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2012年版DTMをちょっと整理 [モータースポーツ]

「あれ、そういえばどうだったっけな」という事態に(自分が)なったときのためのエントリー。新世代に移行したDTM車両についてまとめてみました。2011年までは4ドアセダンでしたが、2012年からは2ドアクーペです。アウディは2004年からA4を使用していましたが、2012年からA5に移行しました。

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(写真:Audi/以下同)

全長(4650mm/リヤウィング除く)、全幅(1950mm)、全高(1150mm/リファレンスプレーン基準)、ホイールベース(2750mm)は、全車(アウディA5/BMW M3/メルセデスAMG Cクーペ)共通とする決まり。車重はドライバー込みで1100kg(軽く仕立てるのに苦労したそう)。

DTM2012.jpg

前年までの車両に比べてややすっきりした感はありますが、(ドイツ人好みの?)アグレッシブなルックスであることに変わりありません。が、空力デバイスの開発は以前ほど活発にはできず、メカニカルグリップでスピードを見つけ出す方向。

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ディメンションが共通なだけでなく、CFRP製モノコック+鋼管ケージも共通。安全性を高めつつ車両製作コストを抑えるのが狙い。モノコックの重量は125kg、ケージは32.5kg。容量120Lの燃料タンクを一体化しています。

A5DTM_mono1.jpg

実車のコクピットはこんなふう。包まれている感じがしますね。

A5DTM_cockpit.jpg

モノコックの両側面とエンジンの前方、ギヤボックスの後方にCFRP製クラッシャブルストラクチャーが取り付けられます。メルセデスAMG Cクーペの場合、前後クラッシャブルストラクチャーの長さは各61cm、サイドは30cm。サイドインパクトの強度は2011年までの構造に対し、4.5倍(80kN→360kN)に増えたそう。

A5DTM_mono2.jpg

全車共通なのはモノコックを含めて50数アイテムに達します。以下、一例。
●ギヤボックス/デフ:ヒューランド製6速・圧搾空気作動
●クラッチ:ZFザックス製・カーボン4プレート
●タイヤ:ハンコック(前300/680-18 後320/710-18)
●ブレーキ:AP製カーボンディスク&カーボンパッド
●ECU:ボッシュ

A5DTM_mono3.jpg

エンジンはバンク角90度の4L・V8自然吸気で、28mm×2のリストリクターを装着する決まり。最高出力はおよそ500馬力。サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン式。量産車に近いルックスですが、中身はプロトタイプやF1と似たような構成ですね。

A5DTM_ext.jpg

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