエスタの過去エントリーはこちら↓
http://serakota.blog.so-net.ne.jp/2014-01-20

となると、他のエンジンも気になるってものです。フィアット500が積む0.9L・2気筒PFIターボは85kg(ヘッド&ブロックともアルミ合金)。

Fiat Twin Air / 0.9-liter 2-cylinder PFI Turbo
Fiat_2cyl.jpg

VWゴルフ6が積んでいた1.2L・直4直噴ターボエンジンの重量は89.5kg。1.4L・直4直噴ターボ(シングル)が114kgだったので、24.5kg軽くなっています。そのうちの14.5kgは、シリンダーブロックを鋳鉄からアルミ合金に変更した効果です。

VW EA111 / 1.2-liter 4-cylinder DI Turbo
VW_12TSI.jpg

「40kg」と比較するとずいぶん重たく感じてしまいますが、2005年のホンダ製F1エンジン、3L・V8自然吸気のRA005Eの重量は88.6kgでした。2006年以降の2.4L・V8は95kgの最低重量が定められましたが、2005年までの技術で2.4L・V8を設計したら78kgになったとホンダは説明しています(詳細はF1のテクノロジー 3 モーターファン・イラストレーテッド特別編集 (モーターファン別冊))。

これを半分にして1.2L・4気筒だと39kgか、と乱暴に計算。

Honda RA005E / 3-liter V8 NA
2005_RA005E_2.jpg

トヨタのWEC参戦マシン、TS030ハイブリッドが積む3.4L・V8自然吸気エンジンは、1万kmの耐久性を確認しつつ、フルストレスマウント前提で設計され、重量は100kg以下でした(詳細はMotorsportのテクノロジー 2013-2014 (Motor Fan illustrated))。

Toyota 3.4-liter V8 NA for TS030 Hybrid
ToyotaTS030_engine.jpg

2014年のF1が搭載する1.6L・V6直噴ターボを核にしたパワーユニットの最低重量は145kg(20〜25kgのバッテリーを除く)に規定されています。MGUを2基含んでいるとはいえ、重たいような気が……。

Mercedes Benz PU106A Hybrid for F1
Mercedes_PU.jpg

軽さを追求したレーシングエンジンには格別な魅力がありますね。

http://www.facebook.com/serakota

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AUTOCAR読者

ニッサンの40kgというのはすごいですね。これはストレスマウントなんでしょうか。いずれにしても、高価な素材を使ったり、想定寿命が短いからできることなのかも知れませんね。

F1も規制なくしたらどんなトンデモエンジンが出てくるか、想像するとわくわくします。
by AUTOCAR読者 (2014-03-01 19:04) 

世良耕太

ストレスマウントではなかったと思います。選択の自由度があるので、WECのエンジンはおもしろいですね。
by 世良耕太 (2014-03-02 05:16) 

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