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「絆」が気になって [F1]

このごろ「絆」の文字をよく目にしますが、ふと「なぜ、糸へんに半」なのだろうと気になりだし始めました。いったん気になると、どうにもなりません。

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(写真:Red Bull Racing)

頼みの綱である『常用字解』(白川静/平凡社)には、そのものずばりは掲載されておらず、『一日一緒』(石川九楊/二玄社)、『漢字の博物誌』(加納喜光/大修館書店)、『暮らしの中の日本語』(池田弥三郎/毎日新聞社)、『誤植読本』(高橋輝次/東京書籍)、『ことばの意味1』(柴田武・國廣哲彌・長嶋善郎・山田進/平凡社)、『落語のレトリック』(野村雅昭/平凡社)、『知っているようで知らない日本語』(柴田武/ごま書房)、『知ってなるほどの語源1000』(村石利夫/講談社+α文庫)、『読めそうで読めない漢字2000』(加納喜光/講談社+α文庫)などを片っ端から引っ張り出しましたが、フラストレーションは溜まるばかり。

「糸」と「半」なら常用字解に載っていて、「糸」は糸を束ねた形に由来。「半」は、いけにえの牛を真ん中で二つに分ける様子を表したもの。「半」の上部分にあたる「八」は、左右にものが分かれる様子を表したもの。分かれるの「分」にも「八」が入っていますね。「刀」で二つに分ける意味。「半」の下半分は「牛」です。

ま、つまり、いけにえの牛(あるいは動物)を糸(実際は綱)でつなぎとめておく様子が「絆」。転じて、人と人との強い結びつきを表すようになったのだと。

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(写真:Red Bull Racing)

ということで、いかにもレッドブルにふさわしい漢字?

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