SSブログ

【WEC富士24時間2022】パートナー企業に支えられているTGRのWEC活動 [モータースポーツ]

イベント広場にあるTOYOTA GAZOO Racingのブースを見てきました。遠目にも3台の耐久レース車両(TS010、TS050ハイブリッド、GR010ハイブリッド2022年ル・マン24時間レース優勝車両)が目立っており、覗き込まずにはいられません。

IMG_7930.jpg

ブースの中に入って初めて、部品がたくさん展示してあることに気づきました。

IMG_1534.jpg

「TOYOTA GAZOO RacingのWEC活動はこちらのパートナー企業の皆様に支えられています」のメッセージがあり、パートナー企業の一覧が表示されています。

たくさんのパートナーがWEC参戦活動に携わっているのですね。

順に見ていきましょう。

IMG_1536.jpg

TS050ハイブリッド(2016〜2020年)が搭載しているコンポーネント/部品のようです。

こちらはアイシン製のフロントMGU。

減速機とデフ、SiCインバーターを一体化。

Front MGU / AISIN
IMG_1540.jpg

こちらはリヤMGUで、ギヤボックスの前面に搭載。ロゴからわかるようにデンソー製。

システム電圧は815V、フロントとリヤ合わせて、最高出力は367kWと説明があります。

Rear MGU / DENSO
IMG_1546.jpg

2.4L・V6直噴ターボエンジンのシリンダーブロックです。

オティックス製。

初めてみるような……(以下同)。

Cylinder Block / OTICS
IMG_1552.jpg

エンジンのどの部位に該当部品が採用されているのか、CAD画像を用いた説明がつきます。

IMG_1550.jpg

展示スペースを反対側に回ると、ピストンリングが展示してありました。

日本ピストンリング製。

Piston Ring / NPR
IMG_1492.jpg

このCAD画像、ピストンやコンロッドの形状がわかって、とてもいいですね(高解像度のデータが欲しいと言っている)。

IMG_1493.jpg

ピストンの裏にオイルを噴いて温度を下げる役割を担う、オイルジェットです。

タマチ工業製。

F1参戦時代はその形状から「スパイダー」と呼んでいましたが、現在でもそうでしょうか。

Oil Jet / TAMACHI
IMG_1520.jpg

このCAD画像もいいですね。

IMG_1494.jpg

カムシャフトもタマチ工業製です。

Camshaft / TAMACHI
IMG_1504.jpg

IMG_1499.jpg

「バルブの軸部(ステム)とバルブガイド間の油密を目的とした」ステムオイルシールと、「回転するクランクへ給油する際の油密を目的とした」フロントクランクオイルシールは、荒井製作所製。

Stem Oil Seal / ARAI SEISAKUSHO
IMG_1508.jpg

Front Crank Oil Seal / ARAI SEISAKUSHO
IMG_1510.jpg

IMG_1507.jpg

クランクシャフトの回転からエンジン回転数を検出する回転センサーを固定する「NEセンサーブラケット」です。

これがしっかりしていないとエンジンの制御ができなくりますので、とっても重要な部品です。

前田シェルサービス製。

NE Sensor Bracket / MAEDA
IMG_1530.jpg

IMG_1527.jpg

「解説付き写真集作りたいなぁ」と思うくらい、見ごたえのある部品ばかりでした。

https://www.facebook.com/serakota/

nice!(2)  コメント(0)