SSブログ

日産・横置きハイブリッドシステム [クルマ]

2日前のつづきです。縦置きハイブリッドはフーガですでに実用化(2010年)されていますが、横置きハイブリッドを鋭意開発中。昨年も説明を受けましたが(詳細は『Motor Fan illustrated Vol.62』にまとめています)、今年は実車(インフィニティJX:国内未導入)で少しだけ味見する機会を得ました。

DSCN6352.JPG

JXに積むのはQR25DER型2.5L・直4ポート噴射+スーパーチャージャー(SC)に、MGU(モーター/ジェネレーター・ユニット)とチェーン式CVT(許容トルク容量:350Nm)を組み合わせたシステム。CVTのトルクコンバーター部分にMGUとクラッチを置く構成。エンジンとMGUの間にある乾式クラッチを切り離せば、モーター走行が可能。CVT内にある前後進切り替え用プラネタリーギヤ(のクラッチ)を、主に発進/エンジン始動時の振動遮断に使います。分類すると、1モーター2クラッチ式ハイブリッド。

DSCN6321.jpg

ノートが積むHR12DDR型、1.2L・3気筒直噴SCと同じミラーサイクルエンジンではありますが、ノートがエンジンだけでクルマを動かすのに対し、こちらはMGUの力を借りることができます。ので、より効率重視の印象を受けました。開発者の方からは、「トルクアクチュエーターとしての性能を重視した」とのコメントも聞かれまし。空冷ではなく水冷インタークーラーを採用したのも、トルクアクチュエーターとしての性能を重視した結果、だそう。

SCはイートン製4葉ルーツです。

DSCN6333.JPG

VQ35DE型、3.5L・V6ポート噴射自然吸気エンジンとの置き換えです。ごくわずかな試乗でしたが、力不足な感じはまったく受けませんでした。エンジンを極力使わない制御のフーガ・ハイブリッドに比べれば、エンジンが受け持つ役割は大きいはずですが、コースト時は即座にクラッチを切ってエンジンを停止させる制御。このあたりの使用感については、日常のいろんなシーンで乗り、確かめたいところです。

DSCN6349.JPG

横置きハイブリッドにはもう1つバリエーションがあって、これは今回が初公開。MR20DD型、2L・直4直噴自然吸気エンジン(セレナが搭載)とMGU、ベルト式CVT(許容トルク容量:250Nm)の組み合わせ。2.5Lがポート噴射で2Lが直噴なのは、ベースエンジンに引きずられてのことでしょう。

DSCN6338.jpg

これはどのモデルに載せるのでしょうか。来年のお楽しみ、ですかね。

DSCN6341.JPG

http://www.facebook.com/serakota

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント