ポルシェがWECから撤退しフォーミュラEに参戦(FE参戦状況を整理) [モータースポーツ]
「2018年末まではLMP1-Hに参戦すると確約したばかりだったし、2020年に導入される技術規則の整備に積極的に取り組んでいたのに、突然の撤退発表は残念」だと、WECのプロモーターであり、ル・マン24時間のオーガナイザーであるACOは声明を出しました。
ポルシェは2017年シーズン限りでWECのLMP1-Hから撤退し、2019年のシーズン6からフォーミュラEに参戦すると発表しました(2017年7月28日付)。一方、911 RSRを用いた耐久レースにおけるGTカテゴリー(ル・マンおよびWECとIMSA)への参戦は継続します。
ル・マン/WECおよびIMSAに参戦しつつ、フォーミュラEにも参戦するのはBMWと同じですね。BMWはアンドレッティ・フォーミュラEにパワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)を供給すると同時に主導権を握り、シーズン5(2018/2019年)からワークス参戦します(2017年7月11日に発表)。
シーズン1(2014/2015年)からフォーミュラEに関与しているアウディは、アプトが主体となって運営しているチームを買収し、シーズン4(2017/2018年)からワークスチームとして再スタートを切ります。体制の変更にともなってチーム名を変更。ABT Schaeffler Audi SportからAudi Sport ABT Schaefflerに変わります。チーム名から推察できるように、シェフラーとのパートナーシップは継続(2017年7月7日発表)。
メルセデス・ベンツは当初、シーズン5(2018/2019年)からフォーミュラEに参戦するとしていましたが、1年延期し、シーズン6(2019/2020年)から参戦すると方針を切り換えました(2017年7月24日)。合わせて、2018年シーズン限りでのDTMからの撤退を発表しています。
ドイツ系自動車メーカーの参戦予定を整理すると、下のグラフのようになります。フォーミュラEはシーズン5から参戦枠が2つ増え12チームになる予定で、新規枠の1つがメルセデス・ベンツに割り当てられています(参戦を1年延期したので、シーズン5は10チームのまま?)。
ポルシェが新規枠で参戦するのか、既存チームを買収するのかについては発表されていません(便宜上、新規枠に収めています)。
表組中、赤の太字で示しているのは自動車メーカー/ブランド、青字はチームと技術供給などでパートナーシップを結んでいるメガサプライヤーです。
DSはPSA(プジョー・シトロエン)のプレミアムブランド。ファラデー・フューチャーはアメリカの、ネクストEV・ニオはイギリスの新興EVベンチャーですが、実態は中国系。マヒンドラはインド。ジャガーはイギリスのブランドですが、インドのタタ・モータース傘下。
というわけで、現時点で判明しているシーズン6のラインアップは、ドイツ系4、フランス系2、インド系2、中国系2、プライベーター2(+ヨーロッパのメガサプライヤー2)という構成。どうした日本。
(クリックで拡大)
シャシーはシーズン5(2018/2019年)から一新されることが決まっています。シーズン1〜4と同じスパーク・レーシング・テクノロジー製で、シーズン7(2020/2021年)まで使う予定。バッテリーの容量を増やすことで、レース中の乗り換えをなくします。そのバッテリーはウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング製からマクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製に切り替わります。
シーズン2以降、チームはパワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)を独自に開発することが許されています。空力やシャシーの開発にコストを掛けず、電動パワートレーンの技術で勝負するコンセプトです。
http://www.facebook.com/serakota
ポルシェは2017年シーズン限りでWECのLMP1-Hから撤退し、2019年のシーズン6からフォーミュラEに参戦すると発表しました(2017年7月28日付)。一方、911 RSRを用いた耐久レースにおけるGTカテゴリー(ル・マンおよびWECとIMSA)への参戦は継続します。
ル・マン/WECおよびIMSAに参戦しつつ、フォーミュラEにも参戦するのはBMWと同じですね。BMWはアンドレッティ・フォーミュラEにパワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)を供給すると同時に主導権を握り、シーズン5(2018/2019年)からワークス参戦します(2017年7月11日に発表)。
シーズン1(2014/2015年)からフォーミュラEに関与しているアウディは、アプトが主体となって運営しているチームを買収し、シーズン4(2017/2018年)からワークスチームとして再スタートを切ります。体制の変更にともなってチーム名を変更。ABT Schaeffler Audi SportからAudi Sport ABT Schaefflerに変わります。チーム名から推察できるように、シェフラーとのパートナーシップは継続(2017年7月7日発表)。
メルセデス・ベンツは当初、シーズン5(2018/2019年)からフォーミュラEに参戦するとしていましたが、1年延期し、シーズン6(2019/2020年)から参戦すると方針を切り換えました(2017年7月24日)。合わせて、2018年シーズン限りでのDTMからの撤退を発表しています。
ドイツ系自動車メーカーの参戦予定を整理すると、下のグラフのようになります。フォーミュラEはシーズン5から参戦枠が2つ増え12チームになる予定で、新規枠の1つがメルセデス・ベンツに割り当てられています(参戦を1年延期したので、シーズン5は10チームのまま?)。
ポルシェが新規枠で参戦するのか、既存チームを買収するのかについては発表されていません(便宜上、新規枠に収めています)。
表組中、赤の太字で示しているのは自動車メーカー/ブランド、青字はチームと技術供給などでパートナーシップを結んでいるメガサプライヤーです。
DSはPSA(プジョー・シトロエン)のプレミアムブランド。ファラデー・フューチャーはアメリカの、ネクストEV・ニオはイギリスの新興EVベンチャーですが、実態は中国系。マヒンドラはインド。ジャガーはイギリスのブランドですが、インドのタタ・モータース傘下。
というわけで、現時点で判明しているシーズン6のラインアップは、ドイツ系4、フランス系2、インド系2、中国系2、プライベーター2(+ヨーロッパのメガサプライヤー2)という構成。どうした日本。
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シャシーはシーズン5(2018/2019年)から一新されることが決まっています。シーズン1〜4と同じスパーク・レーシング・テクノロジー製で、シーズン7(2020/2021年)まで使う予定。バッテリーの容量を増やすことで、レース中の乗り換えをなくします。そのバッテリーはウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング製からマクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製に切り替わります。
シーズン2以降、チームはパワートレーン(モーター/インバーター/ギヤボックス)を独自に開発することが許されています。空力やシャシーの開発にコストを掛けず、電動パワートレーンの技術で勝負するコンセプトです。
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