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エンジンだけじゃないマツダの次世代技術 [クルマ]

マツダが2019年に投入する次世代エンジンとボディ&シャシーの技術については、2017年10月に説明会が実施されていますが、当時はタイミングが合わず、参加できませんでした。再チャレンジの機会を設けていただき、念願叶っての参加です。

場所は旧MINEサーキット(現マツダ美祢自動車試験場)。サーキット時代も含めて初訪問のはず(自信ありません)。

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ボディは現行アクセラ(左ハンドルのマツダ3)ですが、エンジンとシャシーは次世代技術です。

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エンジンはSKYAKTIV-X。マツダの次世代ガソリンエンジンで、火花点火をきっかけづくりに利用したHCCI(予混合圧縮着火燃焼)です。詳しくはMotor Fan illustrated Vol.132 (モーターファン別冊)またはMotor Fan illustrated Vol.133をご参照ください(ボディ&シャシーも同様)。

直噴インジェクターの並びに、自着火の状態を確認するのに用いるCPS(Combustion Pressure Sensor:燃焼圧センサー)が確認できます。

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排気側を見てみます。ポートの後ろ側に何も付いていない状態ですが、触媒の下流にGPF(Gasoline Particulate Filter)を配置するようですね。エミッション対応というより、マツダが言うところのエアーサプライ、その実スーパーチャージャーを保護するためのよう(低圧EGRをSCの上流で還流するので)。

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テストコースで新旧(6速ATおよび6速MT)を乗り比べました。コースとコースを結ぶ連絡路が(意図的に)試乗コースに設けてあったことに感激。荒れた路面あり段差あり、片側だけ段差に乗り上げるなど、ボディ&シャシーの素性を確認するのにとてもいいルートでした(何度となく走りたいところです)。

エンジン(SKYAKTIV-X)はカプセルに収まっている(次回始動時の暖機性を上げるための保温が狙い)こともあり、室内への透過音は現行モデルより控え目です。

試乗する前は圧縮着火のエンジンはいったいどういう音がするのかで頭がいっぱいでしたが、いい排気音をしていることに感激しました。音がいいとテンション上がりますね。とくにMTとの組み合わせがグー。

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SKYAKTIV-Xにばかり注目していた自分を恥じなくてはなりません。「夢のエンジン」「究極の内燃機関」が実現するのですから、当然です(と言い訳をしておきます)。

エンジンばかりではなく、SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREと名付けた次世代ボディ&シャシーもいいのです。もっとじっくり乗って確かめたいところではありますが、これ、CセグメントではBest in the Worldの仕上がりになる予感(VWゴルフVI、VIIを乗り継いでいる身として言っておきます)。

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リヤサスペンションは原点回帰のTBA(Torsion Beam Axle)です。割り切りがいいですねぇ。

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タイヤが意図しない動きをしない構造を実現するため、特許申請中の新工法も取り入れています。

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フロントサスペンションも新しい考えに基づいて設計されています。連絡路を走って、「あれ? なんか気持ちいいんだけど」と感じたヒミツが詰まっています。ステアリングギヤ比もあえて落としています。素性がいいから気持ちいいのでしょう。

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マツダが着目したのは、歩く際などに無意識に機能する人間のバランス保持能力。

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キーワードは「骨盤を立てろ!」です。それがダイナミクスの出発点。

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とっても深い話なので、取りかかり中のもろもろが一段落したらしっかりまとめたいと思います。

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