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駆動力抜けのない変速システム用「非円形歯車」 [クルマ]

新幹線と在来線とタクシーを乗り継ぎ、京都大学・桂キャンパスを訪れました。

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京都大学ではNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトとして「変速時に駆動力抜けがない変速システム」を電気自動車に組み込んで開発しており、中心人物である小森雅晴准教授を訪ねて説明を受けるのが訪問の目的でした(準備してくださった研究室のみなさんにも感謝です)。

プロジェクトと技術の詳細はこちら↓
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100239.html

もっと詳細は『Motor Fan illustrated Vol.88』(2014年1月16日発売予定)で紹介しますのでスルーさせていただきますが、インパクト大なのが「非円形歯車」です。

下の写真に写っているのは1速と2速の役割を一体化させたギヤのペアです。1速と2速をゆるやかにつないでいるので、非円形になっています。この一対が1/2速のギヤだとすると、走行中に1速と2速が周期的に切り替わり、走りがぎくしゃくしてしまうんじゃないか、と思いますね。

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そうではなくて、1速ギヤと2速ギヤは別にあります。1速から2速に変速するとき、1速状態になった非円形歯車のクラッチをつなぐと同時に1速のクラッチを解放します。非円形歯車が回転して2速の変速比になったところで、本来の2速ギヤにバトンタッチします。すると、駆動力切れがなく変速が完了するというわけ。

こちらは4速バージョンの非円形歯車。

DSCN0464.JPG

非円形ぶりが、激しいですね。

FSCN0601.JPG

ちゃんと回るの? と疑問が湧きますね。ええ、回ります。



http://www.facebook.com/serakota

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