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映画『超高層のあけぼの』 [東京風景]

何度も言っているような気がしますが、高い建物が好きです(高いところに上るのはイヤですが)。日本初の超高層ビルとして知られる霞が関ビルディング(地上36階/147m/1968年)の構想から完成までを描いたストーリー。骨太な映画です。柔構造と国産H型鋼、ユニット工法にデッキプレート工法と、施工期間短縮と低コスト化を実現するアイデアの説明がわかりやすくなされています。存在感ある俳優陣の演技も見どころ。

下の写真は1ヵ月ほど前の霞が関ビル。右は2007年竣工の霞が関コモンゲート西館。高さ175m(地上38階)なので、霞が関ビルより高く、ゆえに霞が関ビルの存在感が希薄になってしまったよう。左下に見える木々はけやきで、霞が関ビルの竣工当時からあるそう。

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映画の制作は霞が関ビルの施工にあたった鹿島建設がおこした日本技術映画社(現カジマビジョン)。建設現場の撮影は、霞が関ビル後に鹿島建設が手がけた世界貿易センタービルディング(地上40階/152m/1970年/東京都港区浜松町)で行われたそう。建設中のビルから周囲を見渡すカットでは、汐留の貨物駅らしき様子が確認できます。建設作業員が高所で梁や柱を軽々と行き来する場面では、体のある部分がひんやりします。

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再開発によって一帯が整備され、「霞テラス」と呼ばれる広場ができています。

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虎ノ門交差点側の階段には、1580年から年号が刻んであります。霞が関ビルの竣工年には特別な細工が施してありました。

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MFi・不肖タカハシ

この映画、実は役者だった亡き叔父が出演した1本です。建築作業員役でしたが、高所恐怖症のために「いいシーン」には顔出しできず、飯場で哀愁の背中を見せてます(あ、顔出し部分もありますけどね)。
by MFi・不肖タカハシ (2010-09-06 10:59) 

世良耕太

なんと! 画面を通じても「高所」の臨場感が十分すぎるほど伝わってきますので、恐怖に駆られる気持ちはわかります。
飯場というと、出稼ぎ労働者役の伴淳三郎がいい味出しているあの飯場ですね。
by 世良耕太 (2010-09-06 12:15) 

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