トヨタTS050ハイブリッドのBロールとエネルギーの割り当てなど [モータースポーツ]
Toyota Motorsport GmbH(TMG)の公式YouTubeチャンネルで、TS050ハイブリッド2018年仕様のBロール(資料映像)が公開されました。
カラーリング以外の変化点が気になりますね。
2018年仕様のカラーリングはこちら。
Toyota TS050 Hybrid 2018 spec.
2017年仕様はこんなふうでした(2018年仕様はロードラッグ仕様、2017年はハイダウンフォース仕様で、フロントセクションの形状が異なります)。
Toyota TS050 Hybrid 2017 spec.
トヨタTS050ハイブリッドの2018年の競争相手は、LMP1のノンハイブリッド勢(ハイブリッドシステム非搭載)となります。ル・マン24時間レースで両者の性能が均衡するよう、エネルギーやパワーを規定するテーブルが発表されています。
ル・マン24時間で適用するLMP1のエネルギーとパワーの割り当て
(クリックで拡大)
ハイブリッド(つまりトヨタTS050ハイブリッド)は、1周あたりに消費できるガソリン(エタノールを20%混合したE20)の量に変更はありません。一方、ノンハイブリッドは2017年より34%割り当てが増え、ハイブリッドよりも69%多く消費できます。ハイブリッドは1周(13.629km)あたり約3.1L、ノンハイブリッドは約5.3L消費できる計算。ノンハイブリッドはずいぶん優遇されています。
出力に影響を与える最大燃料流量に関しても、ハイブリッドは変化なし。一方、ノンハイブリッドは9%増え、ハイブリッドより37%高い数字になっています。エンジンの熱効率が同じなら、ハイブリッドよりも37%高い出力を引き出すことが計算上は可能。ハイブリッドが 500馬力なら、ノンハイブリッドは685馬力になります。
1スティントあたりに消費できるガソリンの質量は、ハイブリッドは 20%減らされて35.2kgに。ノンハイブリッドも減らされましたが微減(1%弱)で、52.9kgになりました。ハイブリッドよりも50%多くの燃料を消費できます。
一見するとノンハイブリッドが圧倒的に有利ですが、1周あたりのガソリンエネルギーを目一杯使って走ってしまうと、10周するのがやっと。一方、ハイブリッドは11周できる計算になります。ノンハイブリッドはパワーは出るけど、調子に乗るとピット回数が多くなってしまい、コースで稼いだ分を失うことになりそう。
さて、実際はどうなるでしょうか。
話は突然変わって、何度見てもしびれる動画です。2017年のル・マンの予選で、小林可夢偉選手が3分14秒791の最速ラップを記録したときのオンボード映像。
http://www.facebook.com/serakota
カラーリング以外の変化点が気になりますね。
2018年仕様のカラーリングはこちら。
Toyota TS050 Hybrid 2018 spec.
2017年仕様はこんなふうでした(2018年仕様はロードラッグ仕様、2017年はハイダウンフォース仕様で、フロントセクションの形状が異なります)。
Toyota TS050 Hybrid 2017 spec.
トヨタTS050ハイブリッドの2018年の競争相手は、LMP1のノンハイブリッド勢(ハイブリッドシステム非搭載)となります。ル・マン24時間レースで両者の性能が均衡するよう、エネルギーやパワーを規定するテーブルが発表されています。
ル・マン24時間で適用するLMP1のエネルギーとパワーの割り当て
(クリックで拡大)
ハイブリッド(つまりトヨタTS050ハイブリッド)は、1周あたりに消費できるガソリン(エタノールを20%混合したE20)の量に変更はありません。一方、ノンハイブリッドは2017年より34%割り当てが増え、ハイブリッドよりも69%多く消費できます。ハイブリッドは1周(13.629km)あたり約3.1L、ノンハイブリッドは約5.3L消費できる計算。ノンハイブリッドはずいぶん優遇されています。
出力に影響を与える最大燃料流量に関しても、ハイブリッドは変化なし。一方、ノンハイブリッドは9%増え、ハイブリッドより37%高い数字になっています。エンジンの熱効率が同じなら、ハイブリッドよりも37%高い出力を引き出すことが計算上は可能。ハイブリッドが 500馬力なら、ノンハイブリッドは685馬力になります。
1スティントあたりに消費できるガソリンの質量は、ハイブリッドは 20%減らされて35.2kgに。ノンハイブリッドも減らされましたが微減(1%弱)で、52.9kgになりました。ハイブリッドよりも50%多くの燃料を消費できます。
一見するとノンハイブリッドが圧倒的に有利ですが、1周あたりのガソリンエネルギーを目一杯使って走ってしまうと、10周するのがやっと。一方、ハイブリッドは11周できる計算になります。ノンハイブリッドはパワーは出るけど、調子に乗るとピット回数が多くなってしまい、コースで稼いだ分を失うことになりそう。
さて、実際はどうなるでしょうか。
話は突然変わって、何度見てもしびれる動画です。2017年のル・マンの予選で、小林可夢偉選手が3分14秒791の最速ラップを記録したときのオンボード映像。
http://www.facebook.com/serakota
ここ数年のLMP1-Hの争いを見ていると、メカクロームやAERのターボ勢の信頼性を考慮しなければレベリオンなどが載せるギブソンのV8NAは流量規制下ではどうなのだろうと思ってしまいます。
by gcjk (2018-03-18 01:13)
どうなるのか、楽しみですね。
by 世良耕太 (2018-03-19 01:27)