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マルドナドのエンジンブロー(原因推測) [F1]

印象に残っているのは2010年第17戦韓国GPでレッドブルのS.ベッテル車(ルノー・エンジン搭載)を襲ったエンジンブローで、あのときは画面を通じて飛び散るパーツが見えました。2012年第2戦マレーシアGPでウィリアムズのP.マルドナド車(ルノー・スポールF1製エンジン搭載)を襲ったエンジンブローは、そこまで大事に至らなかった模様。

右バンク側のテールパイプからぽっぽっと青白い煙が出て、その後、煙の勢いが強くなっていったので、エンジンブローの引き金となる破壊でもっとも多いとされるピストンクラック型でしょうか。ある1点に集中した負荷が徐々にピストンを浸食し、クラックが入る。ピストンが上下する過程でその亀裂から燃焼ガスやオイルミストが出入りすることで、青白い煙が発生する仕組み。疲労破壊の一種ですね。何が原因でそれが起きたのか、これから検証していくのでしょう。

piston_crack_blog.jpg
(写真:TMG)

上の写真はピストンクラックの例。トヨタのエンジンですが、コース上でブローしたピストンではなく、役目を終えたエンジンをベンチにかけて性能測定した際に発生したもの。まぁ、こんな風というイメージということで。

RSF1_bench_blog.jpg
(写真:Renault Sport F1)

ルノー・スポールF1ではいまごろ、原因究明の準備を始めていることでしょう。RSF1の施設や活動の概要は、『Motor Fan illustrated Vol.66 レーシング・エンジン2』に掲載しています。

http://www.facebook.com/serakota


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世良耕太

第3戦中国GPを前に、エンジンブローの原因は「ピストン」だったことを発表しましたね。でも、ピストン自体に問題があったのか、結果的にピストンが壊れたのかは不明です。

by 世良耕太 (2012-04-11 17:25) 

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