KERS最新動向 [F1]
自動車メーカー系6チームが2009年型マシンを発表するにおよんで、KERSの概要が以前よりちょっとははっきりしてきました。ほぼ電気式(モーター/ジェネレーター、バッテリー、制御ユニットの組み合わせ)ですね。まとめると以下のようになります(レッドブルは新車未発表ですが、ルノー・エンジン搭載車であるがゆえに詳細判明)。
マクラーレン 電気式
フェラーリ 電気式(モジュール開発:マニエッティ・マレリ)
BMWザウバー 電気式
ルノー 電気式(モジュール開発:マニエッティ・マレリ)
トヨタ 電気式
レッドブル 電気式(モジュール開発:マニエッティ・マレリ)
ウィリアムズ 電動フライホイール式(ウィリアムズ・ハイブリッド・パワー製)
マニエッティ・マレリ製KERSの場合、モーター/ジェネレーター(MGU)と制御ユニット(KCU)は自社製。バッテリーは社外調達で、ルノーの場合はフランスのSAFT社製リチウムイオンバッテリーを搭載。このチームの場合はユニットの搭載場所も明らかにしていて、MGUはエンジンの前方(で、クランクシャフトの延長線上)、燃料タンクに浸食するように配置。バッテリーとKCUは燃料タンクの下です。
BMWはバッテリーとKCUの搭載場所だけ明らかにしました。前者は左右サイドポッドに振り分けて配置。後者は右サイドポッドです。
ウィリアムズが搭載するフライホイール式KERSは、ドライブトレーンからの動力を動力のまま保存するフライブリッド+トロトラック+Xトラック連合が開発した方式ではなく、モーターで駆動するフライホイールにエネルギーを貯蔵する方式。つまり、電気式KERSのバッテリーを電動フライホイールに置き換えたようなものです。1回電気に変換するんですね。電動フライホイールは燃料タンクの上に置いているよう。これら、各チームのシステム詳細については『F1速報 NEWマシン情報号』(2月5日発売)をご参照ください。
となると気になるのは、フライブリッド+トロトラック+Xトラック連合の純フライホイール式KERSはどのチームが搭載するのか、あるいは搭載せずに終わってしまうのか、ということです(下の写真はトロトラック製フライホイール式KERS用ハーフトロイダル式CVT)。
さらに気になるのは、ボッシュが開発中のモジュールはどのチームが採用してくるのか、あるいは採用せずに終わってしまうのかということです(以下、写真提供:BOSCH)。ボッシュはF1だけでなく、ツーリングカーや耐久レースにも対応可能なKERSモジュールを開発中。しかも、電気式とフライホイール式の両方をそろえています。電気式の場合、出力60kWのモーターは4kg〜8kgの重量で、バッテリーはリチウムイオンだそう。
フライホイールはジャイロ効果の解消を狙い、2の倍数を組み合わせて使うのが基本で、ウィリアムズと同じ電動フライホイール式。フライブリッド+トロトラック+Xトラック連合の純フライホイールは64,500rpm、ウィリアムズは100,000rpmですが、ボッシュ製は140,000rpm〜160,000rpmで回転するそう(速!というか、恐!)。
マクラーレン 電気式
フェラーリ 電気式(モジュール開発:マニエッティ・マレリ)
BMWザウバー 電気式
ルノー 電気式(モジュール開発:マニエッティ・マレリ)
トヨタ 電気式
レッドブル 電気式(モジュール開発:マニエッティ・マレリ)
ウィリアムズ 電動フライホイール式(ウィリアムズ・ハイブリッド・パワー製)
マニエッティ・マレリ製KERSの場合、モーター/ジェネレーター(MGU)と制御ユニット(KCU)は自社製。バッテリーは社外調達で、ルノーの場合はフランスのSAFT社製リチウムイオンバッテリーを搭載。このチームの場合はユニットの搭載場所も明らかにしていて、MGUはエンジンの前方(で、クランクシャフトの延長線上)、燃料タンクに浸食するように配置。バッテリーとKCUは燃料タンクの下です。
BMWはバッテリーとKCUの搭載場所だけ明らかにしました。前者は左右サイドポッドに振り分けて配置。後者は右サイドポッドです。
ウィリアムズが搭載するフライホイール式KERSは、ドライブトレーンからの動力を動力のまま保存するフライブリッド+トロトラック+Xトラック連合が開発した方式ではなく、モーターで駆動するフライホイールにエネルギーを貯蔵する方式。つまり、電気式KERSのバッテリーを電動フライホイールに置き換えたようなものです。1回電気に変換するんですね。電動フライホイールは燃料タンクの上に置いているよう。これら、各チームのシステム詳細については『F1速報 NEWマシン情報号』(2月5日発売)をご参照ください。
となると気になるのは、フライブリッド+トロトラック+Xトラック連合の純フライホイール式KERSはどのチームが搭載するのか、あるいは搭載せずに終わってしまうのか、ということです(下の写真はトロトラック製フライホイール式KERS用ハーフトロイダル式CVT)。
さらに気になるのは、ボッシュが開発中のモジュールはどのチームが採用してくるのか、あるいは採用せずに終わってしまうのかということです(以下、写真提供:BOSCH)。ボッシュはF1だけでなく、ツーリングカーや耐久レースにも対応可能なKERSモジュールを開発中。しかも、電気式とフライホイール式の両方をそろえています。電気式の場合、出力60kWのモーターは4kg〜8kgの重量で、バッテリーはリチウムイオンだそう。
フライホイールはジャイロ効果の解消を狙い、2の倍数を組み合わせて使うのが基本で、ウィリアムズと同じ電動フライホイール式。フライブリッド+トロトラック+Xトラック連合の純フライホイールは64,500rpm、ウィリアムズは100,000rpmですが、ボッシュ製は140,000rpm〜160,000rpmで回転するそう(速!というか、恐!)。
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