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FIA ETCRのテクノロジー [モータースポーツ]

モータースポーツシーズン真っ盛りですね。

筆者もすっかり気に留めていませんでしたが、電動ツーリングカーのシリーズ、始まっていました。

過去エントリーはこちら↓
https://serakota.blog.ss-blog.jp/2019-09-29

2021年からPURE ETCRとして始まっており、2021年にはFIA ETCR - eTouring Car World Cupに名称を改めて行なわれます。

参戦する自動車ブランドは前年同様、Hyundai(ヒョンデ)、Cupra(クプラ:セアトのハイパフォーマンス版)、Romeo Ferraris(ロメオ・フェラーリ)の3つです。

HyundaiはVeloster N ETCR(下の画像)で参戦。CupraはCupra eRacer、Romeo FerrarisはGiulia ETCRで参戦します。

2022年シーズンは13台がエントリー。

Hyndai_ETCR.jpg

車両は、WSCグループが提供するスタンダードキットを使用。

つまり、中身は共通。

ETCR_1.jpg

シリーズパートナーを務めるMagelec Propulsion製のモーター(アキシャル型?)を4基搭載。といって前輪駆動というわけではなく、リヤ各輪に2基をあてがう構成。

シングルスピードのトランスミッションもMagelec Propulsion製です。同社はフォーミュラEで開発実績がある模様。

ETCR_2.jpg
(クリックで拡大)

65kWhの容量を持つバッテリーもフォーミュラEで実績のあるWilliams Advanced Engineering製。システム電圧は800V。

モーターの出力は300kWが基本で、プラス200kW(すなわちピークパワーは500kW)のブーストが設定されています。

20分レースなこともあり、エネルギーマネジメントとは無縁です。

タイヤはグッドイヤーのワンメイク。

公式ホームメージはこちら↓
https://www.fia-etcr.com

ETCR_4.jpg
(クリックで拡大)

走行に使用する電気エネルギーは開催拠点で発電します。

現地で調達したグリーン水素を300kg、250bar(25MPa)のタンクに詰めて開催拠点に運び込み、シリーズパートナーを務めるHTWO製の燃料電池で発電。

60kWの出力で、6台の車両を同時に充電することが可能(0→90%充電するのに1時間15分)と説明しています。

ETCR_3.jpg
(クリックで拡大)

高電圧のシステムを搭載しているので、安全性には当然配慮しており、各車両はウインドスクリーンの上部とサイドウインドウ後端にセーフティライトを搭載しています。

ETCR_5.jpg

FIA ETCRは5月6日〜8日のポー(フランス)戦で開幕。イスタンブール(トルコ)、ハンガロリンク(ハンガリー)、ハラマ(スペイン)にインジェ(韓国)など、全7ラウンドが予定されています。

2021年のポー・アルノ戦の様子はこちら↓



https://www.facebook.com/serakota/

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