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【ル・マン24h2018】2台の特別なポルシェ911 RSR [モータースポーツ]

すでに一巡した話題だと思いますが、自分が周回遅れですので今さらながら取り上げます。

気になるじゃありませんか、このカラーリング。

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ポルシェはル・マン24時間のLM GTE Proカテゴリーに4台の911 RSRをエントリーしています(2017年は2台)。そのうち、WEC参戦車両の91号車と92号車は、かつてル・マンを走った車両のカラーリングを施しています。

91号車はロスマンズ・カラー。

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ポルシェ956/962Cやパリダカを走った959のカラーリングがモチーフ。

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一方、92号車は917/20(1971年)の「ピンクピッグ」がモチーフ。

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オリジナルはこちら。破線による区切りと文字は豚肉の部位を示しています。車体を豚に見立てているわけです。自虐です。

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ポルシェ・ミュージアムでは917/20を次のように解説しています。

ル・マンにおける時速400キロの壁を破るべく、フェルディナント・ピエヒは新たな917のデザインを委託しました。フランスの設計事務所の専門家たちは空気抵抗をできるだけ低く抑えるため、ショートテールとロングテールの利点を組み合わせました。

実験的な試みから生まれたこのクルマは幅2.2メートルと、非常に幅広であったため、通常の輸送車には収まりませんでした。当時、白い巨人と呼ばれていたこのクルマは軍隊車両の輸送に使用されるフラットベッドトラックを使ってル・マンに運ばれましたが、それでもなおボディの左右がトラックからはみ出すほどの巨大さでした。

ポルシェのエンジニアたちはトラックから積み降ろされる917の驚異的なボディをいぶかしげな表情で眺めていたところ、デザイン責任者であるアナトーレ・ラピーネは「エサの時間を待つまるまると太った豚のようだ」とこのクルマの外観についてジョークを飛ばしたのでした。

言うが速いか塗装工たちはレースを前に素晴らしい仕事を成し遂げます。レース当日、ガレージでみんなを待っていたのはローズピンク色のレーシングガーでした。ピンクピッグと名付けられたこのクルマは格好の被写体となりました。レースでは、非の打ちどころのない走りを見せ、クラッシュしてリタイヤとなるまでの短い時間ではありましたが、強烈な印象を残しました。しかし、残念ながら時速400キロの壁を破ることはできませんでした。

レトロなカラーリングに合わせてガレージもレトロな感じに施工。

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93号車と94号車は見慣れた(?)ワークスカラーです。

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ポルシェは引き出しに入っているものの使い方が上手ですね(また、いいものしまってあるし)。

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まろやかぺやんぐ

IMSA組の車両もHavoline、Miller、MOMO等々ネタはありますしどこかでやってほしいですね。
by まろやかぺやんぐ (2018-06-08 00:19) 

世良耕太

来年のセブリング戦に期待でしょうか……
by 世良耕太 (2018-06-08 18:59) 

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