どうする？ CHAdeMO陣営

EVS26（Electric Vehicle Symposium 26）がアメリカで開催中ですが、ドイツとアメリカの自動車会社連合はそこで、電気自動車向けの新しい充電システムのデモンストレーションを行いました。コンバインド・チャージング・システム（以下CCS）は、急速充電（DC）機能と普通充電（AC）機能を統合しているのが特徴です。


（写真：Volkswagen　※脱着の際、レバー操作は必要ありません。）

CCSを支持しているのは、アウディ、BMW、クライスラー、ダイムラー、フォード、GM、ポルシェ、フォルクスワーゲンの8社。フランスのプジョーやルノーはこれに加わっておらず、日本の企業が中心となって2010年3月に設立したCHAdeMO（チャデモ）協議会に参加しています。

CHAdeMOは急速充電の規格で、現状、国内で販売するEVと急速充電設備のすべてがこれに対応しています。



CHAdeMO協議会の会長は日産自動車の志賀俊之最高執行責任者です。事務局業務は東京電力に付託されています。



CHAdeMO方式はあくまで急速充電の方式なので、普通充電（主に家庭用電源）に対応させるには、普通充電用の機器が必要になります。充電コネクターの受けも2種類必要。



CCSは急速充電と普通充電の両方に対応しているので、設備側が急速充電だろうが普通充電だろうが、車両側の受けは1つで済みます（下の写真はイメージ）。



CCSに対応した充電器は2012年末に登場予定。CCS方式を搭載した車両は2013年から登場するそう。ACEA（欧州自動車工業会）は、2017年以降の新型車に対し、CCS方式を標準方式にすると決めました。SAE（Society of Automotive Engineers）もCCS方式を支持しています。

ヨーロッパとアメリカはCCS方式、日本はCHAdeMOというすみ分けになっていくのでしょうか。



2011年の上海モーターショーでは、BMWがブースの一角にCCS方式のメリットを紹介するコーナーを設けていました。

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