AVL RACETECHの2L直4水素レーシングエンジン [モータースポーツ]
主にエンジンの開発とシミュレーション、試験を専門とするAVL(本社:オーストリア・グラーツ)のモータースポーツ部門、AVL RACETCHは2022年11月、水素レーシングエンジンのプロトタイプを公開しました。
AVLレーステック、以前はAVLレーシング(AVL Racing)の名称でしたが、改名した模様。
2L直列4気筒ターボです。
以下、AVLレーステックの説明をもとに、エンジンの概要を記します。
従来の水素エンジンは強リーンバーンが一般的でしたが、それゆえに出力を高くすることができないのが課題でした。
AVLレーステックの新しい水素レーシングエンジンは弱リーンバーンとし、リッターあたり150kWレベルの性能を実現することが可能(2Lだと300kW)。
これだけの出力を発生することができれば、量産ベースの車両で行う既存のレースカテゴリーで充分通用する、と説明しています。
技術上のポイントは、吸気ポートにウォーターインジェクション(水噴射システム)を採用したこと。
吸気を冷やすことで体積効率を高めるともに、燃焼室を冷やして、水素エンジンにとって難題であるプレイグニッションを防ぐ考え。
この水素レーシングエンジン、20年以上の歴史を持つAVLのモータースポーツ部門が初めて開発するオリジナルのエンジンです(開発とシミュレーション、試験を請け負うのが本業なこともあり)。
AVL本体では最近、乗用車および商用車向け水素エンジンの開発に取り組んでおり、そのイメージをリードする役割を水素レーシングエンジンに持たせる狙いでしょうか。
2023年の春には実機を公開するそう。楽しみに待ちたいと思います。
https://www.facebook.com/serakota/
AVLレーステック、以前はAVLレーシング(AVL Racing)の名称でしたが、改名した模様。
2L直列4気筒ターボです。
以下、AVLレーステックの説明をもとに、エンジンの概要を記します。
従来の水素エンジンは強リーンバーンが一般的でしたが、それゆえに出力を高くすることができないのが課題でした。
AVLレーステックの新しい水素レーシングエンジンは弱リーンバーンとし、リッターあたり150kWレベルの性能を実現することが可能(2Lだと300kW)。
これだけの出力を発生することができれば、量産ベースの車両で行う既存のレースカテゴリーで充分通用する、と説明しています。
技術上のポイントは、吸気ポートにウォーターインジェクション(水噴射システム)を採用したこと。
吸気を冷やすことで体積効率を高めるともに、燃焼室を冷やして、水素エンジンにとって難題であるプレイグニッションを防ぐ考え。
この水素レーシングエンジン、20年以上の歴史を持つAVLのモータースポーツ部門が初めて開発するオリジナルのエンジンです(開発とシミュレーション、試験を請け負うのが本業なこともあり)。
AVL本体では最近、乗用車および商用車向け水素エンジンの開発に取り組んでおり、そのイメージをリードする役割を水素レーシングエンジンに持たせる狙いでしょうか。
2023年の春には実機を公開するそう。楽しみに待ちたいと思います。
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