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トロコイドポンプが気になって……。 [クルマ]

日産フーガ・ハイブリッドは電動油圧式パワーステアリングを装備しています。クランク軸からのベルトで駆動する油圧パワーステアリングのオイルポンプ(クランク軸からのベルトで駆動)を、電動モーター直動のポンプに置き換えた格好。矢印の先にあるのがモーターとポンプ、ECUとオイルタンクを一体化したパワーパックです。

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先日、開発に携わった方に話をうかがう機会があったのですが、その際、「トロコイドポンプを使うことによって効率を良くし、音を小さくできた」という話が出てきました。その際、ピクッと反応してしまったわけです。どうして反応したのか後でよくよく考えてみると、どうもトロコイドポンプが気になって仕方ない様子なんですね、自分が。

2週間前に訪れた上海モーターショーではアイシン精機のブースでこんな写真を撮っていました。トヨタ・ノア/ヴォクシーに積んでいるオイルポンプの断面です(写真は改良前の従来型)。トロコイドポンプが手で回せるようになっているのが素晴らしい。

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インナーローターとアウターローターは同時に回転しますが、インナーローターの歯が1つ少ないので、回転につれて両ローター間の空間が広がったり縮まったりしてポンプ作用を生むわけです。

3月にはこんなトロコイドポンプも撮影していました。ホンダF1エンジン(2008年のRA808E)のオイルポンプ。『F1のテクノロジー3』にでっかく載せています。やっぱり気になっていたんですねぇ(と自己分析)。給油量は最大70L/minを超えていたようです。スカベンジポンプもオイルポンプと同じでインナー4歯、アウター5歯のトロコイド。

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そういえば、トヨタF1エンジンのスカベンジポンプ(2003年のRVX-03以降)もルーツ、ギヤを検討した末にトロコイドに落ち着いたと聞きました。いきさつは『F1のテクノロジー』に掲載。でも、ローターは載っていません。うーん、残念。

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