SSブログ

VWゴルフ・ブルーeモーション [クルマ]

日本に滞在中のゴルフ・ブルーeモーション(ピュアEVです)にチョイ乗りする機会がありました。2013年には次期ゴルフの1バリエーションとして設定される予定。その先行コンセプト。

DSCN0775.JPG

いわゆるエンジンコンパートメントには、エンジンのかわりに電動コンポーネントが載っています。MGUの出力/トルクは85kW/270Nm。容量26.5kWhのリチウムイオン電池は荷室フロアと後席下、およびセンタートンネル内に収納。車重は1545kgと、GTI(155kW/280Nm)比で+145kgですが、重量物が後方にあることもあって前後重量配分はエンジン搭載車よりは後ろ寄り。

室内スペースも荷室スペースも、エンジンを積んだゴルフとなんら変わりありません。

DSCN0723.JPG

内装もエンジン搭載車と基本的に共通。たまたま我が車の1.2TSIと共通項の多いトリムでした。運転に必要な操作系もエンジン搭載車と基本的に共通。シフトレバーの前方にエコモード(出力を絞る)のスイッチがついています。

DSCN0732.JPG

メーターはEV専用ですが、シンプルな構成なので戸惑いはありません。右は速度計。左は力行(エネルギー放出)しているか回生(エネルギー回収)しているかを示すメーター。ステアリング裏のパドルで回生ブレーキ(エンジンブレーキと同様の減速感を発生)の強弱を段階的に調整できるのが便利。

DSCN0753.JPG

EVがどうのこうのと論じる前にクルマとしての出来がいいのを改めて実感。ま、普段乗っているのですが、EVになってもそれは同じ。というより、MGUと電池を載せればEVのいっちょあがりではないことを再認識しました。EVにしたから自動的に静かになるわけでも出足が良くなるわけでも、走りがスムーズになるわけでもなくて、クルマとしてどう仕立てるかの思想があって、その思想を裏付けるだけの技術がないと、良い製品には仕上がらない。ということをゴルフ・ブルーeモーションは感じさせてくれます。

つまり、完成度の高さにびっくり。

DSCN0770.JPG

Well-to-wheelのCO2排出量を考えると、EVはエコとは言い切れないのが現状ですが(原子力発電に依存したくないし、再生可能エネルギーの普及には時間がかかりそうですので)、トルクアクチュエーターとしての良し悪しを論じるなら、MGUの応答性の良さ、力強さ、スムーズさはTSI+DSGのそれを上回りますね。いくらターボラグを感じさせないだの、スムーズな変速だのと言ったところで、勝負になりません。

http://www.facebook.com/serakota

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント